現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 愛車もドライバーも熱くなりすぎるのはいいことナシ! 覚えておきたいサーキット走行のクーリング対策

ここから本文です

愛車もドライバーも熱くなりすぎるのはいいことナシ! 覚えておきたいサーキット走行のクーリング対策

掲載 4
愛車もドライバーも熱くなりすぎるのはいいことナシ! 覚えておきたいサーキット走行のクーリング対策

真夏のサーキット走行はクルマもドライバーもクーリングが大切!

 今年の梅雨はあっさりと終わり、猛暑の夏が到来。基本的に窓を全閉にして走る真夏のサーキット走行は、ドライバーだけじゃなくクルマにとっても非常に過酷な環境であり、熱対策が非常に重要だ。そこで大切な愛車を壊さないためのカスタム、そして走らせ方について考えてみたい。

あわや大惨事! チューニング愛好家が本当にやらかしたサーキットでの事件4つ

追加メーターの装着で水温&油温のチェックは必要不可欠

 優先すべきは高精度な(追加メーターなど)水温計や油温計を装着して、クルマがどんな状態であるかを把握すること。クーリングは「過ぎたるは及ばざるが如し」で、真冬の走行であれば冷えすぎることでまた別の問題が発生することもある。不安なので考えられるクーリング対策をすべて実施したからと安心してはいけない。オーバークール(冷えすぎ)でせっかく装着したパーツを取り外すハメになるなんてこともあり、それではお金も手間もムダになってしまう。

高性能なラジエターキャップ/クーラント/サーモスタットの交換は必須

 本題に戻って具体的なオーバーヒート対策を考察する。涼しい季節なら高性能なラジエターキャップやクーラント、サーモスタットの交換くらいで乗り切れるクルマも多いと思われる。しかし近年は35度どころか40度の酷暑も珍しくなく、サーキットを安心して走るにはラジエターの容量アップが必須なケースもある。コアの厚さだけじゃなく材質や冷却水の循環方式によって性能の違いがあるので、プロショップと相談しつつ自分のクルマにベストなラジエターを選びたい。

 また開口部の大きなフロントバンパーや走行風を導くエアガイド、エンジンルームの熱気を排出するダクトも意外なほど効果が大きい。とはいえ上記アイテムをひと通りカスタムすると、出費もそれなりに大きくなってしまう。そこで、お金をかけずに走り方で何とかしたいのであれば、クーリングラップを挟むのがもっとも効果的だ。アタック時より高いギヤを使ってエンジンの回転数をなるべく上げず、前のクルマと重ならないポジションで走ることでラジエターに風を当てる。長いストレートがあるサーキットはとくに冷えやすく、クーリングラップは水温だけじゃなくタイヤやブレーキにも優しいというメリットも大きい。

ドライバー自身のクーリングでもオーバーヒートは防げる

 コースが混雑している場合は、スロー走行していると“邪魔になるのでは……”と気が引けるかもしれない。そのような状況では、ピットロードをゆっくり通過するだけでもある程度はクーリングすることができる。ドライバーの身体にはキツいというか危険かもしれないが、ヒーターを使用すると水温が下がることも覚えておくと便利だ。例えば、レースによってはラジエターの変更がレギュレーションで認められていない場合は、走行中どころかエンジンをかけた瞬間からヒーターを全開にすることも多い。

 ただし走行会では決められた周回数、または走行時間をきっちり走り切る必要はないし、暑さで朦朧としたまま走るのは自身の身体はもちろん周囲のクルマにとっても危険だ。そのような状況ではピットに戻ってからアフターアイドリングを行い、同時にドライバーはクルマから降りて、自分自身のクーリングもしっかり行いたい。

 最後にもっとも重要なことに触れておきたい。いくら高性能な水温計や油温計を装着しても、走りに没頭し数値を見なければ意味がないということ。操作に余裕のあるホームストレートなどでチェックするクセを付けて、必要とあらばクーリングや走行を止め(ピットに戻るなど)オーバーヒートを未然に防ぐことで、大事な愛車を労ることができるはずだ。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

新車99万円! ダイハツ「“最安”ワゴン」どんな人が買う? イチバン安い「国産乗用車」は装備が十分! 超お手頃な「ミライース」支持するユーザー層とは
新車99万円! ダイハツ「“最安”ワゴン」どんな人が買う? イチバン安い「国産乗用車」は装備が十分! 超お手頃な「ミライース」支持するユーザー層とは
くるまのニュース
2025年は赤・黄・黒の3色 スズキ「V-STROM 250SX」2025年モデル発売
2025年は赤・黄・黒の3色 スズキ「V-STROM 250SX」2025年モデル発売
バイクのニュース
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
レスポンス
KTM1390スーパーデュークGT発表!カテゴリーで最も過激なスポーツツアラーを標榜するGTが1390系エンジンでバージョンアップ
KTM1390スーパーデュークGT発表!カテゴリーで最も過激なスポーツツアラーを標榜するGTが1390系エンジンでバージョンアップ
モーサイ
新しい2.2Lディーゼルエンジンと8速ATを搭載したいすゞ「D-MAX」および「MU-X」がタイでデビュー
新しい2.2Lディーゼルエンジンと8速ATを搭載したいすゞ「D-MAX」および「MU-X」がタイでデビュー
カー・アンド・ドライバー
新型「メルセデスCLA」のプロトタイプに試乗!次世代のメルセデス製電気自動車の実力やいかに?
新型「メルセデスCLA」のプロトタイプに試乗!次世代のメルセデス製電気自動車の実力やいかに?
AutoBild Japan
紀伊半島の「最南端」に大変化!? 無料の高速「串本太地道路」工事進行中! 関西エリアの交通を一変する「巨大ネットワーク計画」とは
紀伊半島の「最南端」に大変化!? 無料の高速「串本太地道路」工事進行中! 関西エリアの交通を一変する「巨大ネットワーク計画」とは
くるまのニュース
ホンダ、栃木県とスポーツ振興協定を締結…ラグビーとソフトボールで地域活性化へ
ホンダ、栃木県とスポーツ振興協定を締結…ラグビーとソフトボールで地域活性化へ
レスポンス
軍用車マニアはたまらない!? 大戦中の1942年に製造された“フォード製ジープ”をオークションで発見 フォード「GPW」ってどんなクルマ?
軍用車マニアはたまらない!? 大戦中の1942年に製造された“フォード製ジープ”をオークションで発見 フォード「GPW」ってどんなクルマ?
VAGUE
ズボラ派にもバス&タクシーにもうってつけ! 洗車後の拭き取りをサボれる純水洗車にメリットしかなかった
ズボラ派にもバス&タクシーにもうってつけ! 洗車後の拭き取りをサボれる純水洗車にメリットしかなかった
WEB CARTOP
スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
くるまのニュース
カワサキ「Z2」エンジン お気楽過ぎる「丸塗り」では後々後悔 可能な限り緻密なマスキングを目指す!! ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.23
カワサキ「Z2」エンジン お気楽過ぎる「丸塗り」では後々後悔 可能な限り緻密なマスキングを目指す!! ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.23
バイクのニュース
[DSP大全]「位相」を合わせられれば、“一体感のあるサウンド”を獲得可能!
[DSP大全]「位相」を合わせられれば、“一体感のあるサウンド”を獲得可能!
レスポンス
ノリス、ラスベガス初日は上位タイムも低グリップに手を焼く「市販車の方が速い気がする……」燃料多載での走行にはまだ課題も?
ノリス、ラスベガス初日は上位タイムも低グリップに手を焼く「市販車の方が速い気がする……」燃料多載での走行にはまだ課題も?
motorsport.com 日本版
アドベンチャーツアラー「V-STROM 250SX」が色変更!新設定「ソノマレッドメタリック」の鮮やかな赤が眩しい!   
アドベンチャーツアラー「V-STROM 250SX」が色変更!新設定「ソノマレッドメタリック」の鮮やかな赤が眩しい!   
モーサイ
初代日産リーフは「普通に乗れる」電気自動車だった【10年ひと昔の新車】
初代日産リーフは「普通に乗れる」電気自動車だった【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
【最新モデル試乗】すべてがグレードUP! 理想の選択肢、三菱アウトランダーPHEVの驚く完成度
【最新モデル試乗】すべてがグレードUP! 理想の選択肢、三菱アウトランダーPHEVの驚く完成度
カー・アンド・ドライバー
全長3m切り! ホンダの「本格オフロード車」がめちゃ楽しそう! 1リッターエンジン搭載で悪路性能スゴい! 米国で人気の「パイオニア」どんなモデル?
全長3m切り! ホンダの「本格オフロード車」がめちゃ楽しそう! 1リッターエンジン搭載で悪路性能スゴい! 米国で人気の「パイオニア」どんなモデル?
くるまのニュース

みんなのコメント

4件
  • アツくなっても実力以上の動きは出来ません
    ちゃんとラインを覚えてスムーズに周りましょう
    タイムが安定したら
    少しずつ補正してタイムを削っていきましょう。
    チューニングはそれからです。
    なによりご安全に。
  • SUGOでチェッカー受けて、シケインでコケでスポンジバリアに突っ込んで、後ほどコントロールタワーに呼ばれました。
    「何でコケたか、俺でも分からんっ!」でOKでした。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

149.5189.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

27.052.0万円

中古車を検索
クーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

149.5189.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

27.052.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村