先日新型CX-5の生産が開始されたニュースに伴い、SKYACTIV GEN1.5の位置づけになるということを書きましたが、それって何?という話です。編集後記で書くようなことでもないのですが、お付き合いください。
マツダは構造改革プランとして商品開発、販売、グローバル生産、そして財務基盤を見直すことを目標にさまざまな施策が始まっています。ユーザーにはスカイアクティブが身近に聞く言葉ですが、これは新しい技術を投入して革新的なプロダクトにしていくという製造目標ですよね。
その製造目標の中には工場も含めた生産技術もあり、モノづくり革新としてアピールしています。また、ディーラー整備をグローバルで展開していて、マツダのイメージカラーがブルーからいつの間にか黒と赤に変わっていることに気づいている人も多いでしょう。こうしたブランド戦略も構造改革の中のひとつです。先日のロードスターRFもその位置づけのモデルであることを解説しました。
そして財務基盤も販売台数を増やすのはもちろん、円高などの為替の影響が少ない財務体性にすることも構造改革の中に含まれています。
そして冒頭のスカイアクティブGEN1.5というは、GENはGenerationの略でステージ1、2とステップします。その中でマツダは正式には表明していませんが1.5が存在しているいうのが、アナリストたちの間では常識になっています。
その中身ですが、GEN12016年3月までの期間で、マツダ車にスカイアクティブの搭載、販売を意味し、これは達成しています。正式なところでは、次がGEN2となりますが、これは2020年3月以降の目標とされています。ではその間の4年間は何か?ここがGEN1.5だと理解しています。正式には構造改革ステージ2という流れの中に位置しています。
その4年間では、スカイアクティブの継続的進化、GEN2モデルの開発・投入開始という期間ですが、継続的進化とGEN2モデルの開発というのがキーです。で、GEN1.5の中に含まれるものとして気筒休止、GVCの搭載、北米でのディーゼル投入だ、というのが専門家での常識となっているわけです。
新型CX-5は発表されていませんから、どんな新技術が搭載されているのか不明ですが、GEN1.5モデルの位置づけになるはずなので、GVCの搭載は確実で、ディーゼルは北米対応したのではないか?そしてコースティングを含む気筒休止も搭載したのではないか?という憶測があったわけです。正解は発表を待たなければわかりませんが、楽しみなことであるのは間違いないですね。
北米ディーゼルはTier2Bi5規制をNOX触媒等を使わないで対応したかどうか?が気になるところで、今後、RDE(リアルドライブエミッション)やユーロ6C規制では尿素SCRを採用してくるものと思われます。また気筒休止はVWやGMではすでに量産化されていますので、コースティング(惰性走行)も含めたものと予測しているわけです。
そして、GVCや気筒休止、コースティングは制御技術で行なうもので、ある意味これまでの自動車技術とは違った領域の新技術という見方もできます。その中で、記事でも紹介した「モデルベース開発」が重要になってくるわけです。
各社のエンジニアに話を聞くと、マツダはモデルベース開発への取り組みが積極的であると感じています。そうしたことからも、注目と期待をしたいメーカーですね。
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