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【試乗】新型 Honda e|軽快なハンドリングが楽しいスポーティなシティコミューター

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【試乗】新型 Honda e|軽快なハンドリングが楽しいスポーティなシティコミューター

ノスタルジーを感じるが最新技術を搭載

ホンダが初めて量産型フルEVモデルを販売した。ご存じの方も多いだろう“Honda e ”である。

ホンダ Honda e(初代・現行型)のカタログはこちら

Honda eは、既存モデルの延長線上のデザインではなく、日本の文化と欧米のデザインをうまく融合させた雰囲気だ。例えるならば、1973年に登場した初代シビックのようなオリジナリティがある。どことなくノスタルジーを感じさせながら、最新のテクノロジーをまとっている。

試乗前に外観をチェックするため近寄って眺めると、エクステリアの質感は思った以上にいい。ボディ外板を製造する金型のつなぎ目が全くわからず、高級なドイツメーカーのような手法を採用している。

小型EVモデルだからといって、ちゃちな印象を感じない。とてもうまい作り方をしている。高いコストがかかっているのではないか、と感じるほどの雰囲気だ。 そしてインテリアは、エクステリアに劣らず質感が非常に高い。見やすさと扱いやすさに重点を置き、シンプルで飽きがきにくいデザインとなっている。

ミラーレスのサイドミラーは、カメラでとらえた映像を液晶画面に映し出している。これは、2017年にモーターショーで発表した、Urban EV Conceptと同じ最新技術だ。

ショーモデルは3ドアで、Honda eは5ドアと実用レベルは高くなっているが、デザインを見るとショーカーを忠実に再現して市販化したことがよくわかる。

そんなショーカーさながらのシティコミューターは、運転したときの雰囲気はどうなのだろうか。

スイスイと楽しいハンドリングが好印象

では試乗に移ろう。我々が試乗したモデルは、上位グレードの“アドバンス”。

ホイールのデザインや装着されるタイヤのミシュラン パイロットスポーツというチョイスからスポーティな要素がうかがえる。これは走りに期待できる。 ドアミラーレスのモデルは、視認性に違和感を覚えるのだが、Honda eは位置がいいのとカメラも良いモノを使っているせいか、奥行き感が感じ取れない以外はいい感じだ。

それではいよいよ試乗のスタートだ。アクセルを少し踏みこんでみると、飛び出すようなことはなく柔らかい発進が可能だ。

重量のあるモーターがリアに配置されているので、フロントに負担をかけず、発進もぐっと背中を押されるような、地に足の着いたトラクションを実現している。

そして静粛性がとてもいい。目の粗いアスファルトでも、ハードなタイヤを装着しているにも関わらず、サスペンションがいなしてくれる。

そして、重量物がないフロントは、しなやかに振動を収拾してくれるうえに、小回りが非常に利くのだ。

横浜元町の商店街はところどころ石畳がある。これもいい具合にいなす。そこから外人墓地方面に急な坂を上るが、3人乗車でも3L級のガソリンエンジンを搭載しているような感じだが、それよりも扱いやすく静かである。

タイトなコーナーも、スイスイとプラレールのように正確にトレースして曲がっていく。 首都高速を試してみると、料金所からの加速はノーマルモードでも必要十分。シティコミューターには似つかない高パフォーマンスである。

高速コーナーも、性能が高いシャシーによってスタビリティも高い。その非常に楽しいハンドリングは、Honda eのカワイイスタイルからは想像がつかないだろう。

このアドバンスモデルは、フル充電で260km弱(WLTCモード)の走行が可能だという。実際は、もう少し低くなることを踏まえても、このサイズでこのパフォーマンスであれば、都内と周辺のお買い物程度なら文句はない。

これほど満足度の高いシティ派のEVは、正直いって初めてだ。こんなポテンシャルの高いモデルを作るホンダは、Honda eを作り続けてくれるのかが心配になってくるほどである。

このサイズにして最高の1台を提供したといえる。今度試乗するときは、旅行気分で遠くに行ってみようと思う。そう思わせる素晴らしいコンパクトEVである。 文/松本英雄、写真/尾形和美【試乗車 諸元・スペック表】●アドバンス型式ZAA-ZC7最小回転半径4.3m駆動方式RR全長×全幅×全高3.9m×1.75m×1.51mドア数5ホイールベース2.53mミッションその他AT前トレッド/後トレッド1.51m/1.51mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)1.85m×1.39m×1.12m4WS-車両重量1540kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員4名車両総重量-kgミッション位置不明最低地上高0.15mマニュアルモード-標準色チャージイエロー、ルナシルバー・メタリック、モダンスティール・メタリック、クリスタルブラック・パールオプション色プラチナホワイト・パール、プレミアムクリスタルブルー・メタリック、プレミアムクリスタルレッド・メタリック掲載コメント-型式ZAA-ZC7駆動方式RRドア数5ミッションその他ATAI-SHIFT-4WS-標準色チャージイエロー、ルナシルバー・メタリック、モダンスティール・メタリック、クリスタルブラック・パールオプション色プラチナホワイト・パール、プレミアムクリスタルブルー・メタリック、プレミアムクリスタルレッド・メタリックシート列数2乗車定員4名ミッション位置不明マニュアルモード-最小回転半径4.3m全長×全幅×全高3.9m×1.75m×1.51mホイールベース2.53m前トレッド/後トレッド1.51m/1.51m室内(全長×全幅×全高)1.85m×1.39m×1.12m車両重量1540kg最大積載量-kg車両総重量-kg最低地上高0.15m掲載用コメント-エンジン型式MCF5環境対策エンジン-種類電気モーター使用燃料電気過給器-燃料タンク容量-リットル可変気筒装置-燃費(10.15モード)-km/L総排気量-cc燃費(WLTCモード)-燃費基準達成-最高出力154ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm315(32.1)/2000エンジン型式MCF5種類電気モーター過給器-可変気筒装置-総排気量-cc最高出力154ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm315(32.1)/2000環境対策エンジン-使用燃料電気燃料タンク容量-リットル燃費(10.15モード)-km/L燃費(WLTCモード)-km/L燃費基準達成-

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みんなのコメント

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  • メディアは充電インフラの乏しさに対して総攻撃するターンだと思う。
    各メーカーの(政府とスタンド各社への)働きかけと、インフラ整備ロードマップだ。
    それぞれの車のフィーリングについてなんてその後の話だ。
    メディアは何のために存在するのかが問われているが、この記事はそれを見ないふりしている。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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