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ブガッティ「ボライド」と「タイプ35」がラグナ・セカで夢の共演! 伝説のレーシングカーの伝統を色濃く受け継いだワンオフモデルとは

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ブガッティ「ボライド」と「タイプ35」がラグナ・セカで夢の共演! 伝説のレーシングカーの伝統を色濃く受け継いだワンオフモデルとは

サーキット専用ハイパーカー「ボライド」のワンオフモデルが登場

ブガッティは2024年8月16日、北米カリフォルニア州モントレー半島にて開催された「モントレー・カー・ウィーク」で、サーキット専用ハイパーカーの特別モデルとなる「ボライド」と、2024年で誕生100周年を迎えた「タイプ35」を登場させました。タイプ35の伝統を色濃く受け継いだ、ボライドの特別な仕様について見ていきます。

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100年前に登場したタイプ35のボディカラーを新たに解釈

ブガッティは、伝説的なサーキットコースであるウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカ(以下:ラグナ・セカ)で「タイプ35」とタイプ35の100周年を記念した特別モデル「ボライド」を登場させ、世界的に有名なコークスクリューやスリル満点の高低差を駆け抜ける素晴らしい光景を繰り広げた。

1924年8月3日にリヨングランプリでデビューを果たしたタイプ35は、ロードレースやラリー、スピードトライアル、ヒルクライムなど、さまざまな分野で2500回以上の勝利を収め、最も成功したレーシングカーとなった。今回登場した特別モデルとなるボライドのボディカラー「グランプリ・ブルー」は、1924年にリヨンでタイプ35が初めて登場した際のボディカラー「ブルー・ド・リヨン」を新たに解釈したものである。

エクステリアのカーボンは、初期のグランプリレースで競い合った各国の伝説的なレーシングカラーをそれぞれ表現している。リアウイングとリアパネルをつなぐブレードは、フレンチレーシングブルー、英国の深みのあるグリーン、ドイツの輝くようなホワイト、イタリアの大胆なレッドカラーによって彩られている。

インテリアもタイプ35を祝福したデザインをあしらう

繊細なこだわりは、インテリからも見て取れる。ピュアカーボン仕上げのセンターコンソールにはエンジンターン仕上げのインレイが施され、特別モデルならではのしなやかなレザーがシートやキャビン全体を飾っている。

またヘッドレストには複雑な模様で「100 Anniversaire」のエンボス加工が施され、サイドシルに施されたアニバーサリーデカールと調和している。これらの貴重なモデルが表す驚くべき進化に敬意を表する仕上げとして、コクピットには、タイプ35とボライドが並んで描かれた精巧な美しいトラックプレートが備えられている。

将来のボライドオーナーにサーキット・トレーニングを提供

ブガッティは現在、将来のボライドオーナーに運転方法やサーキット専用車についてのトレーニングを行っている。モントレー・カー・ウィークでは、ラグナ・セカで個別ブリーフィングを開催する機会を得た。サーキット専用車であるボライドを所有することに心躍らせる未来のオーナーは、クルマについてより深く知ることができ、ラグナ・セカのコースを走っている姿を目にしたときは一同が感動を隠せなかったという。

AMWノミカタ

2024年、製造100周年を迎えたタイプ35とサーキット専用車であるボライドがラグナ・セカで夢の共演を果たした。今回のボライド特別モデルはタイプ35の伝統を色濃く残していると語られているが、これは見た目のカラーだけではなく、その「独創的な設計と性能の追求」という精神的な面が大きいのであろう。たとえばブランドの伝説的な8L W16ターボエンジンに可能な限りフィットするように設計するためには、通常はF1やル・マンレースカーにしか使用されない最高品質のカーボンファイバー複合材を使用した先進的な新型モノコックが開発された。

パフォーマンスだけではなく安全性に関しても細かく研究されている。モノコック構造に内在する構造的完全性、とくにAピラーの角度、その断面、使用されているハイテク素材のおかげで、FIAの定めるテストでは亀裂はまったく生じなかった。またエンジニアリングチームが開発したヘッドレストのX字型ブラケットは、3Dプリントされたアルミニウム製で、重量はわずか300gだが、700kg以上の荷重に耐えることができる。このように細かなパーツまでこだわり抜いてパフォーマンスを追求するからこそ、ブガッティでしか味わえない比類のない忘れがたい体験をドライバーに提供できるのであろう。

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