■便利な「コンビニフック」! でも「耐荷重」には注意を
クルマには運転者や乗員のための様々な快適装備が備わり、近年はスマートフォンとの連携や音声認識による機能操作、さらに先進運転支援システムなども加わり、利便性はさらに向上しています。
一方で、非常にシンプルな機構なのにとても便利な装備も。例えば「コンビニフック」がその代表格ですが、なかには「使ったことがない」という人もいるといいます。
【画像】「めちゃ便利!」 フックの使い方を写真で見る(19枚)
コンビニフックとは、コンビニエンスストアなどのレジ袋や、買い物のエコバッグなどを引っかけて置くことができる機能です。
日本車では広く普及している装備で、特に日常生活と密着したミニバンやコンパクトカー、軽自動車といった実用車のほとんどのモデルに装備されているほか、スクーターなどの原付バイク(2輪車)などにもハンドル下に備わっている例が見られます。
乗用車の場合はインパネの助手席前にあるのが一般的で、ほかに前席背面の背もたれ部や、荷室内に備わっているケースも見られます。
また珍しいものでは、ホンダの軽商用バン「N-VAN」は助手席ドア内側の取っ手部分に2つの切込みが入り、ここにコンビニ袋が引っかけられるよう工夫されているケースもあります。
SNSでは「コンビニフック、使ったことない」「レジ袋有料になってから使う機会減った」といった声を見るほか、フックの取付位置が低く「袋が床についてしまう」など、車種によっては使いづらいとする意見もあります。
どのように活用するのが良いのでしょうか。
2023年4月6日に正式発表し、5月25日に発売を予定する三菱自動車工業(以下、三菱)の新型軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ」では、助手席前のインパネと、後席のシートバックテーブルにそれぞれコンビニフック(三菱での名称は「コンビニエントフック」)が備わっています。
新型デリカミニの取扱い説明書には「買い物袋などを引っかけるときに使います」と、その使い方が明記されていて、そのうち、助手席前のコンビニフックは収納式です。
使用する際には、フックの下側を押して開く仕組みとなっています。
一方シートバックテーブルには、端の部分に切込みが入っているので、テーブル使用時に使うことができます。
取扱い説明書には最大荷重が書かれており、助手席前のコンビニフックは最大3kg、シートバックテーブルは最大1kgまでと指定されており、それぞれ許容する重さが異なることがわかります。
新型デリカミニの場合、助手席前のコンビニフックが収納された際の表面に「MAX3kg」との記載もあり、使用前に注意を促しています。
そしてテーブルについては、テーブル上の荷物とフックの荷物で合計して3kgを超えないようにと記され、許容範囲を超えた場合には破損の恐れもあるとの注意書きもあります。
シートバックテーブルにはドリンクホルダーも備わっており、ここにホットコーヒーなどの暖かい飲み物が載っていた場合、うっかりやけどしてしまう危険もあるからです。
買い物の荷物が多い場合には特に気を付ける必要があります。
※ ※ ※
SNSでは、コンビニフックの利用方法についても記載があります。
「仕事で1日中クルマを使うので、レジ袋をかけてゴミ袋として活用しています」「荷室で転がりがちな買い物バッグをフックにひっかけておくだけで、安定するようになります(※注記:荷物は床に置いた状態)」
このようにコンビニフックの機能を有効活用している例もみられます。
ただしフックの耐荷重については車種ごとに異なるため、かならず事前に取扱い説明書などを確認のうえで利用するようにしましょう。
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みんなのコメント
せっかく買ったものなのにフロアマットにお尻が付いちゃうよりも助手席の上に置きたい。