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「ミッドシップの魔改造FC3SやEXAツインターボ仕様がバンクを激走!」1983激烈マシン谷田部フルテスト~前編~【Play Back The OPTION】

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「ミッドシップの魔改造FC3SやEXAツインターボ仕様がバンクを激走!」1983激烈マシン谷田部フルテスト~前編~【Play Back The OPTION】

最高速220.86キロ&ゼロヨン11秒88を記録したRX-7ミッドシップ!

ほとばしる改造魂! 無制限チューンドたちがバンクを攻める!

「トラストのスバル攻略がはじまった!」WRX STI/S4用&レヴォーグ1.6L用の新型マフラーを計5種類も開発中!

OPTION誌の谷田部最高速テストは、フルチューンで記録狙いのマシンだけをピックアップしていたわけではない。

想定外チューンドや魔改造マシンなどの“イロモノ”系も、バンクを走り抜けていたのだ。1983年8月号では、まさにそんな異色チューンドのみを集めての谷田部アタックを敢行。中にはとんでもない魔改造マシンも登場しているので、とくとご覧あれ!

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その性能とメカニズム徹底解剖

OPT名物 異色激烈マシンなんでもテスト

やっぱり無制限に改造したマシンは興奮する。それも正統派でなく、異色マシンとなると興味倍増。激烈チューンのあの手この手に注目!

GCマシン並みのレコードブレーカー登場

サバンナRX-7ミッドシップ by キャピタル

最高速=220.86km/h/ゼロヨン=11秒88

カッコを見てギョッ。室内に乗り込んでビックリした。RX-7のミッドシップというからハチャメチャ改造車と思っていたら、まさに富士GC並みの本格的な作りなのだ。

モノコック・フレームのコクピットに寝るように潜り込むと、まるで地を這う感覚。背後には剥き出しの13Bエンジンがある。が、カウルの作りが悪く、フロントタイヤや地面が見えるので、なんとなく不安になる。エンジンをかけて、さらに驚く。ストレートマフラーから発する、ペリのエキゾーストノートで耳の鼓膜が破れそうだ。

ヒューランド・ミッションのシフトは、レーシングカーと同じ、手首のかえしだけでカチッと入る。290ps近い13Bペリは、6000rpmからがパワーバンドというが、1速、2速、3速と、6000rpmで流してみる。細かい振動が発生するが異常はない。ただ、室内に路面のホコリが飛び込んでくるのはまいる。

徐々にエンジン回転を上げていく。スピードは200km/hあたりか。直進性は悪くない。5速7000rpmまで上げてみるが、油温、水温が上昇するのでこれ以上回せない。

シェイクダウンテストということで、最高速は220.86km/hでとどめたが、ゼロヨンは11秒88をマーク。やはり、本格的なレーシングカー並みのミッドシップ化は、ノーマルカーベースの改造車とは次元の異なるポテンシャルを秘めている。が、ロールケージが欲しいし、丈夫なカウルにしないと、このままでは吹き飛ぶ恐れがある。しかし、この状態でももっと走りたいナ!と思わせる魅力があるのも、事実。久々に燃えた、激烈マシンだ。

これでもKか!? メカチューンのしびれる加速!

ドン633ミラ・クオーレ by ドン・エンタープライズ

最高速=133.83km/h/ゼロヨン=18秒7

ミラクオーレはスタイリッシュなので、チューニングベース車としても面白い。そのパワーアップも、ターボではなく、メカチューンというのがいい。このドン633キットもソレックスキャブ仕様で、レスポンスのいい加速が気持ちいい。そのパワーも50psとまではいかなくても強力だ。

レブリミットは7800rpmというが、1速はアッという間に吹け切り、2速、3速の加速もKとは思えない速さだ。ゼロヨン18秒台コンスタントの実力には舌を巻く。さすがに、4速にシフトアップすると加速力は鈍るが、これはノーマルの4速ギヤがハイギヤードなためもある。

それでも、最高速は6500~6600rpmまで回り、133km/hオーバー。チューナーによると140km/hを狙っていたらしいが十分な性能である。このミニ・ギャングの楽しさは、トップスピードより街中での加速にあり、信号グランプリではリッターカーをカモれるのが面白い。

純正ターボに負けるか! 1.5Lクラス初のツインターボだ

パルサーEXAツインターボ by ATS-BM

最高速=207.49km/h

チューニングターボの特徴は、爆発的なパワーだ。その反面、低回転域はカッタルイというのが定説である。しかし、このEXAターボはブースト圧が1.5kg/cm2というにもかかわらず、しかも圧縮比が6.8と低いのに、低中速域が気にならずに走れる。これは、小型タービンをツインにした成果だろう。むろん、4000rpmを超えてからの加速がさらに強烈なのはいうまでもない。

が、どうもクラッチが7000rpm以上ですべってしまい、5速に入らないトラブルも発生した。このため、ゼロヨン計測は出来ず、最高速だけクラッチをだましながらアタックする。

タコメーターはジワジワ上昇していくが、6500rpmあたりで、ややガスが切れるような兆候。これはキャブ調整でセッティングできるだろう。バンクでサスペンションがふらつく点も気になる。最高速テストでは、もう少し固めたほうがいい。それでも、軽く200km/hオーバーのポテンシャルは高い。1.5Lオリジナルエンジンのターボチューン、ツインターボの秘めた実力はスゴイ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

強烈な個性を有する異色チューンドばかりだが、どの車両もしっかりと高記録を叩き出しているから恐れ入る。なお、後編では13Bロータリー仕様のスターレットや懐かしのN360改N500レーシング仕様、シルビアRSターボなども登場しているので期待されたし!

[OPTION 1983年8月号より]

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