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「高くて豪華」なのになぜダメ? 1300万円超の高級車でもデートに不向きなモデル5台とその理由

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「高くて豪華」なのになぜダメ? 1300万円超の高級車でもデートに不向きなモデル5台とその理由

 おもてなし空間が魅力のVIP御用達車はカップルには不向き!

 ドアを開けたら、まるでリゾードホテルのお部屋のようなインテリアにうっとりしたり、心地よいマッサージ機能や専用冷蔵庫がついていたり。幼いころからプリンセスに憧れたり、セレブな暮らしを思い描いたりしてきた女性ならば、そんな暮らしに欠かせない、高級車と呼ばれるクルマでデートをしてみたいものだわ、なんて一度は夢見たことがあるかもしれませんね。それはそれはもう、バラ色の時間になることでしょう。

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 ただ、夢を壊そうとしてるわけではないですが、高級車ならなんでもデートが素晴らしいものになる、と思っているならちょっと考え直した方がいいようです。ここでは1300万円以上するクルマを「高級車」と呼ぶことにしますが、よくよく見てみると、デートで乗ったらちょっと難があるかなぁ、という高級車もチラホラ。なので今回は、デートではできれば避けてほしい、そんな高級車の世界をご紹介したいと思います。

 1)ランボルギーニ・アヴェンタドール

 まず1台目は、フェラーリと並んで高級スポーツカーの代名詞的存在となっている、ランボルギーニ・アヴェンタドール。お値段、いちばんお安いグレード「S」でも約4200万円でございます。獰猛な顔つきといい、薄く平べったい地を這うようなスタイリングといい、身震いするほどのオーラを放つ、誰もが認める世界最高峰のスーパーカー。

「SVJ」には770馬力/720N・mを発揮する6.5リッターの12気筒エンジンが搭載されて、最高速度は350km/h、0-100kn/h加速はわずか2秒台という超俊足。ハンドルを握ったら最後、目が三角になって夢中でアクセルを踏んでしまうのが濃厚な高級車です。まぁ、日本の公道では2秒しか全開にできないわけなんですけども。

 で、そんなアヴェンタドールはまず、女性にとって乗り降りが最初の難関。ドアが上に跳ね上がるタイプで、その開口部からシート座面までがかなり遠く、しかも座面がめちゃ低いときているので、ミニスカートだと周囲の人に大サービスしてしまう危険が。かといって、足さばきの悪いロングスカートだと、ビリッと破けてしまうことも懸念され、「せっかくのデートなのに、オシャレできないじゃん!」ということになるわけです。

 しかも、ドアを閉める時がまた大変。上から重く大きなドアをエイヤッとおろして閉めるのは、ちょっとした筋トレです。涼しい顔して優雅に乗り降りなんて、なかなかさせてくれません。デートで女らしさを彼にアピールしたいな、と思っている女性には、ちょっと厳しい選択と言えそうですね。

 2)トヨタ・センチュリー

 2台目は、打って変わって快適すぎるあまりにデート向きではない、トヨタ・センチュリー。お値段、約2000万円でございます。センチュリーと言えば、どこぞの社長や政治家などVIPが乗るクルマとして有名なので、一度は乗ってみたいな~と漠然と思っている人も多いようですが、それは皆さん、後ろのシートに座ることをイメージしているわけです。

 デートとなると、運転席に彼、助手席に彼女、というのが一般的ですが、はっきり言ってセンチュリーは、前の2席の空間はまったく豪華でもなんでもないんです。

 オットマンやテーブル、カーテンやマッサージ機能など、プレミアムな装備はすべて後席に備わっているので、前にカップルが座って後ろがぽっかりと空いた状態だと、美味しいところをまったく味わえないことになります。

 これじゃあ、かなりもったいないですよね。もちろん、誰か専属のドライバーを雇って、ふたりで後席でイチャイチャするには、とてもいいクルマかもしれませんけどね。

 超最上級は周囲の注目を集めすぎてプレッシャーに!?

 3)ロールスロイス・ファントム

 3台目は、同じく快適&豪華すぎるゆえにデートには乗ってこないで、と思ってしまう、ロールスロイス・ファントム。お値段は高級車のなかの高級車とも言うべき、約5570万円でございます。一軒家が買えるっちゅーの。インテリアもデザイナーズルームのようで、自由にデザインできるというダッシュボードや、最高級のレザーを職人が仕立てたシートなど、お姫様気分全開。座った瞬間から夢のような時間がスタートすることでしょう。

 しかも5.7m超の巨体はオールアルミ製で、6.7リッターの12気筒エンジンも気持ちよく吹き上がり、まるでスポーツサルーンのように滑らかに走ってくれるわけです。ただ、走行中も停車中も、どこへ行っても注目の的になるのがロールスロイスの宿命。どこか目的地に着いたとして、そのドアからいったい誰が降りてくるのか? 芸能人か政治家か、叶姉妹か? もうみんなが超絶に期待して注視しているわけです。

 そんなところへ、降りて出て行く勇気がアナタにあるでしょうか? 私ならとても降りられません。結局、どこにも寄らずにぐるっとドライブして、すごすごと家に戻ることになるかも……。なので、もうちょっと注目を集めない高級車の方がデート向きでしょう。

 4)モーガン

 4台目は、1930年代から変わらぬクルマ作りを続けている、モーガン。お値段はいちばん高価なプラスシックス ツーリングで約1500万円です。大きな魅力は、いまだに木材をあちこちに使っているなど、圧倒的にクラシカルなキャラクター。古き良き時代を肌で感じることができる、希少なクルマです。安全基準の問題などもあり、生産が年々困難になっているというのも、余計に価値を高める要因になっていますね。

 そんなクルマでデートできるのは、確かに素晴らしい経験にはなるのでしょうけど、現代のクルマならあって当然のものがモーガンにはないわけですね。ナビやオートエアコン、ドリンクホルダーもなし。マニュアルで調節できるエアコンがつくモデルもあるものの、オープンにして走るのが基本スタイルのモーガンなので、あまり快適性は期待できないでしょう。

 ロングヘアの人は、ぐちゃぐちゃになる覚悟でどうぞ、という感じです。これだと、優雅に高級車でデートというよりは、バイクにタンデムでデートの感覚に近いかもしれないですね。

 5)BMW i8

 そして最後に5台目は、先進のプラグインハイブリッド高級スポーツカー、BMW i8。お値段は2135万円でございます。意外かもしれませんが、確かにi8は見た目もカッコイイし、快適性装備も豪華すぎず乏しすぎず、ちょうどいいので女性に優しい高級スポーツカーと言えるでしょう。

 問題は、i8に乗る男性がケチだった場合です。よく言われますよね、本当のお金持ちほどケチ、というか慎ましい暮らしを好むとか。環境問題に人一倍敏感で、ストイックなエコライフを送っている人も多いように感じます。そういう人がi8に乗ると、デートにはちょっと不向きかなと思うのです。

 というのは、i8はガソリンを燃料としても走れますが、充電するとガソリンを使わずにモーターだけで50kmくらい走れます。しかもメーカーの充電プログラムで、購入から12カ月はいくら充電しても0円。なので、50km走るごとに充電をすれば、どこまで行ってもタダで走れるということになるのです。

 これをケチ、いや、エコな人が見逃すはずはありません。1回の満充電には少なくとも3時間くらいはかかるので、デート中にしょっちゅうどこかで停まって充電しようと言われたら、どうでしょう? 苦にならない女性ならいいですけど、早く目的地に着いて遊びたいのに~ってときは、「デートとガソリン代、どっちが大事なわけ?」なんて思っちゃいそうですよね。

 というわけで、デートの主役はあくまで人。クルマはそれを盛り上げてくれる大事な存在ではありますが、高けりゃいいってモンじゃない。おまけに、乗る人の人格まで問われるのが高級車というもの。無理をしすぎたら思い切り楽しめないし、デートではできるだけ甘い時間を過ごしたいはずですから、やっぱり身の丈にあったクルマがいちばんかもしれないですね。

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