11月3日、フォルクスワーゲンの北米法人は、新型「ゴルフR」の詳細を発表した。
ドリフトモードも搭載!
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2019年登場の8世代目「ゴルフ」をもとに、高性能エンジンを搭載した「ゴルフR」は、フォルクスワーゲンブランドのラインナップ中、もっとも強力でかつ最速をうたう。
搭載するエンジンは1984cc直列4気筒ガソリンターボ「EA888」型である。最高出力は315ps、最大トルクは420Nmを発揮、先代とくらべ27ps/40Nmパワーアップした。組み合わされるトランスミッションは6MTが標準で、デュアルクラッチタイプの7ATはオプションである。最高速度は約250km/hで、0-100km/h加速はわずか4.7秒だ。
駆動方式は、トルクベクタリング機能を搭載した電子制御式の4WDシステムである「4Motion」のみ。走行状態に応じ、前後輪へ適切にトルクを配分し、かつ後輪は左右それぞれに0:100~100:0の範囲でパワーがフィードされる。これにより、「コーナリング半径が小さくなり、アンダーステアをなくすことができます」と、フォルクスワーゲンは述べる。
足まわりはゴルフR専用のセッティングだ。車高は標準モデルにくらべ、約2cm低められている。走行性能を高めるべくスプリングレートなどを調整したという。ショックアブソーバーは電子制御式で、ユーザーの好みに応じ減衰力を切り替えられる。
運転制御システムも新世代の「Vehicle Dynamics Manager」に進化した。電子制御式のデフロック(XDS)やダンパー、電動パワーステアリングにくわえ、新たに4WDシステムも統合制御することで、機敏で正確なハンドリングを実現したという。
ドライブモードは従来からの「コンフォート」スポーツ」「レース」にくわえ、「スペシャル」と「ドリフト」が追加された。「スペシャル」はニュルブルクリンクの北コース用に最適化されたモードだという。先代に比べ、同コースを17秒速く攻略出来たという。「ドリフト」はその名の通り、ドリフトが出来るように横滑り防止装置や4WDシステムを最適化しているそうだ。
専用の内外装パーツを多数装備
内外装は、専用デザインのパーツを多数装着し、“ゴルフR”であることを主張する。
外装では、大型のエアインテークが備わる専用デザインのフロントバンパーや19インチのアルミホイール、ブルーのブレーキキャリパー、マットクロームのドアミラーキャップ、ルーフスポイラーなどが標準モデルと異なる。
ボディカラーは、コミュニケーションカラーの「ラピスブルーメタリック」のほか、「ピュアホワイト」または「ディープブラックパールエフェクト」の計3色を用意する。
内装は、ナッパレザーを使ったR専用のスポーツシートやスポーツタイプのステアリング・ホイール、ダッシュボードのカーボン調加飾、ステレンス製のペダル類などが専用装備。10インチのインフォテインメントディスプレイには、車両に乗り込むとき、R専用のアニメーションが表示される仕掛けがある。
新型ゴルフRは北米市場で2021年後半より販売が始まる予定。価格は今後明らかになる。
文・稲垣邦康(GQ)
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みんなのコメント
意外とコンサバだ。