Kカーは日本の宝物。売れて当然のアイデア満載車
軽自動車が新車販売台数の約40%程度のシェアを獲得するようになって、もう10年くらいの月日が経った気がします。そんなKカーの中でも、現在いちばん人気のカテゴリーはスーパーハイトワゴンです。
アイデア満載で、しかもバラエティ豊富。誰もが満足できる1台が見つかるのがKカーの魅力です!【CD取材ノート】
Kカーは、ボディサイズの制限があり、全幅は1480mm以下。トレッド幅も限られる中でのスーパーハイトですから、見た目的にも運動性能的にも安定感を出すのが難しいカテゴリーとなります。
とはいえ、Kカーでも広い空間がほしい、荷物がたくさん積みたいというニーズが現在の主流。かつては高い人気を誇った、ワゴンRなどのもう少し全高が抑えられた、いわゆるハイトワゴンの勢いが大人しく感じられてしまうほどになりました。
スーパーハイトワゴンの中でも、絶大な人気を誇っているのがN-BOXです。2022年の販売台数は20万2197台。登録車を含む新車販売で堂々の1位を獲得しました。まさに日本を代表するベストセラーモデルです。NーBOXは、2011年に「NEW NIPPON NORIMONO戦略」のトップバッターとして登場。現行モデルは2017年登場の2代目。初代から一貫してとにかくシンプルな箱形状というのが特徴です。まぁ、とにかく室内空間が広いんですよね。その広い空間を、燃料タンクを前席下に置くセンタータンクレイアウトの採用で、徹底的に効率的に使えるようにしたのがポイントです。
後部座席のシートアレンジですが、他メーカーにはない、座面をチップアップさせるという手法が使えます。1400mmの室内高をフルに使い切れるので、通常の荷室よりも背の高いものが搭載できたり、お子様を立たせたまま着替えさせるなんてことが、しやすかったりします。片側にチャイルドシートを取り付けて、反対側をチップアップするとベビーカーをポンと積むなんてこともできちゃいますから、子育て中のママさんには心強い味方となっています。
さらに、助手席が57cmもスライドするスーパースライド仕様も選べます。運転席&助手席&運転席後ろの後席をトライアングル状態に配置できるので、3名乗車でもコミュニケーションが取りやすく、皆で楽しく会話しながらドライブを楽しむなんてこともOKです。
スロープ仕様車にも注目。スーパーフレックススロープを引き出せば、斜めの床が登場しますので、車椅子でのご利用はもちろん、ミニバイクを積むなんていうこともラクにできます。とにかくバリエーション豊かで、さまざまなライフスタイルに対応できるというのが、N-BOX最大の魅力といえそうです。
スペーシアにはKカー作りの長い経験が凝縮
対する、スズキのスペーシア。現行は2017年末登場の2代目。実はこの前にパレットという前身があり、スーパーハイトワゴンの歴史は長いんですよね。なので、N-BOX同様の広い空間を持っているのはもちろん、その空間に対して「Kカーってこういう使われ方するから、こういう時にこうだったら便利だよね」という感じで、長年のデータを生かした実際のシーンで便利なユーティリティが盛り込まれています。そこがスペーシアの個性であり魅力です。
たとえば、後部座席のスライド。後ろ側からも操作できます。ラゲッジに荷物を積み込んでみたら、もう少しシートを前に出したいということはよくあります。そんなときに室内側に回り込まなくて済むのです。日常的に使ううえで、実によく考えられているんですよね。
もちろんシートをたたむのも後ろ側から操作できますし、そうして生まれた大空間に自転車を乗せる際のタイヤガイドなんていうのも設けられています。子供が自分で乗せられるようになった際の、安心できる目安として活躍してくれそうです。
その後部座席ですが、室内が広いと前席と意外な温度差が生じて、足元が寒いなんていうことも多かったりします。その対応で、ルーフにサーキュレーターが用意されているんです。形状もスリムなので邪魔になりませんし、いろいろと換気が気になる昨今は、とくにうれしい装備といえるかもしれませんね。
前席周りのアイデアも充実しています。助手席の前は引き出し式の小物入れと、上開きの大きなボックスが組み合わされていたりと、いわゆる隠す収納ができるんです。家族で使うとなると、車内に積んでおきたい小物が増えがちですし、それらが何かと散らかりがち。スッキリと収納できるのは助かります。もちろん、スズキのクルマではお馴染みの助手席下の“バケツ”も健在ですから、ここに車検証などを入れてグローブボックスを日常使用するのもアリです。
ユーザーによっては、ドライブ時の履き替え用シューズなど汚れやすいものを入れておいたり、スーパーマーケットでお買い物してきたものを、ストンと置くという方もいらっしゃるようです。確かに、ここなら袋が転がらず安心できますからね。
結論としては、広い空間をご自由にというN-BOXと、広い空間を便利に使えるアイデア満載のスペーシアというイメージでしょうか。もちろん走りの実力も両車なかなか。自然吸気エンジンでも日常ユースには十分。ターボを選べば、高速道路を含めて余裕たっぷりです。小型車と比較しても遜色ないパフォーマンスが味わえます。最新のKカーは恐るべしです。
ホンダN-BOX主要諸元
グレード=カスタムLターボ・スタイルブラック(FF)
価格=CVT 205万7000円
全長×全幅×全高=3395×1475×1815mm
ホイールベース=2520mm
トレッド=フロント:1295/リア:1295mm
最低地上高=145mm
車重=930kg
エンジン=658cc直3DOHC12Vターボ(レギュラー仕様)
最高出力=47kW(64ps)/6000rpm
最大トルク Nm(kgm)/rpm=104Nm(10.6kgm)/2600rpm
WLTCモード燃費=20.2km/リッター(燃料タンク容量27リッター)
(市街地/郊外/高速道路=17.4/21.7/20.7 km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:車軸式
ブレーキ=フロント:ディスク/リア:ドラム
タイヤ&ホイール=165/55R15+スチール
駆動方式=FF
乗車定員=4名
最小回転半径=4.7m
スズキ・スペーシア・ギア主要諸元
モデル名=スズキ・スペーシア
グレード=ハイブリッドXZターボ(FF)
価格=CVT 180万2900円
全長×全幅×全高=3395×1475×1800mm
ホイールベース=2460mm
トレッド=フロント:1295/リア:1300mm
最低地上高=150mm
車重=890kg
エンジン(レギュラー仕様)=658cc直3DOHC12Vターボ
最高出力=47kW(64ps)/6000rpm
最大トルク=98Nm(10.0kgm)/3000rpm
モーター最高出力=2.3kW(3.1ps)/1000rpm
モーター最大トルク=50Nm(5.1kgm)/100rpm
WLTCモード燃費=19.8km/リッター(燃料タンク容量27リッター)
(市街地/郊外/高速道=17.3/21.2/20.2 km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:トーションビーム
ブレーキ=フロント:ディスク/リア:ドラム
タイヤ&ホイール=155/65R14+スチール
駆動方式=FF
乗車定員=4名
最小回転半径=4.4m
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みんなのコメント
方やホンダはN箱のみ・・・