現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > スポーティすぎるトヨタ新型「プリウス」に歴代オーナーが熱視線!?「視界悪そう…」不安の声も

ここから本文です

スポーティすぎるトヨタ新型「プリウス」に歴代オーナーが熱視線!?「視界悪そう…」不安の声も

掲載 18
スポーティすぎるトヨタ新型「プリウス」に歴代オーナーが熱視線!?「視界悪そう…」不安の声も

■新型プリウスどう思う?

 1997年に誕生以来、ハイブリッド車の先駆者として名高いトヨタ「プリウス」が、5代目へとフルモデルチェンジしました。

トヨタ新型「プリウス」ついに「センターメーター」廃止! 使いやすさ変わる? ユーザーの反応は

 新型プリウスは、従来モデルよりも長くワイドに、そして低くなり、新たにスポーティさという魅力を追加し、スタイリッシュだと評判も上々です。

 一方で、ファミリーユースというよりスタイル重視のプレミアム路線を目指すなど、キャラクターチェンジともいえる路線変更は、一部で賛否両論となっているようです。

 そこで今回は、歴代プリウスのオーナーに、新型について聞いてみました。実用性や燃費性能の追求をやめてスタイリッシュ&スポーティな路線への変更をどう捉えているのでしょうか。

 3代目プリウスを乗り続けているTさん(50代男性)は、スタイリッシュに生まれ変わった新型の方向性は魅力的ではあるものの、さらに運転がしにくくならないかを懸念しているといいます。

「かなり長く30プリウスを乗り続けていますが、もともとフロントが急に落ちているので、前方の車両感覚が掴みにくいんです。

 新型はカッコ良くなって魅力的ですが、Aピラーがさらに寝かされ、運転席の圧迫感や前方が遠く感じるのかが気になります。

 70代の両親も運転する場合、乗降性や後方視界の悪そうなデザインは不安ですし、高齢者には優しくなさそうなのが心配です」

 プリウスが属するCセグメントは、コンパクトカーとミドルクラスの中間に位置する絶妙なポジション。大きすぎるのはイヤだけどコンパクトカーにも乗りたくない歴代オーナーも多く、大胆な路線変更は賛否両論あるようです。

「きっと新しい価値観の提案なんだと思います。もはや燃費が良いのは当たり前で、そこから+αな魅力が必要だった、その答えが『スポーティさ』だったのかなと。

 実際に乗れば間違いなく良いクルマなんでしょうが、サイズアップも含めてもう少し実用性を優先しても良かったかなとは思います」(3代目プリウスオーナー Tさん)

 やはりプリウスには実用性を求める声が多いようです。とくに運転初心者や高齢者にとって、乗降性や視認性は非常に重要なポイント。このあたりは、実際に販売されてからユーザーがどのように評価するのか気になるところです。

 一方で、このスタイリッシュ路線を歓迎する声もあります。

 現在はコンパクトカーに乗っているEさん(30代男性)は、以前3代目を所有していました。4代目プリウスの“攻めすぎたデザイン”を敬遠したこともあり、5代目となる新型プリウスはかなり好印象だといいます。

「4代目は、とくに2018年にマイナーチェンジされる前の前期型は、正直いって完成度が厳しかったと思います。

 その点、新型は顔こそ斬新な印象ですが新型『クラウン』で免疫もありましたし、リアのスタイルもハッチバックらしく、それでいてさらなる近未来感も感じさせてくれる気がします。

 しかも低くワイドになったおかげで輸入車にも劣らないスタイリッシュさを感じますし、これなら乗ってみたいと思います。

 PHEVならではの鋭い加速もかなり気になりますし、試乗できるチャンスが来たらトライしてみたいです」

 Aさんの意見を聞くと、やはりクルマは性能だけでなく全体のデザインもまとまっている必要があるといえそうです。

■新型プリウスの特徴は?

 新型プリウスで目を引くのは、これまでとは違う伸びやかなプロポーションです。2代目から続く5ドアハッチバックスタイルは継承するものの、明らかに低さを強調。さらに新型クラウンにも採用された「ハンマーヘッド」をモチーフとし、最新のトヨタらしいフロントフェイスに一新されました。

 全長4600mm×全幅1780mm×1430mmとなった新型プリウスは、従来モデルよりも少し長く少しワイドになっただけでなく、車高が40mm低くなっています。

 全高が1600mmを超えるモデルが多いSUVがメインの現在では、かなり低く構えた印象を与え、スポーティさを強調しているように感じます。

 新型プリウスでもうひとつ注目されるのは、パワートレインの刷新です。1.8リッターハイブリッドのほか、2リッターハイブリッドを設定。さらに、2リッタープラグインハイブリッド(PHEV)の3種類をラインナップします。

 最高出力は1.8ハイブリッドが140馬力、2リッターハイブリッドが193馬力、2リッターPHEVに至っては223馬力で0-100km/h加速が6.7秒という俊足ぶり。実は、2022年12月現在ではWLTC燃費が公表されていないのですが、スポーティさを強調するかのように、馬力や加速は明らかになっています。

 経済性を重視した1.8リッターハイブリッド、大きな電力エネルギーでモーターを駆動して鋭い加速を実現したPHEV、両方のイイトコ取りを狙う2リッターハイブリッドと、ユーザーが求める性能を松竹梅で用意するあたりは「さすがはトヨタ」といったところでしょう。

 スポーティ路線に舵を切った新型プリウスですが、実用性を多少犠牲にしても、今では希少になったスポーツ4ドアクーペのようなプレミアム路線を目指しているようです。

 これにはいくつかの要因が考えられますが、プリウス以外にもトヨタはハイブリッド車のラインナップを数多く用意しており、世界初の量産ハイブリッド車という役目は十分に果たしたことや、強豪が多いCセグメントクラスで存在感を保つには新しい魅力が必要だったことが挙げられます。

 これは新型クラウンと同じ流れのよう見え、クラウンという名を存続させるために、クロスオーバーやSUVを加えるという決断をしたトヨタは、プリウスを継続させるために大胆な変革をおこなったのでしょう。

 また、ハイブリッド車でも燃費以外の楽しさを提供できることをアピールすることも可能となり、スポーティさを前面に押し出すなら、それ相応のスタイルが必要だったということなのかもしれません。

※ ※ ※

 新型プリウスは、既存のユーザーより、新しいユーザーにアピールするデザインになっている印象もあります。

 スポーティ路線への変更にはいろいろな意見がありますが、それでもスタイリッシュな新型プリウスが「売れる」ことは確実だといえそうです。

こんな記事も読まれています

F1シート喪失ボッタスのメルセデスリザーブ復帰は「時間の問題」トト・ウルフ代表認める
F1シート喪失ボッタスのメルセデスリザーブ復帰は「時間の問題」トト・ウルフ代表認める
motorsport.com 日本版
約100万円! トヨタ最新「軽トラック」は使い勝手サイコー! 斬新モデル「エクストラ」は“豪華装備”がすごい! めちゃ「過酷な環境」で愛用される“超タフ軽トラ”の魅力とは!
約100万円! トヨタ最新「軽トラック」は使い勝手サイコー! 斬新モデル「エクストラ」は“豪華装備”がすごい! めちゃ「過酷な環境」で愛用される“超タフ軽トラ”の魅力とは!
くるまのニュース
これがなくっちゃ被っちゃいけない!?「SG規格」とは?【バイク用語辞典】
これがなくっちゃ被っちゃいけない!?「SG規格」とは?【バイク用語辞典】
バイクのニュース
パンク知らずで空気圧チェックも不要! ブリヂストンの夢のタイヤ「AirFree」に乗ったらアリだった
パンク知らずで空気圧チェックも不要! ブリヂストンの夢のタイヤ「AirFree」に乗ったらアリだった
WEB CARTOP
ステーションワゴン専用モデルに刷新した新型フォルクスワーゲン・パサートが日本で販売開始
ステーションワゴン専用モデルに刷新した新型フォルクスワーゲン・パサートが日本で販売開始
カー・アンド・ドライバー
いすゞ、EV路線バス「エルガEV」の量産を開始
いすゞ、EV路線バス「エルガEV」の量産を開始
日刊自動車新聞
【オープントップ ランクル】ピックアップトラックにも転換可能!トヨタ、SEMAでオープントップ ランドクルーザー コンセプトを初披露!
【オープントップ ランクル】ピックアップトラックにも転換可能!トヨタ、SEMAでオープントップ ランドクルーザー コンセプトを初披露!
AutoBild Japan
「日本一大きい交差点」立体化完成いよいよ“秒読み段階”へ!? 「合計40車線」で“大渋滞エリア”の仙台バイパスに悲願の高架道路
「日本一大きい交差点」立体化完成いよいよ“秒読み段階”へ!? 「合計40車線」で“大渋滞エリア”の仙台バイパスに悲願の高架道路
くるまのニュース
トヨタ『カローラツーリング』などリコール…後方カメラが映らなくなるおそれ
トヨタ『カローラツーリング』などリコール…後方カメラが映らなくなるおそれ
レスポンス
【新車価格情報】国産車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年11月20日時点
【新車価格情報】国産車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年11月20日時点
カー・アンド・ドライバー
トライアンフの大排気量バイク「ロケット3」に“伝説のスタントマン”に敬意を込めた特別仕様車が誕生! 日本限定15台の超貴重モデルです
トライアンフの大排気量バイク「ロケット3」に“伝説のスタントマン”に敬意を込めた特別仕様車が誕生! 日本限定15台の超貴重モデルです
VAGUE
DSの新型電動SUVクーペ、年内デビューへ…ボディに描かれた「750」の意味
DSの新型電動SUVクーペ、年内デビューへ…ボディに描かれた「750」の意味
レスポンス
いま路線バスのサバイバルが始まっている! 電動バス・小型バス・二階建てバスで細かなニーズに対応することが鍵か
いま路線バスのサバイバルが始まっている! 電動バス・小型バス・二階建てバスで細かなニーズに対応することが鍵か
WEB CARTOP
大人の遊び心をくすぐるクラシックデザイン!「CRONOS」と「YADEA」がコラボ車両を発売
大人の遊び心をくすぐるクラシックデザイン!「CRONOS」と「YADEA」がコラボ車両を発売
バイクのニュース
トヨタ新型「ハイラックス“ミカン”」公開! タフ顔&オシャベージュ幌の「チャンプ」! 大注目の「新モデル」日本導入ありそう!?
トヨタ新型「ハイラックス“ミカン”」公開! タフ顔&オシャベージュ幌の「チャンプ」! 大注目の「新モデル」日本導入ありそう!?
くるまのニュース
アウディ Q7/SQ7【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
アウディ Q7/SQ7【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
ROTARY-EVも設定するマツダMX-30が商品改良。特別仕様車Retro Sports Editionも新登場
ROTARY-EVも設定するマツダMX-30が商品改良。特別仕様車Retro Sports Editionも新登場
カー・アンド・ドライバー
新車で買える「“4人乗り”軽トラ」が存在! 斬新すぎる「個性派トラック」が凄い! 悪路に強く「仕事×アウトドア×日常用」まで毎日使えるダイハツ「商用モデル」に注目あり!
新車で買える「“4人乗り”軽トラ」が存在! 斬新すぎる「個性派トラック」が凄い! 悪路に強く「仕事×アウトドア×日常用」まで毎日使えるダイハツ「商用モデル」に注目あり!
くるまのニュース

みんなのコメント

18件
  • プリサングエ。
    パクりという後ろめたさが一番の不安です。
  • ムダな曲面が多く、見切りが悪く車両感覚が掴み難いからね。
    オマケに加速性能ばかり進化して、止まれないから
    死亡事故多発だろうね。
    運転者じゃなくて、歩道を歩いてる子供が◯ぬ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

275.0460.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0789.0万円

中古車を検索
プリウスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

275.0460.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0789.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村