ホンダ「ステップワゴン」とトヨタ「ヴォクシー」は、ミニバンのなかでも販売台数上位を争う人気の車種です。
トヨタ・ヴォクシーとホンダ・ステップワゴン 1996年に初代が発売されたステップワゴンは、当時後輪駆動(FR)のキャブオーバー型(エンジンの上に運転席がある構造)のミニバンが一般的だったなか、前輪駆動(FF)のボンネット型(エンジンの上に運転席がない構造)のミニバンとして発売しました。
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低価格でシンプルなスタイル、FRにはない床の低さなどから、ステップワゴンは発売後人気のモデルとなります。2003年には、ステップワゴンの派生シリーズとしてスパーダが登場し、2017年に国内累計販売台数が150万台を突破しました。
ヴォクシーは、2001年に「ライトエースノア」の後継車として発売されたクルマです。姉妹車としては、トヨタ「ノア」、トヨタ「エスクァイア」があります。ヴォクシーは発売以降、順調に販売台数を伸ばしていき、トヨタのミニバン3姉妹として、2018年は累計で18万台を販売しました。
人気があるステップワゴンとヴォクシーですが、近年の新車販売台数では大きく差が出ています。2018年の台数では、ステップワゴンが5万6872台であるのに対し、ヴォクシーは9万759台と、ステップワゴンに比べて約4万台も多く販売されました。
2019年上半期の新車販売台数を見ても、ヴォクシーはステップワゴンに1万台以上の差をつけ、新車販売台数(軽除く)でトップ10に入るほどの勢いがあります。
燃費の良さではステップワゴンに軍配 ステップワゴンはガソリンモデルがJC08モードで17.0km/L、ハイブリッドモデルが25.0km/Lとなっています。一方、ヴォクシーはガソリンモデルが16.0km/L(2WD車)、ハイブリッドモデルが23.8km/Lです。燃費で比較すると、ガソリンモデル、ハイブリッドモデルともにステップワゴンが優れています。
ハイブリッドシステムでは、ヴォクシーに比べてステップワゴンの方が上手を行っています。走行状況に応じて3つのモードから選択できるという部分は、両車共通していますが、性能面ではステップワゴンに搭載されている「SPORT HYBRID i-MMD」が優秀といえます。
ヴォクシーが、エンジン最大出力99馬力/最大トルク142Nm、モーター最大出力82馬力/最大トルク207Nmなのに対し、ステップワゴンは、エンジン最大出力145馬力/最大トルク175Nm、モーター最大出力184馬力/最大トルク315Nmと、パワーと速さで圧倒的な差を見せつけました。
また、「SPORT HYBRID i-MMD」は2モーターのハイブリッドシステムなので、ほかのハイブリッドシステムに比べて静音性が高いというポイントもあります。
サイズ・室内空間の広さは、ほぼ互角 ボディサイズは、ステップワゴンが全長4760mm×全幅1695mm×全高1840mm(一部ガソリンモデルを除く)、ヴォクシーが全長4710mm×全幅1735mm×全高1825mm(一部ハイブリッドモデル、ガソリンモデル除く)です。ボディサイズは両車とも大きな差はありませんでした。
ちなみに最小回転半径は、ステップワゴンが5.4m、ヴォクシーが5.5mとなっており、ステップワゴンの方が狭い道などでの小回りがしやすくなっています。
室内空間は、ステップワゴンが室内長3220mm×室内幅1500mm×室内高1405mm、ヴォクシーが室内長2930mm×室内幅1540mm×室内高1400mmです。
室内幅と室内高は大きな差はないものの、室内長はヴォクシーよりもステップワゴンの方が200mm以上長くなっています。どちらの車種も座席の快適性を考えられて作られていますが、室内長が長いステップワゴンの方が、座席間のゆとりがあるといえるでしょう。
老若男女が乗り降りしやすいステップワゴン ステップワゴンとヴォクシーは、どちらもパワースライドドアが用意されており、ステップ高が400mm満と低床フロアのため、乗り降りがしやすくなっています。ステップワゴンはそれに付随して「わくわくゲート」を設定します(ガソリンモデル Bグレード除く)。
ホンダ・ステップワゴンの「わくわくゲート」 わくわくゲートは、テールゲートが縦にも横にも開く仕様で、これにより荷物の積み下ろし以外にも、後方から3列目に乗り降りすることが可能となりました。状況に応じて、ゲートの開け閉めの向きを変えることができるわくわくゲートは、ステップワゴンの強いアピールポイントとなります。
安全機能では、ステップワゴンがヴォクシーよりも充実 ステップワゴンは、衝突軽減ブレーキや誤発進抑制機能などの先進機能を搭載している「Honda SENSING」を、ヴォクシーは、衝突回避支援パッケージとして「Toyota Safety Sense」を、それぞれハイブリッドモデルに標準装備しています。
「Honda SENSING」と「Toyota Safety Sense」を比較すると、「Toyota Safety Sense」にもの足りなさを感じますが、ヴォクシーはほかにも「プリクラッシュセーフティ」や「レーンディパーチャーアラート」などの機能を装備することで、安全性能を充実させました。
しかし、「Honda SENSING」には機能としてついている、「渋滞追従機能付ACC」や「標識認識機能」などはヴォクシーにはないため、安全機能で比較するとステップワゴンの方が満足できる内容となります。
ステップワゴンとヴォクシーのグレードと価格 ステップワゴンはグレード展開が豊富で、ガソリンモデル・ハイブリッドモデルそれぞれ「B」「G」「G・EX」グレードがあり、そのほかに派生シリーズとして「ステップワゴン SPADA」「Modulo X」を設定しています。
一方、ヴォクシーはガソリンモデル・ハイブリッドモデルそれぞれに「X」「V」「ZS」グレードを用意し、そのほかに「ZS“GR SPORT”」と特別仕様車の「煌II」を設定しました。
車両価格は、ステップワゴンがガソリンモデルは245万円から、ハイブリッドモデルは330万円からとなっており、ヴォクシーがガソリンモデルは259万円から、ハイブリッドモデルは300万円からです。
ガソリンモデルはステップワゴンの方が9万円程安いですが、ハイブリッドモデルはヴォクシーが30万円の価格差をつけ、ステップワゴンよりも安くなっています。
※ ※ ※
ステップワゴンはヴォクシーに比べて、燃費性能や走行性能が優れており、安全機能も満足のいく内容となっています。価格は、ハイブリッドモデルがヴォクシーよりも高いですが、性能や機能を重視するのであれば、ステップワゴンがおすすめといえるでしょう。
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