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カップル&夫婦じゃちょっとムリ! 広そうなのに2名での車中泊が厳しい大人気車種5台

掲載 更新 22
カップル&夫婦じゃちょっとムリ! 広そうなのに2名での車中泊が厳しい大人気車種5台

ふたりで車中泊ができるかどうかを基準にジャッチ

 バカ売れしている、あるいは納車までの期間がめっぽう長いマニア垂涎の超人気車であっても、アウトドアやキャンプに乗っていく分には問題ない。その一方、車中泊にはまったく向かない、または車中泊にあまり向かないクルマもある。なお、ソロならほとんどのクルマで寝ることはできるが、ここではふたり、カップルで車中泊ができるか否かを基準に選んでみた。

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トヨタ・プリウス

 着実に売れ続けているクルマであり、ハイブリッド専用車だけにAC100V/1500Wコンセントも標準装備となるトヨタ・プリウス。

 もちろんアウトドアシーン向いているデザイン、キャラクターとは言えないものの、AC100V/1500Wコンセントによって車内外で家電品を使えるメリットは、災害時や停電時にはもちろん、キャンプなどでも大活躍してくれる。

 だが、問題はシートアレンジ。先代プリウスは後席を倒したときに、ラゲッジスペースからフラットにアレンジできたのだが、現行型はFF車の場合、ラゲッジスペースと後席格納部分に80mmもの段差ができてしまうのが惜しく(4WDは段差30mmに縮まる)、後席格納時のフロア長(ベッド長)も1490mmでしかない。ただし、後席ヘッドレストの逆付けで最大1600mm程度にはなるが。空力ボディゆえ全高&室内高がそう高くないため、想像通り車中泊スペースとしては窮屈で向いていない。

トヨタ・アクア

 同様に、AC100V/1500Wコンセントを全グレードに標準装備しているトヨタ・アクアも超人気、バカ売れモデルだ。

 電源車という意味ではプリウス同様にアウトドアなどで重宝するものの、車内スペースの車中泊対応という点では、後席格納フロア長がプリウスよりさらに短い1270mmでしかない。ラゲッジスペースと格納した後席部分に角度がつくのはさておき、前後席のフラット化ができないためベッド化は困難。

 まぁ、アクアで車中泊したいと思う人は少数派だと思うので、余計な心配だが……。ちなみに、クロスオーバーグレードがあった先代アクアも、後席格納時に大きな段差ができる。

日産デイズ/三菱eKワゴン

 軽自動車の人気モデルの1台、日産デイズ、三菱eKワゴンも車中泊対応という意味では微妙だ。ハイトワゴンだけに前後席ともに十二分なスペースがあり、前席からラゲッジスペースをつなげることはできる。

 しかし、例えば同クラスのワゴンRとは違い、後席を格納したときにラゲッジスペースと後席格納部分の境目に75mmもの段差ができてしまうこともあって、かなりデコボコなベッドスペースとなってしまう。

 それを厚みのあるクッションなどで埋めればいいのだが、そのクッション自体がかさばるのが、移動中の難点になる。車中泊前提なら、デイズではなく、スーパーハイト系で後席格納時に段差のできないルークス、eKスペースを選ぶべきだろう。

日産キックス

 今ではプリウス並みの台数が売れている日産キックスは、電動クロスオーバーSUVゆえにアウトドアシーンに似合うことは似合う。

 しかし、こちらも後席格納時に、ラゲッジスペースとの境目になんと170mmもの段差ができてしまうため、車内のベッド化は面倒。

 同じ日産のe-POWER車を選ぶのなら、セレナを選んだほうが快適に車中泊でき、幸せになることは間違いない。

車中泊が可能になるシートアレンジは……

 ところで、車中泊が可能になるシートアレンジはどのようなものか。例えばホンダ・シャトルのようにラゲッジスペースと格納した後席をフラットにつなげてOKになるタイプと、前後席をつなげなければならないクルマがある(おもにコンパクトカーや軽自動車のような室内長の短いクルマ)。

 だが、後者で2名の就寝となると、フラットアレンジができたとしても、運転席がすぐに走り出せる状態できなくなるため筆者としてはお薦めしにくい。緊急時にすぐに移動しなければならないときなど、対応が遅れる可能性があるからだ。そうしたクルマは、できれば助手席側のみのフルフラット化によるソロでの車中泊を楽しんでほしい。

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