フォルクスワーゲン本社は2024年1月25日、ゴルフ生誕50周年を記念し、大幅にアップデートした新型ゴルフ(8.5)のワールドプレミアを行なった。このゴルフ8.5は2024年春頃にドイツで受注が開始される。
大幅にアップデートされたゴルフ8.5は、次世代のインフォテインメント・システムを採用し、より直観的な操作コンセプトを実現している。またデザイン面ではよりシャープな印象のフロント、リヤになり、そしてより効率的な駆動システムを採用している。
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新ラインナップとして、EVでの航続距離が約100kmに延長されたPHEVモデルが追加された。またゴルフで初めてとなるイルミネーション付きのフロントのフォルクスワーゲン・ロゴがオプション設定されている。
注目の新たなPHEVは、バッテリー電力のみで約100kmを走行することでき、急速充電機能も搭載している。もちろん従来からの高効率な48Vマイルドハイブリッドもラインアップされている。発売時には、マイルドハイブリッド(eTSI)、PHEV(eHybridおよびGTE)、ターボチャージャー付きガソリンエンジン(TSI)、ターボチャージャー付きディーゼルエンジン(TDI)を搭載した、合計9つの異なるグレードがラインアップされる。
ゴルフGTIは、先代モデルに比べてパワーアップされ、さらにスポーティになっている。追加の派生モデルは、2024年度中に順次導入される予定だ。
PHEVデザインでは、フロントとリヤを刷新し、新しいライト・デザインを採用。ゴルフとゴルフ ヴァリアントは、新しいフロントエンドによって容易に新型であることを識別することができる。視覚的な特徴としては、初めて採用されたイルミネーション付きフォルクスワーゲンロゴや新しいデザインのLEDヘッドライトなどが挙げられる。
最上位グレードに搭載される「IQ.ライト」LEDマトリクスヘッドライトには、最長500mの照射距離を備えた新しい高性能メインビームが組み込まれ、リヤライトも「IQ.ライト」3D LEDテールライトとなっている。
インフォテイメントでは、オプションで自立型タッチスクリーン(画面対角最大32.8cm)が設定され、新開発された直感的なインフォテインメント・システムが搭載されている。スクリーンのベース部分には、人間工学に基づいて最適化された照明付き温度・ボリューム調整用のタッチスライダーが設置されている。
また機能が強化されたマルチファンクション・ステアリングホイールと新しいIDAボイスアシスタントも追加されている。日常会話に対応するIDAは、エアコンディショナー、電話、ナビゲーションなどの機能を音声で制御するだけでなく、天気予報から一般的な質問に至るまで、あらゆる分野のオンライン情報にアクセスすることもできる。
そしてゴルフにも近い将来、最先端のインフォテインメント・システムが搭載される予定だ。これは人工知能ベースのチャットボット、ChatGPTがIDAボイスアシスタントに統合されるのだ。1月初旬のラスベガスで開催されたCESショーで公開されたこの機能は、拡大を続ける人工知能のデータベースにシームレスにアクセスすることが可能で、乗員は日常会話を使用して車両と対話することができ、走行中に調べた内容を読み上げてもらうことも可能になる。
運転支援機能としては、より性能向上した「Park Assist Plus(パークアシストプラス)」機能なども搭載される。駐車スペースを通り過ぎるとき、縦列または並列駐車に十分な広さがあるかどうかを検出し、それに応じて駐車手順を開始。システムは、アクセルとブレーキだけでなくステアリング操作も担当する。
ドライバーは駐車プロセスを監視することだけだ。さらに、オプションで「Park Assist Pro(パークアシストプロ)」が初めて設定され、ドライバーがスマートフォンで駐車スペースへの車両の出入りを誘導できる。たとえば、駐車スペースが非常に狭い場合でも、車両を遠隔操作で駐車スペースから出すことができるのだ。
GTIもう1つの新機能は、「Area View(エリアビュー)」システムだ。このシステムは、4つのカメラを結合することによって360度のアラウンドビューが作成され、対応する映像がインフォテインメントのタッチスクリーンに表示される。これにより、縁石や駐車スペースのラインが見やすくなることはいうまでもない。
ヴァリアントこのようにゴルフ8.5は、これまでにないほどのビッグチェンジを行ない、より進化したモデルとなっている。
なお、日本への導入時期は現時点では未定となっている。
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