現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ新型「シエンタ」高速道で燃費リッター30km超!? 最新小型ミニバンの実燃費を徹底調査!

ここから本文です

トヨタ新型「シエンタ」高速道で燃費リッター30km超!? 最新小型ミニバンの実燃費を徹底調査!

掲載 26
トヨタ新型「シエンタ」高速道で燃費リッター30km超!? 最新小型ミニバンの実燃費を徹底調査!

■新開発のエンジンと高効率なハイブリッドシステムを搭載

 トヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」が2022年8月にフルモデルチェンジし、3代目となる新型モデルが登場しました。

爆売れ確実! トヨタ新型「シエンタクロスオーバー」発表!

 新型に刷新されてもボディサイズはほぼ先代型と同サイズで、搭載されるエンジンも1.5リッターのガソリンとハイブリッドというラインナップに変わりはありません。

 ただしエンジンは新開発の3気筒エンジンとなり、ハイブリッドシステムも最新型へと進化。またプラットフォームもTNGAに基づいたものに一新されたことでクルマとしてのポテンシャルも大きく向上しました。

 そして、内外装が欧州のMPV車を思わせるような愛嬌のあるデザインとなったことも注目される点で、従来型のユーザーだけでなく新たなユーザーも取り込めるのではないかということも期待されます。

 今回はそんな新型シエンタの燃費性能の実力をチェックするため、早速テストドライブを実施。

 1.5リッターエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド仕様で、グレードは最上級「Z」の5人乗りモデルをチョイスし、実際に走行して実燃費を計測してみました。

 新型シエンタのカタログ燃費(WLTCモード)は28.4km/L、市街地モードが27.5km/L、郊外モードが30.2km/L、高速道路モードが27.8km/Lとなっており、先代型のハイブリッドモデルの22.8km/L(WLTCモード)を大きく上回っています。

 今回は、東京都千代田区をスタート地点とし、首都高から東名高速道路を経由して、小田原厚木道路の小田原西インターまでの高速道路区間、そこからターンパイクを上り、大観山スカイラウンジを経由し、箱根新道を通って西湘バイパスまで下るワインディング区間、そして、国道134号線から国道246号線などを経由し、横浜市内へ戻る一般道区間を経由し、約170kmの道のりを走破しています。

 今回のテストは10月上旬に実施しましたが、季節外れの寒さと雨が降るあいにくの天気で、都心の最高気温は10度台前半、テストで向かった箱根の山頂付近は7度と冬のような気温という、燃費には厳しい環境でした。

 しかしその結果は、173.5kmの走行で燃費は26.14km/Lという数値になりました(車両の燃費計の数値から計算)。

 カタログ上での燃費数値は、前出のように28.4km/Lとなっていますから、そこまでかけ離れた数値ではなく、暖房を使用するほど寒い天候のなかでは十分満足できる数値といえるのではないでしょうか。

 なお今回のテストではクルーズコントロールは不使用、走行モードは「NORMAL」で、エアコンはオート設定の24度で実施しています。

■混雑した街中でも新型シエンタは疲れ知らず

●高速道路
走行距離:81.7km
実燃費:30.1km/L

 ここからセクション別の燃費を振り返ってみましょう。

 東京都千代田区を出発し、首都高を経由して東名高速に入り、小田原厚木道路を通る今回のルート。

 あいにくの天候ということもあってか東名高速の横浜町田インター付近でガッツリ渋滞にハマってしまいましたが、それ以外はスムーズに流れており、燃費はリッター30kmを超える30.1km/Lをマークしました。

 新型シエンタはコンパクトなボディではありますが、TNGAの恩恵か直進安定性も悪くなく、安定したドライブが楽しめました。

 クルージング時にモーター駆動とエンジン駆動の切り替わる際、まれにショックを感じることもありましたが、かなり気にしていないとわからないレベル。とくに問題になるようなものではありませんでした。

●ワインディング路
走行距離:41.7km
実燃費:19.2km/L

 ワインディング路は、小田原西インターを降りてターンパイクを駆け上り、箱根新道を経由して一気に下るというコース。

 料金所からはしばらく登り区間が続きますが、多人数乗車ではこの限りではないかもしれませんが、一人乗りでのドライブでは力不足はまったく感じず、むしろ力強さを感じるほど。

 エンジンは比較的賑やかに回り続けましたが、そこまで耳障りな音質ではなく、音楽などを聞いていればあまり問題なさそうです。

 一方の下りでは、バッテリーが満充電になってからはアクセルオフでのブレーキを作動させるためにエンジンが始動するのはほかのハイブリッドと同様。ここでも騒音レベルは低く抑えられており、このクラスの車種として考えれば十分合格点でしょう。

 ここでの燃費は41.7kmを走行して19.2km/Lで、前半の登り区間で7km/L台だったことを考えれば下りでかなり取り戻しました。

 これもハイブリッドの効率が高められた結果なのかもしれません。

●一般路
走行距離:50.1km
実燃費:28.6km/L

 ワインディング路の後は、国道134号から国道246号を経由し、横浜市内に戻る一般道のルートとなります。

 この日は雨模様ということもあってか交通量が多く、ストップ&ゴーが多いシチュエーションとなりました。

 このルートでは、50.1kmを走行して28.6km/Lと低燃費をマーク。クルマ自体の基本性能はもちろんこと、自然にドライバーをアシストしてくれるPDA(プロアクティブドライビングアシスト)の恩恵もあって、かなり疲労感の少ないドライブとなりました。

 ただ、交差点などの右左折時など、ステアリングを大きく切り込むシーンでは、ステアリングの反力がバネ感の強い人工的なものとなっており、ステアリングから伝わるインフォメーションが希薄だった点が気になるところでした。

 クルマのキャラクター的に過度なインフォメーションをあえて遮断しているのかもしれませんが、運転好きなユーザーからするとやや物足りなく感じる部分かもしれません。

※ ※ ※

 愛らしいルックスも話題を集めている新型シエンタの燃費性能をチェックしてみましたが、さすがはトヨタといったところで燃費性能は圧倒的に良好といえる数値となりました。

 また運転支援システムも手厚く備わっており、シートアレンジや室内の収納なども充実。

 走らせて楽しいクルマというキャラクターでありませんが、コンパクトミニバンの購入を検討しているのであれば、新型シエンタを選んで後悔することはなさそうです。

こんな記事も読まれています

少しうるさい?ロータリーエンジン マツダMX-30 R-EV 長期テスト(3) 不調で車両交換
少しうるさい?ロータリーエンジン マツダMX-30 R-EV 長期テスト(3) 不調で車両交換
AUTOCAR JAPAN
碓氷峠最速の男は俺だ! 新井大輝選手が堂々の総合優勝 でも一悶着あったってマジ?
碓氷峠最速の男は俺だ! 新井大輝選手が堂々の総合優勝 でも一悶着あったってマジ?
ベストカーWeb
酷暑日要注意! うっかりNG行為と夏本番までに必ずやっておきたい寿命を長くするメンテナンスとは
酷暑日要注意! うっかりNG行為と夏本番までに必ずやっておきたい寿命を長くするメンテナンスとは
ベストカーWeb
MotoGPマシンがスーパーバイクに負ける日は来ない? 排気量ダウンで懸念もFIM会長は自信示す
MotoGPマシンがスーパーバイクに負ける日は来ない? 排気量ダウンで懸念もFIM会長は自信示す
motorsport.com 日本版
トヨタ新型「スポーツコンパクト」発表! 全長4.3m以下ボディ&6速MTの設定アリ! ブレンボ製ブレーキも搭載の「GR86」墨に登場
トヨタ新型「スポーツコンパクト」発表! 全長4.3m以下ボディ&6速MTの設定アリ! ブレンボ製ブレーキも搭載の「GR86」墨に登場
くるまのニュース
シッカリと説明できる? 交通違反の罰金と反則金の違いを徹底解説
シッカリと説明できる? 交通違反の罰金と反則金の違いを徹底解説
バイクのニュース
ピニンファリーナ、ハイパーEV『バティスタ』展示…架空の億万長者「ブルース・ウェイン」の自宅に
ピニンファリーナ、ハイパーEV『バティスタ』展示…架空の億万長者「ブルース・ウェイン」の自宅に
レスポンス
工夫の塊[新型スイフト]はちょっと不便!? 正常進化も[リアに室内灯なし]!! トラウマになってるクルマって?
工夫の塊[新型スイフト]はちょっと不便!? 正常進化も[リアに室内灯なし]!! トラウマになってるクルマって?
ベストカーWeb
オコンの後任どうする? アルピーヌが重要視するのは“仲良しコンビ”にあらず「プロフェッショナルなドライバーが必要」
オコンの後任どうする? アルピーヌが重要視するのは“仲良しコンビ”にあらず「プロフェッショナルなドライバーが必要」
motorsport.com 日本版
クルマの個人売買で目にする「予備検」ってなに? 検査せずとも車検がとれる仕組みとは
クルマの個人売買で目にする「予備検」ってなに? 検査せずとも車検がとれる仕組みとは
WEB CARTOP
クラッチ操作不要の「E-Clutch」はDCTと何が違う? なぜ「CB650R/CBR650R」に初採用? ホンダ開発陣に聞いた
クラッチ操作不要の「E-Clutch」はDCTと何が違う? なぜ「CB650R/CBR650R」に初採用? ホンダ開発陣に聞いた
レスポンス
「めちゃくちゃ変わった」 宝塚IC接続の「尼宝線」大改造が完了 IC渋滞ゼロ「効果絶大」の声
「めちゃくちゃ変わった」 宝塚IC接続の「尼宝線」大改造が完了 IC渋滞ゼロ「効果絶大」の声
乗りものニュース
なぜ「ETCレーン」でバーがあがらない? “突破”しても良い!? 「正しい対処法」とは
なぜ「ETCレーン」でバーがあがらない? “突破”しても良い!? 「正しい対処法」とは
くるまのニュース
高速道路を乗り降り自由!? 料金も半額以下に!? ETC周遊割「ドラ割」「速旅」「みち旅」って何? 使い方と注意点とは
高速道路を乗り降り自由!? 料金も半額以下に!? ETC周遊割「ドラ割」「速旅」「みち旅」って何? 使い方と注意点とは
VAGUE
50ccエンジンバイクの新車が国内から消える!! 二重規制で2025年6月に前倒しか?
50ccエンジンバイクの新車が国内から消える!! 二重規制で2025年6月に前倒しか?
バイクのニュース
ルクレール、スペインGPでレッドブルの復調を予想。これからは四つ巴の優勝争いが見られる?
ルクレール、スペインGPでレッドブルの復調を予想。これからは四つ巴の優勝争いが見られる?
motorsport.com 日本版
フェラーリのカリスマ、ルカ・ディ・モンテゼーモロが成し遂げたこと 【第10回】フェラーリへの愛
フェラーリのカリスマ、ルカ・ディ・モンテゼーモロが成し遂げたこと 【第10回】フェラーリへの愛
AUTOCAR JAPAN
脱「コの字」型ヘッドライト採用! [新型フォレスター]は新世代スバルSUVの旗手となるのか?
脱「コの字」型ヘッドライト採用! [新型フォレスター]は新世代スバルSUVの旗手となるのか?
ベストカーWeb

みんなのコメント

26件
  • トヨタTHSは20年以上前からのシステムだけど進化していて最近のHVとを越える程ののHVなのが流石だ!それでいて故障も少ない正に安定と信頼を買うならトヨタだね!
  • タクシーでも使って貰えないホンダはよっぽどダメなんだわな~( ´∀` )
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

199.5323.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

12.8392.2万円

中古車を検索
シエンタの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

199.5323.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

12.8392.2万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村