現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > フレイザー・マッコーネル届かず。ロビン・ラーソンが2年連続王座を獲得/ナイトロクロス23-24最終戦

ここから本文です

フレイザー・マッコーネル届かず。ロビン・ラーソンが2年連続王座を獲得/ナイトロクロス23-24最終戦

掲載
フレイザー・マッコーネル届かず。ロビン・ラーソンが2年連続王座を獲得/ナイトロクロス23-24最終戦

 紆余曲折を経て最終戦を迎えた北米発のエクストリーム系ラリークロス選手権『Nitrocross(ナイトロクロス)』のファイナル“ダブルヘッダー”が、3月1~2日にラスベガスのプラネットハリウッド特設コースで開催された。

 初日はドレイヤー&レインボールド・レーシング・ウィズ・JCレーステクニーク(DRR JC)所属のフレイザー・マッコーネルが勝利を収め、タイトル候補として最終日の逆転に賭ける展開に。しかし迎えた土曜は僚友のディフェンディングチャンピオン、ロビン・ラーソン(DRR JC)が“クリーンスイープ”を決め、2年連続のシリーズ王者に輝いている。

横浜ゴムが2024年モータースポーツ活動計画を発表。幅広いグローバルカテゴリーにタイヤを供給

 アメリカ合衆国から北部越境し、カナダはカルガリーでの雪と氷のイベントを開催予定だったシリーズは、残念ながら気候条件に恵まれず2年連続の"賞典外"イベントへと変更して事実上のキャンセルに。結果、このラスベガスが文字どおりぶっつけ本番の2023-24シーズン最終戦となった。

 そのレースウイークを前にシリーズは来季2024-25シーズンに向けたアナウンスを実施し、新たなサポートクラスの創設とフロリダ州マイアミ戦を追加した改訂版カレンダーを発表。

 前者はEVパワートレインメーカーのハイパークラフトが、このプロジェクトのためにシエラ・カーズ社と提携し、車重約700kg、最高出力306PSの後輪駆動フルEVバギー『SIERRA ECHO R-Spec.(シエラ・エコー・アール・スペック)』の導入を決定した。

 これにより水素燃料電池スタック搭載の1080PS(800kW)、0-100km/h加速約1.4秒というフル電動ワンメイクEV『FC1-X』を使用する最高峰グループEに続き、サイド・バイ・サイド(SXS)や、こちらも新型車両を採用するNEXT EVO、そしてビーチクルーザーで知られるバハ・バグらとともに、ステップアップラダーのサポートクラスを構成する。

 そして2025年1月11日と12日には、これまで強風に悩まされて来たカリフォルニア州のグレンヘレン・レースウェイに代わり、国立公園のビスケーン湾至近でマイアミ・ラウンドを開催。さらにカルガリー・スタンピードでのアイスレースは、先手を打って正式にチャンピオンシップ外の“招待イベント”とする5会場全10戦が組まれた。

■タイトル2連覇に華を添える

「グレンヘレンが大好きだったが、厳しい天候やいくつかの要素があり、僕らがこのシリーズを次のレベルに引き上げようとしているところだという点を考えると、難しい決断を迫られた」と語るのは、シリーズ創設者兼初代王者のトラビス・パストラーナ(バーモント・スポーツカー)。

 こうして始まったプラネットハリウッドでの週末は、シリーズの前身たる2018年ナイトロ・モーター・ゲームズ初代チャンピオンで、WorldRX世界ラリークロス選手権2019年王者でもあるティミー・ハンセンや、元英国ラリークロス王者パトリック・オドノバンらのゲスト参戦組に注目が集まるなか、同じくデビュー戦のヴィクトル・ブランクス(VMVレーシング)にいきなりの悲運が訪れる。

 決勝進出ならずのLCQにて臨んだオープニングのジョーカーラップで、オドノバンと競り合った際、VMVレーシングの『FC1-X』はウォールに激突し赤旗が出され、ブランクスは地元の病院で検査を受けることに(無事退院)。

 さらにファイナルでは、ここまで全戦全勝で勝ち上がって来たオリバー・エリクソン(チームOMSE)がアクシデントに巻き込まれてポール発進をフイにし、2番手の王者ラーソンは元WorldRXハンセンの猛攻を凌ぐのに精一杯の展開となる。これで視界が開けたマッコーネルは、今週DRRとの契約延長に署名し残留を発表した自身を祝う勝利を挙げてみせた。

 しかし明けた最終日は、ラーソンがタイトル防衛へ破竹の勢いを披露したのに対し、マッコーネルは最初のレースで勝利を収めることができなかったことにより、事実上タイトルへの望みは絶たれることに。

 ファイナルまでの予選ヒートすべてで勝利したラーソンは、すでにヒート2の時点で数字上のタイトルを確定させていたが、今季最後の6周でも手を緩めることなくハンセンを圧倒。最終日の全ヒートを制覇する“クリーンスイープ”達成で、自身のシリーズ連覇に華を添える結果となった。

こんな記事も読まれています

LMP2新レギュレーション、3度目の導入延期。2027年末まで現行規定を維持へ
LMP2新レギュレーション、3度目の導入延期。2027年末まで現行規定を維持へ
AUTOSPORT web
2025年からのハイパーカー『最低2台義務』が正式発表。イモラはガレージ数を拡張へ
2025年からのハイパーカー『最低2台義務』が正式発表。イモラはガレージ数を拡張へ
AUTOSPORT web
マフラーを横から出しちゃダメだろ! クルマの「サイド排気」って車検に通るの?
マフラーを横から出しちゃダメだろ! クルマの「サイド排気」って車検に通るの?
ベストカーWeb
ル・マン24時間グランドマーシャルとTGR-E副会長で多忙な中嶋一貴。「しっかり役をこなしたい」
ル・マン24時間グランドマーシャルとTGR-E副会長で多忙な中嶋一貴。「しっかり役をこなしたい」
AUTOSPORT web
一体どこが抜け出すんだ!? 2024年ル・マン24時間は開始1時間を過ぎても依然接近戦……11番手発進トヨタ8号車もトップ争いに加わる
一体どこが抜け出すんだ!? 2024年ル・マン24時間は開始1時間を過ぎても依然接近戦……11番手発進トヨタ8号車もトップ争いに加わる
motorsport.com 日本版
ハイパーカーのホモロゲーションサイクルが2029年まで延長。水素クラス導入は2028年へ4度目の延期
ハイパーカーのホモロゲーションサイクルが2029年まで延長。水素クラス導入は2028年へ4度目の延期
AUTOSPORT web
アストンマーティン、2025年WECハイパーカー参戦を確認。2台のヴァルキリーAMR-LMHが登場へ
アストンマーティン、2025年WECハイパーカー参戦を確認。2台のヴァルキリーAMR-LMHが登場へ
AUTOSPORT web
築110年の駅舎には2つのミュージアム! バーストーの街はクルマ好きも鉄道好きも立ち寄る価値ありです【ルート66旅_56】
築110年の駅舎には2つのミュージアム! バーストーの街はクルマ好きも鉄道好きも立ち寄る価値ありです【ルート66旅_56】
Auto Messe Web
[セレナミニ]爆誕!? シエンタにフリードバカ売れなのに日産なぜ出さない!?
[セレナミニ]爆誕!? シエンタにフリードバカ売れなのに日産なぜ出さない!?
ベストカーWeb
2024年のル・マン24時間がスタート! フェラーリがすかさずワンツー奪取……トヨタ8号車6番手
2024年のル・マン24時間がスタート! フェラーリがすかさずワンツー奪取……トヨタ8号車6番手
motorsport.com 日本版
いよいよステーションワゴン登場! BMW i5 ツーリングへ試乗 万能道具感は先代を超えず?
いよいよステーションワゴン登場! BMW i5 ツーリングへ試乗 万能道具感は先代を超えず?
AUTOCAR JAPAN
富士6時間レースは9月に開催。WEC、ル・マンで全8戦の2025年レースカレンダーを発表
富士6時間レースは9月に開催。WEC、ル・マンで全8戦の2025年レースカレンダーを発表
AUTOSPORT web
ランボルギーニ史上初、ル・マン24時間レースのハイパーカークラスに参戦! SC63の2台体制で歴史的なデビューを飾ります
ランボルギーニ史上初、ル・マン24時間レースのハイパーカークラスに参戦! SC63の2台体制で歴史的なデビューを飾ります
Auto Messe Web
登録者数400万人超YouTuber、新車で買った「高級車」公開! ガラスルーフ×白内装の“近未来モデル”に「カッコイイ!」の声集まる
登録者数400万人超YouTuber、新車で買った「高級車」公開! ガラスルーフ×白内装の“近未来モデル”に「カッコイイ!」の声集まる
くるまのニュース
「高級小型スポーツ」がパワーアップ! 直6ターボで480馬力 新型BMW M2クーペ、8月生産開始
「高級小型スポーツ」がパワーアップ! 直6ターボで480馬力 新型BMW M2クーペ、8月生産開始
AUTOCAR JAPAN
過去3戦は好調でもメルセデスF1代表は慎重な姿勢を崩さず「この前向きな軌道を継続できるよう願う」
過去3戦は好調でもメルセデスF1代表は慎重な姿勢を崩さず「この前向きな軌道を継続できるよう願う」
AUTOSPORT web
ポルシェ「918スパイダー」の開発者がベントレー新CEOに! 会長兼CEOに就任した「Dr.フランク=シュテフェン・ヴァリザー氏」とはいったいどんな人物?
ポルシェ「918スパイダー」の開発者がベントレー新CEOに! 会長兼CEOに就任した「Dr.フランク=シュテフェン・ヴァリザー氏」とはいったいどんな人物?
Auto Messe Web
【F1チーム代表の現場事情:マクラーレン】新人ボス、ステラの2年目の進化。ドライバーからの批判も真摯に受け止め
【F1チーム代表の現場事情:マクラーレン】新人ボス、ステラの2年目の進化。ドライバーからの批判も真摯に受け止め
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村