■早くも人気のホンダ新型「ヴェゼル」、燃費はどうなの?
クーペ風のシルエットを持ったコンパクトクロスオーバーSUVとしてこのジャンルの先陣を切ったホンダ「ヴェゼル」が、2021年4月に2代目へとフルモデルチェンジを果たしました。
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新型ヴェゼルの世界初公開時には「他メーカーのモデルに似ている」というような声もありましたが、実際には発売1か月後の累計受注台数は約3万2000台を突破。
月間販売計画(5000台/月)の6倍以上となる好調な立ち上がりを見せており、一部グレードでは納期が1年ともいわれるほど人気が出ています。
人気車種の新型ヴェゼルだけに実燃費も気になるところです。カタログ燃費では先代ヴェゼルハイブリッドを大きく上回る数値を叩き出していますが、実際のところはどうなのでしょうか。
新型ヴェゼルはガソリン車とハイブリッド車が用意されていますが、販売のメインとなるのはハイブリッド車の「e:HEV」です。
新型ヴェゼルに搭載されているe:HEVは、駆動用と発電用のふたつモーターを搭載したハイブリッドシステムです。
モーターのみで走行する「EVモード」、エンジン直結で走る「エンジンモード」、そしてエンジンで発電用モーターを駆動して駆動用モーターで走行する「ハイブリッドモード」のみっつの走行パターンを組み合わせて、状況に応じて効率的に走行するものとなっています。
今回テストで使用した新型ヴェゼルは、トップグレードである「PLaY」(FF)。パノラマルーフやHonda CONNECTディスプレイ(ナビゲーション)などが標準装備となったグレードです。
なお、同グレードのWLTCモード燃費は24.8km/L、市街地モードが24.5km/L、郊外モードが26.7km/L、高速道路モードが23.8km/Lとなっており、従来のJC08モード燃費では30.4km/Lです。
今回は神奈川県横浜市をスタートし、東名高速道路を経由して小田原厚木道路の小田原西インターまでの高速道路区間を走行。
そこからターンパイクを上り、大観山スカイラウンジを経由し、箱根新道を下るワインディング区間、そして、国道1号線から横浜市へ戻る一般道区間の合計約140kmの道のりを走破して新型ヴェゼルの実燃費を計測しました。
結果は、143.1kmの走行で燃費は24.1km/Lという数値になりました(車両の燃費計の数値)。
カタログ上での燃費数値は前述のようにWLTCモード燃費で24.8km/Lとなっていますから、WLTCモード燃費に近い結果となりました。
なお、今回は全区間ノーマルモードで走行し、エアコンは25度設定のフルオート、クルーズコントロールは未使用としています。
■しなやかな乗り味が新型ヴェゼルのウリ!
ここからセクション別の燃費を振り返ってみます。
●高速道路
走行距離:64.3km
実燃費:26.8km/L
横浜市内を出発し、横浜新道を経由して東名高速に入り、小田原厚木道路を通る今回のルート。平日の昼間ということもあって渋滞もなく、一定のペースで走行できる状況でした。
ここでは法定速度付近をキープして走行し、燃費はカタログ値を超える26.8km/Lをマークしました。
先代ヴェゼルも決してうるさいクルマではありませんでしたが、新型ヴェゼルはより一層静穏化が図られている印象で、エンジンが始動したかどうかはかなり耳を澄ませていないと気づかないレベルです。
これなら長距離移動も少ない疲労でこなすことができそうです。
●ワインディング路
走行距離:31.0km
実燃費:16.5km/L
ワインディング路は小田原西インターを降りてターンパイクを駆け上り、箱根新道を経由して一気に下るというコースです。
登りが続くターンパイクではさすがにエンジンの力を借りることになり、ほぼエンジンがかかった状態での走行となりました。
しかしここでもエンジン音が上手く遮断されており、かなり遠くで唸っているような印象。燃費は上りの影響があったのか16.5km/Lでした。
それよりも印象的だったのがその乗り味です。
ホンダの車両はスポーティなイメージを強調するためにやや硬めの味付けになっていることが多かったのですが、新型ヴェゼルは非常にしなやか、かつ粘りのある乗り味。
クーペスタイルにマッチした味付けがされており、スポーツモデルから乗り換えても満足できるクルマに仕上がっていました。
●一般道
走行距離:47.7km
実燃費:28.7km/L
箱根新道を下りきって国道1号を横浜市内まで走る一般道のルートですが、もともと交通量の多い国道1号なので、市街地走行に近い走行シーンとなりました。
一般道は47.7kmを走行して28.7km/Lと予想以上の低燃費をマーク。ストップ&ゴーが続くシチュエーションであったものの、燃料消費量が増えるといわれるゼロ発進もモーターで走る設定が功を奏したのか、燃費への悪影響はほとんどなかったようです。
※ ※ ※
新型ヴェゼルe:HEVの実燃費をチェックしてみましたが、ほぼカタログ燃費通りの数値という結果になりました。このスタイルでこの低燃費であれば不満を覚える人はいないのではないでしょうか。
そして燃費性能よりも驚かされたのが、その乗り味です。SUVに最適化された2モーターのハイブリッドシステムe:HEVの動力性能はもちろんですが、しなやかかつ粘りのある乗り味は今までのホンダのコンパクトとは一線を画すものといえます。
初めてその姿が公開されたときは、見た目の話題が中心となってしまった新型ヴェゼルではありますが、発売後にここまで人気車種となったのも、実際に乗ってみてその乗り味に感動した人が多かった証拠なのかもしれません。
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みんなのコメント
意外とと言うよりカッコ良かったね
某社のクルマに似てると言われてるが実車は押しが強く似ても似つかない感じだった