現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > STI、スーパーGT 2024シーズン参戦車両「SUBARU BRZ GT300 2024」をシェイクダウン

ここから本文です

STI、スーパーGT 2024シーズン参戦車両「SUBARU BRZ GT300 2024」をシェイクダウン

掲載 1
STI、スーパーGT 2024シーズン参戦車両「SUBARU BRZ GT300 2024」をシェイクダウン

スバルテクニカインターナショナル(以下STI)は2024年2月28日、スーパーGTレースの2024年シーズンを戦う車両「SUBARU BRZ GT300 2024」を披露するとともにシェイクダウンテストを実施した。
 

昨シーズンはドライバーズランキング8位、チームランキング7位に終わったSTIチーム、今シーズンではどのような目標を立て、車両を仕上げていくのか。
 
この日のブリーフィングの冒頭でSTIの平岡泰雄代表取締役社長は、「24年シーズンを戦うマシンの準備は整い、今日、シェイクダウンを迎えることができました。21年のチャンピオン獲得以来なかなか満足のいく結果が残せない2年間でありましたが、チーム全員が何としてもチャンピオン奪還だということで燃えております。1年間皆さまの熱い応援をよろしくお願いいたします。」と意気込みを語った。
 
2024年シーズンの目標として、シリーズチャンピオンの獲得を挙げ、全戦でポイントを獲得し、最後までシリーズ優勝争いを展開し、ファンの期待に応えることを目指す。
 
そのうえで車両については、2024年仕様の空力性能の向上や新開発のタイヤに合わせたセットアップを極め、ワンランク上のコーナリング性能を実現するため煮詰めていくとした。
 
具体的には、空力性能の向上では、ダウンフォースの増加と走行抵抗の低減を図るために新しくエアロパーツのテストを進行中で開幕戦に向けてアップデートを進めている。次にシャシー性能の向上としてBRZの特徴でもあるコーナリングスピードのさらなるレベルアップを図るため、タイヤ性能を100%引き出して速いコーナーリングマシンとして仕上げていく。そしてエンジンの性能アップと信頼性の向上を目指すとした。GT300クラスでは2024年シーズンよりCNF(カーボンニュートラルフューエル)50%を使用することが規定に含まれることになり、少しでも早く合わせ込んで性能を出していくことでライバルに差をつけていきたいとした。
 
また、マシンはカラーリングを含め外観上では先シーズンと変わりはないが、今回新たにルーフにゼッケン番号「61」をデザインしたカラーリングを採用。これはスーパーGT参戦チームでは初の試みとのことで、ルーフの左側に配置することで、メインスタンドを駆け抜ける際にゼッケンがわかるように視認性を高めたのがポイントだという。
 
チャンピオン奪還への意気込み

新エンジン「FA24」に初勝利を!スバル/STI、ニュルブルクリンク24時間レースの新マシンをシェイクダウン

昨シーズンに続きSUBARU BRZ GT300 2024のシートに座るのは井口卓人選手と山内英輝選手。
 
井口選手は、
「スバルに乗り始めて11年目のシーズンになります。また、山内選手と組んで10年目の節目を迎えます。妻よりも長く一緒にいる山内選手とともに、そして皆さんとともに今年を戦えることをうれしく思います。昨シーズンはチャンピオンどころか優勝もできず、最終戦までチャンピオン争いをできなかった本当に悔しいシーズンだったので、今年はチャンピオン奪還に向けて燃えております。皆さんがたくさん熱狂していただける1年間にしたいと思いますので応援をお願いいたします。精いっぱいがんばります」
 
山内選手は、
「24年シーズンもよろしくお願いいたします。(メディア陣やスポンサーを前に)たくさんの方に来ていただいて、たくさんの方にサポートいただいているのだと実感します。また、1月にはスバル本社にあいさつに行ったときには社の中でもたくさんの応援をいただいているのだと肌で感じました。より気を引き締めてチャンピオンに向けて自分にしかできない仕事、チームから求められていることをやって全身全霊で戦っていきたいと思います。開幕からシリーズチャンピオン争いに加わりながら戦っていき、たくさんテレビに映るようにがんばっていきますので応援よろしくお願いします」
 
とそれぞれ意気込みを語った。
 
小澤正弘総監督は、
「昨シーズンはなかなか成績に結びつかなかったが、運用制度や作戦の精度、ミスの少なさなど、21年にチャンピオンを獲得して以降を考えてもレベルの高いシーズンだったと思っています。ただ成績に結びつかなかったところが残念でした。にもかかわらずSUGOやオートポリスの人気投票ではわれわれのチームがGT500のチームを抜いて高い注目度をいただきました。今シーズンは皆さまの応援を受けてしっかりと成績を残して、年末に皆さんとチャンピオンになれた喜びを分かち合いたいと思いますので、応援をよろしくお願いします」とブリーフィングの場を締めくくった。
 
今シーズンはタイヤの使用規定も変更。新タイヤへのマッチングにも注目
 
ブリーフィングの車両開発でも触れられていた2024年シーズンのGT300クラスへのCNF(CNFを50%含む「GTA R50」)の導入とタイヤの使用規定への対応についてだが、CNFについては昨シーズン終了直後からの合わせ込みで順調に進行しているとのこと。
 
タイヤについては2024年シーズンから予選のQ1、Q2を通じて1セット(計4本)のみを使用し、そのまま決勝スタート時にも使用することになった(昨シーズンまでは2セットが使えた)。これにより決勝レースでのタイヤ性能を確保するため、タイヤにも新たなセッティングを施す必要が出てきた。
 
SUBARU BRZ GT300 2024でも新タイヤが供給されることになり、シェイクダウンテストの現場には供給メーカーであるダンロップの開発チームも走行したタイヤの状態をチェックしていた。
 
そこで新タイヤについて開発者に聞いてみると「Q1とQ2でタイムアタックをしたタイヤを決勝でも使用することになりますので、決勝スタート時にはこれまでよりも摩耗したタイヤで戦わなければなりません。新タイヤでは決勝でのタイヤの摩耗による性能低下を抑えるためにライフ性能を高めた構造や材質変更を行っています」とのこと。ただし、これは供給するチームすべてに当てはまることで、それぞれのチームでタイヤの性能チェックを行い供給するタイヤの熟成を進めているそうだ。
 
STIの参戦車両SUBARU BRZ GT300は、空力性能を生かしたコーナーリングの速さが特徴であるとSTIチームが言う。これについては「決勝レースの最後までタイヤの性能を生かせるようライフ性能だけでなく安定したグリップ性能についてもタイヤに求められています。そういったこと踏まえて車両とタイヤでセッティングを煮詰めていくことになります」
 
STIではさらなる空力性能の向上を目指し、新開発タイヤとのセットアップを極めていくとしている。マシンとタイヤのマッチングがレースの展開を左右するということもあり得る!? 2024年シーズンのスーパーGT開幕戦は4月13~14日の岡山(岡山国際サーキット)。初戦からどんな戦いをみせるのか、大いに注目したい。
 
〈文=ドライバーWeb編集部・兒嶋 写真=山内潤也〉
 
■STIのスーパーGT2024年シーズンの情報はこちら

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

なぜか自販機になると買いたくなる不思議! 24時間365日買えるソフト99の「洗車用品自販機」が便利な上にファンキー!!
なぜか自販機になると買いたくなる不思議! 24時間365日買えるソフト99の「洗車用品自販機」が便利な上にファンキー!!
WEB CARTOP
F1ラスベガスFP1速報|ルイス・ハミルトンがトップタイム記録。角田裕毅は19番手
F1ラスベガスFP1速報|ルイス・ハミルトンがトップタイム記録。角田裕毅は19番手
motorsport.com 日本版
「めっちゃカッコいい」新型レクサス『ES』のデザインにSNSで反響
「めっちゃカッコいい」新型レクサス『ES』のデザインにSNSで反響
レスポンス
藤原とうふ店がWRCラリージャパン参戦!? WRC2グリアジン、愛する『頭文字D』フルカラーリングは「僕の夢だった」
藤原とうふ店がWRCラリージャパン参戦!? WRC2グリアジン、愛する『頭文字D』フルカラーリングは「僕の夢だった」
motorsport.com 日本版
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
くるまのニュース
角田裕毅のマシンが“グリッター”カラーに。RB、ラスベガスGP用スペシャル・リバリーを発表
角田裕毅のマシンが“グリッター”カラーに。RB、ラスベガスGP用スペシャル・リバリーを発表
AUTOSPORT web
フォルクスワーゲン「ティグアン」発売! 3代目に進化した全長4.5mの“VWで一番売れている”SUVはどう進化?
フォルクスワーゲン「ティグアン」発売! 3代目に進化した全長4.5mの“VWで一番売れている”SUVはどう進化?
VAGUE
台湾では「輪行」不要!? 国鉄で広がる自転車の旅はちょっと不思議な感覚
台湾では「輪行」不要!? 国鉄で広がる自転車の旅はちょっと不思議な感覚
バイクのニュース
カーメイト、改良版サイクルアタッチメント、釣り竿収納ホルダーの新製品が発売!
カーメイト、改良版サイクルアタッチメント、釣り竿収納ホルダーの新製品が発売!
レスポンス
美しい! 速そう!! カッコいい!!! 幻の日産フラッグシップ「Q80インスピレーション」市販可能性
美しい! 速そう!! カッコいい!!! 幻の日産フラッグシップ「Q80インスピレーション」市販可能性
ベストカーWeb
めっちゃカッコいいぞ!?? スズキ新型SUVをトヨタへ供給&日本導入ってマジか
めっちゃカッコいいぞ!?? スズキ新型SUVをトヨタへ供給&日本導入ってマジか
ベストカーWeb
【SHOEI】システムヘルメット「NEOTEC 3」に新グラフィックモデルの「ANTHEM(アンセム)」が設定された!   
【SHOEI】システムヘルメット「NEOTEC 3」に新グラフィックモデルの「ANTHEM(アンセム)」が設定された!   
モーサイ
軽快スポーツフルフェイス「Z-8」シリーズに新グラフィック「YAGYO」が追加!パーツ怪異イラストがかわいい!  
軽快スポーツフルフェイス「Z-8」シリーズに新グラフィック「YAGYO」が追加!パーツ怪異イラストがかわいい!  
モーサイ
「青の位置が矢印の信号機」ってなんだ? 更新で消えゆく超激レアモデルだった! 【信号機マニア・丹羽拳士朗の偏愛日記 #1】
「青の位置が矢印の信号機」ってなんだ? 更新で消えゆく超激レアモデルだった! 【信号機マニア・丹羽拳士朗の偏愛日記 #1】
くるくら
光岡自動車、シビックベースの「M55ゼロエディション」発売 イメージは1970年代 6速MTのみ 808万円
光岡自動車、シビックベースの「M55ゼロエディション」発売 イメージは1970年代 6速MTのみ 808万円
日刊自動車新聞
【ドライブグルメ】中央自動車道・双葉SA(上り)のオススメ テイクアウトは、ユニークな総菜パンと定番のアップルパイ
【ドライブグルメ】中央自動車道・双葉SA(上り)のオススメ テイクアウトは、ユニークな総菜パンと定番のアップルパイ
Webモーターマガジン
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
くるまのニュース
三重県の「北勢バイパス」、2024年度内に四日市の中心部まで開通! 通勤ラッシュの緩和にも期待。 【道路のニュース】
三重県の「北勢バイパス」、2024年度内に四日市の中心部まで開通! 通勤ラッシュの緩和にも期待。 【道路のニュース】
くるくら

みんなのコメント

1件
  • MINTIA
    年々カラフルになっていくね。最初の頃のサイドに大きく白文字でBRZ と書いてあった頃が懐かしい。GT300 クラスの最小排気量で今年もドラマを見せてくれるのかな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

332.2381.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

75.0550.0万円

中古車を検索
BRZの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

332.2381.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

75.0550.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村