高級感のある都市型SUVとして登場したトヨタハリアー。2020年に登場したのはその4代目にあたる。2022年にはPHEVも追加され、まさに死角なしといったところだ。そして2022年に登場したマツダ CX-60。4種類のパワートレーンから選択でき、こちらもかなり魅力的。そんな2台を「プレミアムSUV」対決として比較チェック!!
※本稿は2023年6月のものです
文/片岡英明、写真/ベストカー編集部、トヨタ、マツダ
初出:『ベストカー』2023年7月10日号
質感の高さは拮抗……洗練さが勝敗のカギ!? トヨタ ハリアーvsマツダ CX-60プレミアムSUV対決
■内外装クオリティはどちらも高い
トヨタ ハリアー(価格:312万8000~514万8000円)
プレミアムSUVのジャンルを開拓したハリアーは、日本的な採点方法だと多くの項目において高い点数をマークする。
現行モデルで特筆したいのは、走りの実力が大幅に高められたことだ。PHEVだけでなくハイブリッド車も2Lのガソリン車も魅力的である。HV車は燃費だけでなく気持ちいい走りも手に入れた。ハンドリングも軽やかで、どのステージでも安心感のある走りを披露する。
マツダCX-60は、希少な直列6気筒ディーゼルターボを主役にした。バランス感覚と上質感はさすが6気筒だ。しかも燃費が驚くほどいい。インテリアの質感もハリアーのお株を奪うほど高く、見栄えのよさは天下一品である。買い得感も高い。
だが、商品としては粗削りだ。スポーティな味わいだが、街乗りを中心とした速度域での乗り心地はしなやかさを欠く。
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