せっかくの注目モデルなのに一歩足りない……
登場の新しいクルマというのは技術の進歩もあり、大きな欠点があることは滅多にない。しかし世のなかに完全なものはないというのはクルマも同じで、ここ1年ほどで登場したクルマの残念なところを挙げてみた。
月販100台前後の超低迷車も! ハイブリッドなのに売れない残念なクルマ4選
1)ホンダN-WGN「掴みどころのないスタイル」
N-WGNは簡単に言えば「コンパクトカーは不要?」と感じる軽スーパーハイトワゴンのN-BOXを、走行性能で有利な軽ハイトワゴンとしたモデルだ。それだけに、広大な室内空間を求めないならN-BOXの魅力をさらに高めた素晴らしいクルマである。
ひとつもったいなく感じるのは好みもあるにせよ、とくに標準モデルのスタイルが淡白というか主張のようなものを感じられない点だ。ただクルマ好きであればこういったスタイルを逆手に取って、お金は掛かるにせよ真っ白なキャンパスのように自分好みに仕上げていくという楽しみもあるかもしれない。
2)ホンダ・フィット「スポーツモデルがない」
トヨタ・ヤリスと同時期にフルモデルチェンジされたばかりのフィット。キープコンセプトに近いながらも、フィットのDNAである広さや運転のしやすさなど、多くの人に長期間受け入れられそうな堅実なコンパクトカーに仕上がっている。
ただ初代モデルから設定されていたスポーツモデルが現在は設定されていないどころか、1.3リッターガソリン+MT車もないのは入門スポーツモデルという役割もあったフィットとしては残念だ。このままだとフィットが「実用的だけど楽しさや華の薄いコンパクトカー」になってしまいそうなので、早急な追加を願う。
3)マツダ3&CX-30「スカイアクティブXの商品性の低さ」
マツダ3とCX-30は内外装の仕上がりが最大の魅力となっているミドルクラスのセダン&ハッチバック、SUVだ。クルマの選択肢が多数ある日本においては「こんなクルマもあっていい」と感じる存在。
しかし技術的なハイライトとなる、点火にプラグを使うガソリンエンジンながらディーゼルエンジンのように圧縮着火とすることで燃費と動力性能を高次元でバランスさせたスカイアクティブXは、生まれたての技術だけに長い目で見る必要もあるにせよ、現時点では未完成だ。
具体的には「動力性能と燃費を含めた燃料コストは2.2リッターディーゼルターボにおよばず、フィーリング面では騒音に若干の問題がある」といった具合だ。スカイアクティブXの熟成に加え、熟成までのつなぎを含めクルマ自体のスポーツ性を高めたグレードの追加なども期待したいところだ。
安全性能は早めの進化を希望したい
4)ダイハツ・タント「乗り心地の悪さと自動ブレーキの性能の低さ」
ダイハツとしては新世代の設計思想となるDNGAコンセプトで開発された1号車となるタント。高いコストパフォーマンスを持ち、「これはこれでアリ」と思える軽スーパーハイトワゴンである。
ただタントは軽スーパーハイトワゴンとしては目が覚めるようなシャープなハンドリングと引き換えになってしまったのか、乗り心地の悪さと、それ以上に自動ブレーキの性能の低さが大きな弱点だ。自動ブレーキに関しては最近登場した同社の軽クロスオーバーとなるタフトで性能を大きく高めているようなので、ダイハツらしく早急なアップデートを行ってほしい。
5)ダイハツ・ロッキー&トヨタ・ライズ「イマイチなハンドリングと乗り心地、自動ブレーキの性能の低さ」
DNGAコンセプト第2弾となるロッキー&ライズは、5ナンバーサイズかつ広いSUVといういかにも売れそうなジャンルのモデル。搭載される1リッター3気筒ターボのドライバビリティ(運転のしやすさ)も良好と、絶好調となっている販売も納得はできる。
しかしタント同様の自動ブレーキの性能の低さは非常に残念で、ハンドルの切り始めのフィーリングが良くないハンドリングと、イマイチな乗り心地も要改善だ。自動ブレーキだけでも前述したタフトのものになれば、歯切れよく人にすすめられるコンパクトSUVになりそうなので、早急な改良を期待したい。
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みんなのコメント
だいいち、コストが高く車両価格が高いという…
なにが良いのか、わからない。
どれだけ良く出来たクルマでも、国産車だったら重箱の隅をつつく様に、あーでもない、こーでもないって批判すんだろ。
それが輸入車の場合は「痘痕も靨」と、個性的だとか何とか言って、褒めるんだろ?
どこまで自虐好きなんだよ。