充実の装備、走りの良さを予感させるスペックとは?
シビックより上質
3月11日、ホンダのプレミアムブランドである「アキュラ」から、新型「インテグラ」の詳細が発表された。1.5リッター直列4気筒ガソリンターボ・エンジンを搭載した5ドア・ハッチバックのみの設定で、価格は3万ドル(日本円で約352万円)から。すでに予約注文を受け付けていて、今春よりユーザーのもとに届くようだ。
新型インテグラは、日本で販売されている現行「シビック」とシャシーこそ共有するものの、内外装はよりスポーティに、かつ上質に仕上げられている。ひと目で“高級車”であるのがわかる。
エクステリアは、1986年登場の初代(の5ドア・ハッチバック)を意識したという。なだらかなルーフラインは、躍動感と美しさを表現。クーペのような流麗さが、魅力的だ。
フロントまわりは、SUV「RDX」などとおなじくアキュラの新世代デザインで、「ダイアモンド・ペンタゴン・グリル」や「Jewel Eye LEDヘッドライト」などで構成する。ホイールは、標準が17インチで、18インチと19インチはオプション。
インテリアは、上質な素材と豊富な快適装備によって、シビックより1クラス上のようだ。シート表皮は、標準仕様が合皮で、上級モデルではこれにスエード調の人工皮革「マイクロスエード」を組み合わせたコンビタイプにアップグレード。全グレード、電動調整機とヒーター機構付きだ。
メーターは10.2インチのフルデジタル「Acura Precision Cockpit デジタルゲージクラスター」で、複数の表示モードを用意。上級グレードには5.3インチのヘッドアップディスプレイも追加される。インパネ上部には7インチ/9インチのデジタルタッチスクリーンを設置。オーディオ・システムは、標準が8スピーカーで、上級グレードにはパナソニック・オートモーティブが手がけた16スピーカーの「ELS STUDIO 3Dプレミアムオーディオシステム」だ。
エンジンは1.5リッター直列4気筒ガソリンターボで、200ps/6000rpmの最高出力と、260Nm/1800~5000rpmの最大トルクを発揮する。組み合わされるトランスミッションは、パドルシフト付きのCVTと6MT。最上級仕様の「A-Spec with Technology Package」には、減衰力を切り替えられる電子制御式ダンパー「アダプティブダンパーシステム(ADS)」やエンジン・サウンド調整機構なども搭載する。
先進安全装備は新型シビックに準ずる。新しいカメラを搭載した「Collision Mitigation Braking System」は、車両、歩行者にくわえて自転車も検知。アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)やレーン・キーピング・アシスト・システム(LKAS)などの動作はよりスムーズになったという。
アキュラ・ブランドの展開がない日本への導入は、おそらくないだろう。が、現行「インサイト」の後継モデルがはっきりしない今、新型インテグラに置き換えられる可能性もゼロではないかも?
新世代の“カッコインテグラ”(マイケル・J・フォックス)に今後も注目だ!
文・稲垣邦康(GQ)
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