「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「マツダ アテンザ」だ。
マツダ アテンザ(2010年:マイナーチェンジ)
昨年(編集部註:2009年)の東京モーターショーなどを通じて最近のマツダが表明しているのは、ハイブリッドなども視野には入れているが、すぐには無理なので、まずは既存のパワートレーンのさらなる効率アップと軽量化を進めるということ。つまり、できることからコツコツとやっていくというわけだ。
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そんなマツダが、アテンザのマイナーチェンジを発表した。現在の2代目アテンザが登場したのは2008年1月。切れ味は良かったが荒々しい側面もあった初代に対し、2代目は内外装ともエレガントな趣で登場した。とはいえ、2代目アテンザもマツダらしい「やんちゃ」な面も残っていた。
16インチタイヤを履くベースグレードはそれなりにマイルドだったが、17/18インチタイヤを履くモデルの乗り味は硬く、ワダチでは足を取られるワンダリングも感じた。スポーツを意識するあまり激しさもあったようだ。ところが、今回のマイナーチェンジではこのフットワークが大幅に見直されている。
内容は実にきめ細かい。フロントのサスペンションはサブフレームとスタビのブッシュの硬さを変えている。リアはトレーリングブッシュの形状やバンプストップラバーを変更。ダンパーは前後とも伸び側の減衰を少し落とした。さらにアルミホイールの形状を見直して17インチで8%、18インチでは10%の軽量化を達成。同時に車体下面に新しいディフレクターを採用し、空力特性も向上させている。
こうした微に入り細にわたる見直しにより、まず乗り心地が良くなった。細かい突き上げが消えて滑らかになっている。ギャップに乗った時に背負い上げられるような減衰の強さも減った。スポーツサルーンらしい腰の強さはそのままに、しなやかさを増している。直進安定性も向上した。路面が多少荒れていても進路が乱れるようなことがなく、ビシッとまっすぐ走る。以前、現行2代目の初期型に乗ってたときに気になっていたところが、ほぼ完璧に手直しされている。
今回のマイナーチェンジで、もうひとつのポイントが2Lエンジンの刷新だ。従来のポート噴射式に代えて、ガソリン直噴のDISIになった。ガソリン直噴は燃焼がより精密にコントロールできる上に、燃料の冷却効果によりノッキングが起こりにくく圧縮比が上げられる。つまり、出力アップと燃費の向上が同時に狙えるというわけだ。
これにより、従来型のエンジンより最高出力は3ps、最大トルクは0.7kgmアップ。一方で燃費は10・15モードで0.8km/Lも向上している。アクセルを踏んだ瞬間の反応はマツダらしく相変わらず元気だ。しかも、そのトルク感はパーシャルからのピックアップにも出ていて、軽いアクセルの踏み込みに対してもスルスルと速度を乗せる。2Lでこれくらい余裕が出てくれると、実用性メインならこれで十分かなという気になる。50%のエコカー減税対象になっている点も重視したい。
マツダのDセグメント世界戦略車という大任を負うアテンザは、セダン、5ドアハッチバックのスポーツ、そしてスポーツワゴンの3車型を揃える、今どき貴重なモデルだ。その魅力に加え今回の地道な熟成で、走り出した瞬間に感じる「いいクルマ感」は確実に強くなっていた。
■アテンザ スポーツ 25Z(スポーツワゴン 20S) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4735×1795×1440(1450)mm
●ホイールベース:2725mm
●車両重量:1460kg(1450)
●エンジン種類:直4 DOHC
●排気量:2488cc(1998)
●最高出力:125kW<170ps>/6000rpm(112<153>/6200)
●最大トルク:226Nm<23.0kgm>/4000rpm(189<19.3>/4500)
●トランスミッション:6速MT(5速AT)
●駆動方式:横置きFF
●10・15モード燃費:11.4km/L(13.0)
●タイヤ:225/45R18(205/60R16)
●当時の車両価格<税込み>:250万円(235万円)
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みんなのコメント
こんな古いアテントは価値ないからスクラップしかないしマツダらしく作りがボロでボディーが10年もたないだろ