2021年インディカー・シリーズの第3戦がテキサス・モータースピードウェイで行なわれた。優勝したのはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。
今季の数少ないオーバル戦のひとつであるテキサス。ダブルヘッダーの1レース目となるこの第3戦は、雨で予選がキャンセルされた影響で、ポイントリーダーのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)がポールポジションとなり、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、ディクソン、コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)らが続く形で212周のレースがスタートした。
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3周目には早くもディクソンがパロウを交わしてトップに浮上。ディクソンは徐々に後続との差を広げていき、40周目には2番手パロウに1秒、3番手パワーに3秒の差をつけていた。
56周目にはジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)に追突されたセバスチャン・ブルデー(A.J.フォイト・エンタープライズ)のマシンがウォールにクラッシュするという事故が発生した。ブルデーのマシンは後ろ向きに強い衝撃を受けたが、本人はメディカルチェックを受け、第4戦の出場が許可された。
このクラッシュによるコーションが出る直前にアンダーグリーンでピットに入ってしまったパワーは順位を下げ、ディクソンをパロウ、ハータらが追いかける展開となったが、ディクソンは彼らに対して大きな差をつけていった。そしてレース終盤のピットストップで2番手以下の序列に変化があり、150周が終了する頃には2番手がフェリックス・ローゼンクヴィスト(アロー・マクラーレンSP)、3番手がスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)に変わった。
161周目、ジェームス・ヒンチクリフ(アンドレッティ・スタインブレナー・オートスポート)がそのローゼンクヴィストに周回遅れにされる際、乱流に巻き込まれてクラッシュしたため、各車はピットレーンオープンと共にピットに駆け込んだ。しかし、ローゼンクヴィストはここでタイムをロスしてしまい後退。トップのディクソンの後ろにはマクロクロン、パトリシオ・オワード(アロー・マクラーレンSP)が続く形でリスタートを迎えた。
マクロクロンは最後までディクソンに食らい付いたが、ディクソンはそれに動じず、そのままトップチェッカー。212周中206周をリードするという完勝であった。ただひとり開幕3戦全てでトップ5フィニッシュとなったディクソンは、これでランキング首位に浮上した。
昨年までオーストラリアのスーパーカーで絶対王者として君臨していたマクロクロンは、インディカーフル参戦1年目、しかも初のオーバルで2位表彰台を獲得してみせた。3位以下はオワード、パロウ、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)と続いた。終盤まで5番手を走っていたハータは右リヤのブレーキから火が出るトラブルに見舞われ22位に終わった。
なお、12番グリッドからスタートした佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は安定してトップ10圏内を走行。リスタートを10番手で迎えると、ハータの脱落により9位でフィニッシュした。これで佐藤は2戦連続のトップ10フィニッシュとなった。ランキングは11番手だが、3番手のパワーから14点差と僅差だ。
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