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見た目に反して積めない! アウトドアで大荷物派は避けるべきラゲッジ狭めのSUVとは

掲載 更新 15
見た目に反して積めない! アウトドアで大荷物派は避けるべきラゲッジ狭めのSUVとは

アウトドアで少し不利になる人気SUVとは

 アウトドアやキャンプでは、普通のドライブ旅行とは段違いの荷物をクルマに積んでいくことになる。そこで断捨離的に荷物のシンプル化を図る傾向がある。とはいえ「万が一に備えて………」なんて考えていくと、どうしても荷物は増えがちだ。そこで、アウトドアに乗っていくのに最適なSUVのなかでも、あえて少し荷室が狭めの国産SUVをピックアップしてみた。荷物は少数精鋭、厳選吟味。できるだけ少なめに持っていくのが自分流。そんな人に向いているかもしれない、SUVたちである。

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ラゲッジ容量のキモは荷室フロアの奥行き寸法で決まる!

 その基準だが、後方視界を確保することが安全運転の基本と考えれば、荷室に高々と、リヤウインドウの視界を遮るように荷物を積むのはNG(※デジタルルームミラー付き車なら別の話)。だから、荷物の積載性のキモは、荷室の高さ方向というより、フロアの奥行き寸法が重要になる。

 フロア幅はどのクラスでも1000mm前後と大きく変わらず、荷室高をうんぬんするのも、天井がいくら高くても天井ギリギリに荷物を積むのは、くどいようだが後方視界の妨げになり危険だからである。ちなみに、全長やホイールベースのサイズによって優劣が生じてしまうため、後席格納時の最大奥行き寸法については割愛させていただく。

コンパクトクラスでも荷室の奥行きは800mm近くほしい

 では、後席使用時の荷室フロア奥行きが比較的狭いSUVは何か? まず、コンパクトクラスではスズキ・ジムニーシエラの200mm(ちょっと特殊)、スズキ・クロスビーの最大525mm(後席スライド前端位置)、マツダCX-3の645mm(デッキボード上段、下段は780mm)、トヨタ・ライズ&ダイハツ・ロッキーの755mmが当てはまる。

 ただし、ロッキー&ライズのガソリン車の場合、床下には80Lものサブトランクを備えているから、上下2段を使えば下克上的な荷室収納力を発揮する。ジムニーシエラは走破性には優れているものの、大荷物を積んで出かけるには、後席を倒して荷室を拡大して使うことが前提となるだろう。

 ちなみにコンパクトSUVでも荷室の奥行きがたっぷり取られているのは、トヨタ・ヤリスクロスの790mm(デッキボード下段)、スバルXVの810mm、トヨタ・カローラクロスの830mm、マツダCX-30の890mm、日産キックスの890mmなど。800mm前後を超えると荷物の積載能力、荷室の使い勝手がグーンと増すと考えていい。

ミドルクラスであれば荷室の奥行きが1000mmあれば合格ライン

 アッパーコンパクト~ミドルクラスのSUVであれば、大抵の荷物を積むことができる余裕の荷室があって当然だ。そのなかでも比較的荷室の奥行きが狭いのは、三菱エクリプスクロスの770mm、人気沸騰中のホンダ・ヴェゼルの775mmだろう。ヴェゼルは見た目は堂々としているが、コンパクトカーのフィットベースであることはともかく、後席居住性を優先したパッケージングだからである。

 それだけでは狭い、広いのイメージが湧きにくいので、同クラスの荷室奥行き寸法がたっぷりしているSUVを挙げてみる。後席より荷室の広さを優先したパッケージングに割り切ったトヨタRAV4(1020mm)、スバル・アウトバック(1050mm)、トヨタ・ハリアー(1000mm)、ホンダCR-V(955mm)、マツダCX-5 (950mm)、三菱アウトランダーPHEV(975mm)という具合だ。荷室の奥行きが1000mm前後あると、ステーションワゴンに匹敵する荷物の積載力を発揮してくれると言っていい。

使い勝手を考えると荷室開口部の段差もチェックしたい

 もうひとつ、荷室の使い勝手に大きく関わるのが、荷室開口部のフロア高との段差。ほとんどのSUVは荷物の出し入れのしやすさ、荷物の持ち上げ量軽減の配慮から段差は最小限に止めている。ただし、カローラクロスは150mm、キックスは115mm、CX-30が100mmほどの段差がある。ヴェゼルの50mm、エクリプスクロスの60mm(ガソリン車。PHEVは20mmとほぼ段差なし)あたりが荷物の出し入れ時に妨げにならないギリギリの段差だろう。30mm以下なら段差がないに等しく使えるはずである。

 XVのように、通常のフロアボード位置(ほぼ水平)だと120mmの段差があっても、フロアボード後端を持ち上げて固定することで段差がほぼなくなる(フロアはやや前下がりになるが)というアイデアを持つクルマもあったりする。

 ちなみにアウトドアにベビーカーやドッグカートまで持っていくとなれば、真横に積めないとそのほかの荷物の積載効率が著しく悪化するので(その上に重い荷物を乗せられないため)、クルマの購入時にはショールームなどで実際に実物を真横に積んでみて確認したい。大抵はそこを考慮した荷室幅[1000mm以上]になっている。

 もっとも、荷室が狭くても、家の部屋と家具の関係のように、広さに合わせた荷物の量に絞って出掛ければいいだけの話。もっと言えば、2~3人でのアウトドアなら、ここで比較的荷室が狭めと紹介したクルマであっても、床下収納を駆使したり、後席片側のシート&足元部分を荷物スペースとして使えば問題のないケースがほとんどだろう。

 ミニマムな荷物でアウトドアをスマートに楽しみ尽くす……むしろそんなスタイル、アイデアが、アウトドアの達人に通じるカッコ良さでもあったりするのではないだろうか。荷室が比較的狭めなクルマ=アウトドアに絶対不向きと言えるか言えないかは、使い方次第ということだ。

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みんなのコメント

15件
  • >「全長やホイールベースのサイズによって優劣が生じてしまうため、
    後席格納時の最大奥行き寸法については割愛させていただく。」

    ライターさん、キャンプに行く車を選ぶなら、
    これこそいちばん大事な部分だろ。
    なんで割愛するんだよw
    お話になりません。
  • 別に2〜3人のキャンプなら後部座席倒せばいいじゃん。
    逆に人数が多いなら、ラゲージスペースを広くするために
    後部座席の広さを犠牲にした車で遠出するのはどうかと思うがね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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