スポーツクーペ、自然吸気ボクサーエンジン、後輪駆動。この組み合わせは珍しいが、スバルBRZにはそれがある。そのBRZが、エンジンブーストによってさらにパワフルになった!
クルマにトラクションがかかって、エンジンの回転がさらに上がっていくと、繊細な怒りを含んだ音色で唸る。クルマが勢いよくカーブに突っ込むと、時折ドアフレームにひびが入るかのようだ。また、負荷のかかっていないリアアクスルがコブを乗り越えたときに、震えるような音を立てることもある。
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というわけで、上質というより荒々しい。悪い?まったく逆だ!「スバルBRZ」の"働く音"は、決して緊張した音でも、過負荷の音でも、壊れた音でもない。むしろ爽やかで素直なサウンドスケープで、クルマはただそれを追求し、自信たっぷりに訴えかける。
音響的にだけでなく、振動によっても、小型のスポーツカーを操る楽しさを感じることができる。
新型2.4ℓボクサーが貪欲に働くスバルBRZ
しかし、細かな点では、このスポーツクーペも貢献するところが多い。たとえばエンジン。4気筒ボクサーエンジンとしてはエキゾチックな存在であり、自然吸気エンジンとしては絶滅の危機に瀕している。新型2.4ℓエンジンは意欲的でリニアな性能を持ち、排気量アップが大いに役立っている。250ニュートンメーターのトルクがクランクシャフトを駆け巡り、クルマをより弾力的なものにしている。
同時に、2.4ℓは本来の特徴をまったく失っていない。排気量が20%増えても、レッドゾーンに向かって勢いよく回転し、スバル製ボクサー特有のスモーキーなムラで走り、回転域を独特のスムーズさで駆け抜ける。要するに、その心臓はガソリンオタクのために鼓動しているのだ。
紙面上の数値が好印象を完成させる
最高出力234馬力は7000rpmで発揮され、最大トルクは3700rpmで発生する。全体が効果的なミクスチャーに仕上がっている。クラッチのスリップと十分な発進速度があれば、たとえば0から時速100kmまで6.5秒で駆け抜けることができる。スバルは80km/hから120km/hまで6.6秒で追い越せる。結局のところ、「BRZ」はターボアシストなしのクルマとしては、予想外にパワフルなのだ。
最後のギアを除いては。スバルはギアボックスに過剰なロングレシオを与えているため、高速道路でのスピードアップは淡々としたものに変わる。
残念なのは、もっとグリップの高いタイヤを履いて、コーナーを攻めたかったということだ。
結果的には軽快なドライビング
最終的には、1,279kgしかない車重が心地よいフィーリングをもたらす。BRZはパワフルで遊び心があり、フットワークが軽く、これこそドライバーズカーと呼ぶにふさわしい。サイドボルスターが支配するタイトなフロントシートと、大型のアナログ式レブカウンターを備えた心地よくシンプルなセンターインストルメントクラスターは完璧にマッチしている。
ボタンを押してスポーツモードをオンにすると、ディスプレイはモータースポーツにインスパイアされたグラフィックで走行情報を表示する。ESP、ブレーキ、レーンキーピングアシスト以外には、「BRZ」には電子制御による運転支援はない。また、その他の電子制御も予定されていない。
価格表(38,990ユーロ=約610万円から)にはそれ以上のものはなく、エクステリアカラーとスタイリングを除けば、スポーツエキゾーストシステムか、オートマチックトランスミッションを搭載した「BRZ」のセカンドモデルが用意されているだけだ。しかし、そんなことはどうでもいい。「BRZ」には、ハートとソウルという最も美しいエクストラが備わっているのだから。
結論: 排気量アップは軽量クーペにぴったりで、「スバルBRZ」はドライビングマシンへの新たな一歩を踏み出した。このクルマは、多くの経験を積んできた割には安価である。
Text: Jan Horn and Mirko Menke Photo: AUTO BILD
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みんなのコメント
日本だと400万切るから安いよな
いいのか、悪いのかさっぱりんからん記事やね。