フォード・パフォーマンスは10月12日、2024年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権におけるGTDプロ・プログラムでマスタングGT3のステアリングを握るフルシーズン・ドライバー4名を発表した。
ディルク・ミューラー、ジョーイ・ハンド、マイク・ロッケンフェラー、ハリー・ティンクネルは、マルチマチックのファクトリー・チームから参戦し、アメリカンメーカーの新型GT3マシンを走らせる。
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ハンドとミューラーは1台のマシンをシェアし、かつてのGTLMクラスでフォードGTをドライブして4年間の成功を収めたパートナーシップを再現することになる。
また、以前にWEC世界耐久選手権でフォードGTのドライバーを務めたティンクネルは、2010年のル・マン24時間レース・ウイナーであるロッケンフェラーとペアを組む。
ロッケンフェラーは今年、IMSAのGTPクラスでJDCミラー・モータースポーツのポルシェ963をドライブしており、ル・マン24時間レースではNASCARガレージ56プロジェクトのラインアップにも加わっていた。
「キャリアのこの時期にフォードに加わる機会を得たことは素晴らしいことだし、新しいクルマで新しいプログラムに参加できることに興奮している」とロッケンフェラー。
「数カ月前にセブリングでマスタングGT3をドライブしたし、フォードGTとは何度もレースで対戦しているから、とても強力な組織の一員になることは分かっている」
ハンドとミューラーは2016年から2019年にかけて、フォードGTをシェアしてウェザーテック選手権で5勝を挙げている。また、2016年のル・マンではLMGTEプロクラスの栄冠を手にし、2017年のIMSAデイトナ24時間ではセバスチャン・ブルデーとともに優勝を果たしている。
フォードGTのプログラムが終了して以来、ハンドは散発的なスポーツカーレース参戦を行うと同時に、NASCARカップ・シリーズにも参戦してきた。
ミューラーはマルチマチックの契約ドライバーであり、WECとウェザーテック選手権でプロトン・コンペティションのポルシェ963をドライブしているティンクネルもまた、マルチマチックのドライバーだ。
「ようやくこのプログラムを発表し、走り出すことができてとても興奮している」とハンドは語った。
「1年以上取り組んできた。このクルマのテストに初期段階から参加できることに感謝し、誇りに思う。僕らはこれまで、サーキットで何度も走らせてきたんだ」
「初めてこのクルマを運転したとき、本当に気に入ったよ。僕にとっては、自分のスタイルにぴったりなクルマのひとつなんだ。すぐに分かった。このクルマでレースをする素晴らしい年月がたくさんあると思っている」
フォードは、デビュー戦となる2024年1月の開幕戦デイトナ24時間での追加ドライバーを含め、ミシュラン・エンデュランス・カップにおけるサードドライバーについてはまだ発表していない。
Mスポーツがチューニングした5.4リッター・コヨーテV8エンジンを搭載するニューマシンは、カスタマーチームのプロトン・コンペティションとダイナミックGTとともにヨーロッパでのプログラムも行うことになっている。
フォード・パフォーマンス・モータースポーツのグローバル・ディレクターであるマーク・ラッシュブルックは、「我々は、このエキサイティングな試みに乗り出し、58年にわたるグローバルなマスタング・レーシングの伝統とパフォーマンスを、世界有数のメーカーを相手に試すことができることに興奮している」とコメントしている。
「フォードGTのプログラムでの素晴らしい数年を経て、ジョーイとディルクがフォード・ファミリーに戻ってくることを歓迎したい」
「フォードGTプログラムで4勝を挙げたハリー、そしてマイクの素晴らしいレースクラフトと経歴を合わせれば、マスタングGT3のデビュー・シーズンにおいて、我々は強力なスターティング・ポジションを築くことができる」
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