現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > なぜ「車中」じゃなく「車上泊」なのか? もちろんある「なんとなく楽しそう」以外のメリットとは

ここから本文です

なぜ「車中」じゃなく「車上泊」なのか? もちろんある「なんとなく楽しそう」以外のメリットとは

掲載 更新 18
なぜ「車中」じゃなく「車上泊」なのか? もちろんある「なんとなく楽しそう」以外のメリットとは

 この記事をまとめると

■車中泊は日本の自動車文化のひとつ

「車中泊」より「車上泊」! いまポップアップルーフ車が再注目されるワケ

■いま車中泊ならぬ「車上泊」が注目されている

■あえて車上泊を選ぶメリットについて解説する

 車中泊が難しいクルマにとっての救世主

 いまや「車中泊」は日本の自動車文化のひとつになっている。道の駅やサービスエリアに行けば、夜中に仮眠・休憩しているクルマを見かけることは珍しくない。車中泊の盛んな場所に行くと、何十台ものクルマが車中泊を楽しんでいる様子を見ることもできるほどだ。

 そうした楽しみ方の是非についてはひとまず置いておくとして、このところ車中泊ならぬ「車上泊」という言葉を目にすることが増えている。クルマの上に泊まるといわれても、どんな風にするのかイメージがわかないかもしれないが、「ルーフテント」と呼ばれるアイテムを使うのが車上泊だ。

 画像を見てもらえばわかるように、汎用のルーフキャリアを取り付け、その上に載せるというのが基本的な取り付け方。ルーフテントは、格納時にはルーフボックスのような形状なので違和感もなく、それでいて展開するだけでテントとなるというアイテムである。

 一見すると、車内よりも安全面や快適性に劣るようにも感じるルーフテントだが、車中泊でなく、あえて車上泊を選ぶメリットは何があるのだろうか。

 まず車中泊がそもそも厳しいようなパッケージの愛車で、それでも気ままなドライブ旅行に出かけたと思ったら、ルーフテントを利用した車上泊しか選択肢がないともいえる。狭い車内でなんとか寝床を確保するよりも、よっぽど快適に休むことができるはずだ。

 一般論としてルーフテントを載せると重心が上がってしまいコーナリングなどで気をつかう必要も出てくるが、そもそも全高の低いクルマであれば、そうしたネガも最小限となる。

 車中泊スポットではテントを張ったりすることは原則禁止だが、専有面積として車両の範囲をはみ出さないルーフテントであれば展開して利用することも可能だろう。つまり車中泊が難しいクルマにとっての救世主ともいえるのだ。

 すでに車中泊を楽しんでいるワンボックスなどでもルーフテントは有効だ。子どもが小さいうちは家族そろって車内で横になることができても、成長に伴って狭く感じるようになってくる。そうしたケースではルーフテントをプラスすることで、車中泊+車上泊というハイブリッドにすることでスペースを一気に広げることができる。

 それなりの予算を用意しなければならない

 また独立したベッドを持つ大型キャンピングカーでもない限り、車中泊スペースを生み出すために荷物を降ろして、リヤシートを格納して、ベッドを展開する……といった手間がかかる。それがルーフテントを利用した車上泊にすれば、車内はそのままに簡単に就寝スペースを作ることができるのだ。これも車上泊を選びたくなるメリットといえる。

 さて、冒頭で車上泊は車中泊に対して快適性や安全性においてネガティブなイメージがあるということを書いた。たしかに窓を目張りして、さらにドアロックをかけた車内に比べるとセキュリティ面では不安があるのはたしかだが、それはキャンプ場でテント泊をしているのと同等であって、むしろ車上という高い場所のぶんだけ安全性は高いといえる。

 快適性についても同様だ。車中泊であってもエンジンをかけっぱなしで空調を使うというのはマナー違反なNG行為となっているので、寝袋や寝具で暖かくして休むという点では車中泊・車上泊とも変わりない。最近の車中泊では大容量のポータブル電源に電気毛布などをつないで暖まるというのも常套手段だが、それはルーフテントでも使える手だ。

 さらに車中泊を楽しんでいる筆者の経験でいえば、とくに冬場の車内で眠った場合の問題点として窓が結露してしまい、しっかり拭き取らないと出発できないということがある。ルーフテントを利用した車上泊であれば、そうしたことは起きないだろう。テントを格納すればすぐに出発できるというのは、車中泊派からしても羨ましいメリットにみえる。

 ただし、ルーフテントはけっして安いものではない。それ単体でいっても15~50万円程度の価格帯となるし、きれいにルーフに載せようと思うとDIYでは難しく工賃を払ってプロに頼む必要がある。

 簡素な車中泊であれば、ワンボックスに布団をつんでおけばOKとなるが、車上泊をスタートさせるには、それなりの予算を用意しなければならない。それは車上泊のハードルの高さにつながっている面は無視できないだろう。意外に贅沢な趣味だったりするのだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

トヨタ「和製スーパーカー」がスゴイ! 約500馬力「直6」風エンジン搭載&“スケスケ”な超ロングノーズ仕様! ワイドでカッコイイ「FT-1」とは?
トヨタ「和製スーパーカー」がスゴイ! 約500馬力「直6」風エンジン搭載&“スケスケ”な超ロングノーズ仕様! ワイドでカッコイイ「FT-1」とは?
くるまのニュース
2025年は車を買う! でもどれにする?…スライドドア付き軽自動車・予算別ガイド、3ゾーン48車種
2025年は車を買う! でもどれにする?…スライドドア付き軽自動車・予算別ガイド、3ゾーン48車種
レスポンス
いつ見てもかわいいレトロデザイン!! 超小型車 フィアット新型「トポリーノ」は欧州で大人気! ネットに続々寄せられる熱い思いとは
いつ見てもかわいいレトロデザイン!! 超小型車 フィアット新型「トポリーノ」は欧州で大人気! ネットに続々寄せられる熱い思いとは
VAGUE
ラリージャパンで国沢光宏が躍動! 二つの顔を持つ紳士がルーテシア ラリー5で激走
ラリージャパンで国沢光宏が躍動! 二つの顔を持つ紳士がルーテシア ラリー5で激走
ベストカーWeb
『危ねぇ知らなかった!』危険回避! 知らないと怖いブレーキパッドの交換タイミング~カスタムHOW TO~
『危ねぇ知らなかった!』危険回避! 知らないと怖いブレーキパッドの交換タイミング~カスタムHOW TO~
レスポンス
ソニー、移動をエンタメに変える「MR Cruise」事業化…あらゆる車両に搭載可能に
ソニー、移動をエンタメに変える「MR Cruise」事業化…あらゆる車両に搭載可能に
レスポンス
「前を走るパトカー」“追い越し”て大丈夫? 抜かす派VS抜かない派で賛否両論!? 「やっちゃダメ」な要注意項目とは
「前を走るパトカー」“追い越し”て大丈夫? 抜かす派VS抜かない派で賛否両論!? 「やっちゃダメ」な要注意項目とは
くるまのニュース
日本人初の快挙! moto2チャンピオン小椋藍がトライアンフ トリプル トロフィーを受賞
日本人初の快挙! moto2チャンピオン小椋藍がトライアンフ トリプル トロフィーを受賞
バイクのニュース
【10年ひと昔の新車】ボルボ V60 オーシャンレース エディションは、世界一周ヨットレースを記念したスペシャルバージョン
【10年ひと昔の新車】ボルボ V60 オーシャンレース エディションは、世界一周ヨットレースを記念したスペシャルバージョン
Webモーターマガジン
孤高のミニバンSUV、デリカD:5に「BLACK Edition」新登場、定番の「CHAMONIX」には新たに8シーターを設定
孤高のミニバンSUV、デリカD:5に「BLACK Edition」新登場、定番の「CHAMONIX」には新たに8シーターを設定
カー・アンド・ドライバー
ダイハツの「“すごい”コペン」登場! 軽規格超えた「ワイドフェンダー」×770ccエンジン搭載! 2L並みパワーでめちゃ速い「デカいコペン」 どんなマシン?
ダイハツの「“すごい”コペン」登場! 軽規格超えた「ワイドフェンダー」×770ccエンジン搭載! 2L並みパワーでめちゃ速い「デカいコペン」 どんなマシン?
くるまのニュース
トヨタの「高級スポーティミニバン」がスゴい! 「走りが楽しい」反響多数!? 王道「アルファード」と異なる「個性」に注目! ヴェルは何が違う?
トヨタの「高級スポーティミニバン」がスゴい! 「走りが楽しい」反響多数!? 王道「アルファード」と異なる「個性」に注目! ヴェルは何が違う?
くるまのニュース
「スゴい事故」発生も…「夏タイヤ履いてるなんて信じられんッ!」 批判の声多数! 夏タイヤで雪道走ると違反? 正しい交換時期の目安とは
「スゴい事故」発生も…「夏タイヤ履いてるなんて信じられんッ!」 批判の声多数! 夏タイヤで雪道走ると違反? 正しい交換時期の目安とは
くるまのニュース
ついにその瞬間がやってきた!!!!! シビックベースの70年代風GTカー[ミツオカM55]が限定100台800万円で販売!!!!! 即売必至か?
ついにその瞬間がやってきた!!!!! シビックベースの70年代風GTカー[ミツオカM55]が限定100台800万円で販売!!!!! 即売必至か?
ベストカーWeb
「富士山登山鉄道」断念、でも代わりは“トラム”なの!?  後継には「電動連節バス」しかない3つの理由
「富士山登山鉄道」断念、でも代わりは“トラム”なの!? 後継には「電動連節バス」しかない3つの理由
Merkmal
入場無料! [レクサスRZ]に[新型アウトランダーPHEV]も!! 千年の都が舞台[京都モビリティ会議]が12月7日(土)にやってくる
入場無料! [レクサスRZ]に[新型アウトランダーPHEV]も!! 千年の都が舞台[京都モビリティ会議]が12月7日(土)にやってくる
ベストカーWeb
FIA F2参戦のロダン、最終戦でFIA F3王者フォルナローリを起用。フォーミュラE参戦のマローニの代役
FIA F2参戦のロダン、最終戦でFIA F3王者フォルナローリを起用。フォーミュラE参戦のマローニの代役
AUTOSPORT web
快適ボックスシートから広々フルフラットへの変更も簡単! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
快適ボックスシートから広々フルフラットへの変更も簡単! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB

みんなのコメント

18件
  • 普通のテントもルーフテントも結露しますよ、手入れは普通のテントの方が楽じゃないですかね。購入の予定が有るなら実際に使っている方に聞いてからでも遅くは有りませんよ、こういう記事を鵜呑みにせずに確認しましょうね。
  • >車中泊スポットではテントを張ったりすることは原則禁止だが、専有面積として車両の範囲をはみ出さないルーフテントであれば展開して利用することも可能だろう。つまり車中泊が難しいクルマにとっての救世主ともいえるのだ。

    車中泊が厳しいサイズの車で車両の範囲をはみ出さないルーフテントで寝られる気がしないけどな
    この記事に載ってるN-ONEもXVもおもいっきり横のスペースまで占領してるし
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村