ハースのケビン・マグヌッセンは、手首に見つかった嚢胞の除去手術を受けることになった。このため、F1のオフシーズンに父ヤンとデイトナ24時間レースに出場する計画の実現が危ぶまれている。
マグヌッセンは1月28~29日に開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦デイトナ24レースにMDKモータースポーツから出場し、父のヤン・マグヌッセンやマーク・クヴァンメ、トレントン・エステップとポルシェ『911 GT3 R』のシートをシェアする予定だった。
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しかし、彼は手首の痛みに悩まされており、3月3~5日にバーレーンで開幕するF1シーズンに先立って、医師から嚢胞の除去が必要だと診断されたことを明かした。
彼は処置を受けてから2週間ほど休養をとる必要があるため、デイトナでの走行が危ぶまれている。
マグヌッセンは次のように語った。
「手首が痛かったから医者に行ったら、嚢胞が見つかって、F1シーズンに間に合うように除去する必要があるんだ」
「無害な処置だけど、おそらくその後2週間は安静が必要だろう。医師の診断を待つ必要があるけど、デイトナでレースができる可能性は低い」
ハースF1チームも次のように声明を発表した。
「ケビン・マグヌッセンはマネーグラム・ハースF1チームに対して、手首の小さな手術について、必要性を十分説明をしている」
「チームは、ケビンが来月から始まるプレシーズンテストに万全の体制で臨めるようになることを楽しみにしている」
マグヌッセン親子は、昨年12月にアブダビで開催されたガルフ12時間レースに出場。フェラーリ『488GT3』を駆って総合7位となっている。今回のデイトナは、同チームでの2度目の共演となるはずだった。
親子は2021年のル・マン24時間レースでもタッグを組んでおり、ハイクラス・レーシングからLMP2クラスに出場している。
MDKモータースポーツのチームオーナー兼ドライバーのクヴァメは、次のように述べている。
「我々にとっては不幸な状況だが、MDKモータースポーツファミリーはケビンを全面的にサポートする」
「ケビンのF1スケジュールは最優先事項であり、早く戦えるようになればそれに越したことはない。医師は彼が我々と一緒にレースができるかどうかを判断する。もしダメなら、また一緒にレースができる機会を探そう」
F1を離れ、IMSAに参戦していたマグヌッセンは、チップ・ガナッシ・レーシングのキャデラック『DPi-V.R』で2021年と2022年のデイトナ24時間レースに出場。それぞれ5位、6位となっている。
今回のIMSAカムバックはマグヌッセンにとっては1戦限りのモノだったが、父のヤンは今季MDKモータースポーツから、ミシュラン耐久カップの4レースすべてに出場する予定となっている。
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