■便利な「電子キー」 トラブル時の対処法は
近年、クルマのカギは多くの車種で「電子キー」と呼ばれるものが採用されるようになっています。電子キーが登場したことで、ユーザーはカギを取り出さずに施錠・解錠やエンジン始動を行うことができるようになりました。
クルマのスマートキーは退化してる? 10年前に搭載ケータイ、住宅玄関キー兼用まであった!?
しかし、電子キーは従来のカギとは異なり電池が内蔵されていることから、いずれ電池切れを起こすことは避けられません。電池が切れたときは、どのようにすればよいのでしょうか。
電子キーは、電波を発信することで動作する仕組みとなっています。各メーカーごとに装備の正式名は異なるものの、一般的にはシステム全体の総称を「スマートエントリー」と呼び、カギのことを「電子キー」や「携帯機」と呼ぶことが多いです。
スマートエントリーシステムの詳しい仕組みについて、日産は次のように説明します。
「日産のスマートエントリーシステム『インテリジェントキーシステム』は、クルマと電子キーの両方に、電波を発信するアンテナと、電波を受信するチューナー(受信機)を仕込むことで実現しています。
ドアハンドル付近に装着されたスイッチを押すと、クルマのアンテナから電波が発信され、その電波を受けた電子キーは、自動で電波を返します。この電波をクルマのチューナーが受信することで施錠もしくは解錠をおこないます。エンジン始動の場合も同様に、クルマと電子キーの間で電波が送受信されて、エンジンが始動する仕組みです。
クルマから発信される電波は、ドアのスイッチの周囲1メートル程度、車内の場合はキャビンとトランクルームにだけ届くような強さにチューニングされているため、キーを持っている人がその範囲にいるときのみ動作します」
※ ※ ※
このシステムが動作するためには、当然電子キー側に電力が必要です。電子キーに搭載された電池はいずれ電池切れを起こしますが、その寿命はいったいどれぐらいなのでしょうか。ホンダは次のように説明します。
「電子キーは、車両との通信のために常時受信動作をしておりますため、常に電池を消耗しています。電池寿命は、お客様のご使用状況により異なりますが約2年間です」
一般社団法人 日本自動車工業会が発表した2017年度のデータでは、ユーザーが新車を保有し続けたいと考える期間(保有予定期間)の平均は8年間です。このデータと照らし合わせると、1台のクルマを保有するなかで3回から4回程度は電池交換をおこなうことになります。
電池切れを起こした場合は、放置せず早めの電池交換が必要です。交換するには、ディーラーに相談する方法と、自分で交換する方法があります。
なかに入っている電池は特別なものではなく、多くの場合小売店で購入することが可能です。交換方法も、ドライバーなどの工具があればできるものが大半です。工具が必要なく手でカバーを外すことでできるタイプもあります。
■緊急時のためにエンジン始動法が用意されている
電池切れの場合、本来はすぐ電池交換すべきですが、交換の前に一時的にクルマを使いたいときはどのようにすればよいのでしょうか。
ドアの解錠をする際は、電子キーに内蔵されているエマージェンシーキーを取り出します。取り出し方は、電子キーのツメをスライドさせる方法が一般的です。そしてドアノブ周辺にあるカギ穴にエマージェンシーキーを挿入して、解錠します。
次におこなうエンジンの始動は車種によって方法が異なります。
ひとつ目は、通常時にノブを回してエンジンを始動するクルマ。この場合は、ノブの中央にエマージェンシーキーを挿すことでエンジン始動できます。
ふたつ目は、通常時にスタートボタンを押してエンジンを始動するクルマです。この場合は、電子キーをスタートスイッチに当てながら押すことでエンジンが始動します。
エマージェンシーキーの取り出し方やエンジンのかけかたなど、具体的な方法はクルマの取扱説明書で確認が必要です。また、この方法はあくまでも緊急時のものです。
ちなみに電池の消耗を防ぐ観点から、トヨタは「テレビやパソコン、携帯電話、電磁調理器など磁気を発生する電化製品の1メートル以内に電子キーを保管しないでください」とアナウンスしています。
いざというときに慌てることのないよう、あらかじめ取扱説明書で確認することが重要です。
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