現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 「デュカト」の供給状況・今後のバリエーション展開は? 日本法人に聞いてみた ジャパンキャンピングカーショー2023

ここから本文です

「デュカト」の供給状況・今後のバリエーション展開は? 日本法人に聞いてみた ジャパンキャンピングカーショー2023

掲載 4
「デュカト」の供給状況・今後のバリエーション展開は? 日本法人に聞いてみた ジャパンキャンピングカーショー2023

待望の正規導入で、デュカト祭りに

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】トイファクトリーのデュカト・キャンパー! 4車種 内装/スペック【じっくり見る】 全158枚

ステランティス日本法人(以下、ステランティス)が昨年の12月に販売を開始した、フィアット・プロフェッショナルの「デュカト」。

ステランティスからユーザーに直接販売するのではなく、正規ディーラーやビルダーがキャンピングカーを製作して販売する形式をとる。

そのため、ジャパンキャンピングカーショー2023では、ステランティスのブースでベース車両となる「素」のデュカトが1台展示されただけ。

だが、デュカトのキャンピングカーを製造するディーラーやビルダーが、数多くの“キャンピング・デュカト”を出展。

さらに、並行輸入したデュカトをベース車両としたキャンピングカーも見かけられ、さながら今回のキャンピングカーショーは「デュカト祭り」ともいえる様相を呈していた。

欧州で700万台の実績 ポイントは3つ

ステランティスは、今回のショーで、フィアット・プロフェッショナルの瀧川可奈子プロダクトマネージャーによるプレゼンテーションを行い、直接お話も伺えたので、デュカトの現状と今後を紹介しておこう。

1981年に誕生(現行型の3代目は2006年に登場)したデュカトは、いままでに700万台以上が生産され、世界80か国以上で販売されている。

キャンピングカーとしては、ヨーロッパでNo.1のモデルだ。その魅力は、大きく3つ挙げられる。

まず1つは、横置きエンジンレイアウトによる鼻筋の通った横顔、切れ長のLEDヘッドランプや流れるターンシグナル、おしゃれなカラーラインナップなど、商用車らしくない「カッコ良さ」。

次に、十分以上に広い室内、回転式のフロントシート、観音開きの大開口ドアなどによる「包容力の高さ」。

そして、装備の充実したコクピットや高効率・高信頼性のパワートレイン、安全装備やドライバーアシスタンスなど、サイズは大きくても「いつもの乗用車感覚」で乗れること。

デュカトの受注開始はこれからなのだが、すでにディーラーやビルダーには100台ほどが供給されている。それでも、コロナ禍などによる半導体不足の影響もあり、供給は遅れ気味ではあるという。

シャシキャブ、ワゴンの日本導入は?

受注はこれからということで、どんな層がオーナーになるのかは分かりかねているようだが、いままでもキャンピングカーを所有しており、より充実したキャンピングカーライフを目指して、“ステップアップ”したい層が中心になるだろう。

キャンピングカーの中でも、バンを改造した「バンコン」タイプは、日本ではトヨタ・ハイエースをベースにしたものが主流だが、そこからのステップアップにはデュカトは最適な1台だ。

しかも並行輸入車も多いキャンピングカー市場では、正規輸入車というのは大きなアドバンテージ。

また、現在はキャンピングカーのベース車両としてバン1仕様・3サイズのみが日本に導入されているが、デュカトのボディバリエーションは多い。キャンピングカー用だけでなく、商用バン・乗用ワゴンなどの導入に関しても、問い合わせは多いようだ。

さらに、「バンコン」ではなく「キャブコン(ボディ後半をキャンピング用スペースに架装する)」製作用に、キャビンとシャシーだけの「シャシキャブ」の導入も検討されているという。

実際、ジャパンキャンピングカーショー2023でも、並行輸入したデュカトのシャシキャブをベースにしたキャブコンのデュカトが展示されていた。

ステランティスでは、まずはニーズを探ってからデュカトのバリエーション拡大を図っている。いずれにしても、デュカトの登場は日本のキャンピングカー市場に一石を投じたことは間違いないだろう。

こんな記事も読まれています

3列シート 7人乗り、多彩なライフスタイルにフィットするSUV 電気自動車 メルセデス「EQB」を発売
3列シート 7人乗り、多彩なライフスタイルにフィットするSUV 電気自動車 メルセデス「EQB」を発売
AutoBild Japan
【悲報】 アバルト「F595」/「695」在庫一杯で国内販売終了のお知らせ 電動化の推進に伴い
【悲報】 アバルト「F595」/「695」在庫一杯で国内販売終了のお知らせ 電動化の推進に伴い
AUTOCAR JAPAN
ランボルギーニ公式コーヒー? 「ラヴァッツァ」とのパートナーシップ発表
ランボルギーニ公式コーヒー? 「ラヴァッツァ」とのパートナーシップ発表
レスポンス
「とても生産的」な学びを得たアロンソ。今季最多ポイント獲得のアストンマーティン/F1カナダGP
「とても生産的」な学びを得たアロンソ。今季最多ポイント獲得のアストンマーティン/F1カナダGP
AUTOSPORT web
手ぶらでサーキット体験!! レンタル車両にプロのレッスンまで! ブリヂストンのeスポーツとリアルのコラボが魅力満載
手ぶらでサーキット体験!! レンタル車両にプロのレッスンまで! ブリヂストンのeスポーツとリアルのコラボが魅力満載
ベストカーWeb
「マジでどうにかならないの?」 クルマの「水アカ問題」どう対処? “ガンコなこびりつき”を解決するアイテムとは
「マジでどうにかならないの?」 クルマの「水アカ問題」どう対処? “ガンコなこびりつき”を解決するアイテムとは
くるまのニュース
1987年に登場した「カローラFX16」の再来!? トヨタが米国市場で「カローラFXスペシャルエディション」を発表
1987年に登場した「カローラFX16」の再来!? トヨタが米国市場で「カローラFXスペシャルエディション」を発表
バイクのニュース
顔つき激変! トップグレードRSも登場! 何度も言うけど[いすゞ]は[MU-X]を日本に入れてくれ!
顔つき激変! トップグレードRSも登場! 何度も言うけど[いすゞ]は[MU-X]を日本に入れてくれ!
ベストカーWeb
セナ没後30周年。マクラーレンのモナコGPはセナ一色! モナコ大公アルベール2世が新型「アルトゥーラ スパイダー」をドライブして華を添える
セナ没後30周年。マクラーレンのモナコGPはセナ一色! モナコ大公アルベール2世が新型「アルトゥーラ スパイダー」をドライブして華を添える
Auto Messe Web
Good Bye!「アバルトF595/695」が日本市場向けの生産を終了。残るは在庫のみ
Good Bye!「アバルトF595/695」が日本市場向けの生産を終了。残るは在庫のみ
Webモーターマガジン
[Pro Shop インストール・レビュー]トヨタ アルファード(ショップデモカー)by サウンドエボリューション・ログオン
[Pro Shop インストール・レビュー]トヨタ アルファード(ショップデモカー)by サウンドエボリューション・ログオン
レスポンス
ボディサイズの割に4人快適に乗れる!! リッター30km超えの[フィット]でカッコ悪いと言われてる部分って?
ボディサイズの割に4人快適に乗れる!! リッター30km超えの[フィット]でカッコ悪いと言われてる部分って?
ベストカーWeb
僕のマシン、何か変だよ……ヒュルケンベルグ、カナダGPの入賞阻んだマシントラブルの究明求む「最初から感触は良くなかった」
僕のマシン、何か変だよ……ヒュルケンベルグ、カナダGPの入賞阻んだマシントラブルの究明求む「最初から感触は良くなかった」
motorsport.com 日本版
日産 新型「小さな高級車」初公開に大反響! 斬新「“卍型”ホイール」&迫力グリル採用! “高級感がマシマシ”の「ノートオーラ」に熱視線
日産 新型「小さな高級車」初公開に大反響! 斬新「“卍型”ホイール」&迫力グリル採用! “高級感がマシマシ”の「ノートオーラ」に熱視線
くるまのニュース
“直列6気筒ツインターボ”は529馬力を発生! 「BMWアルピナの中核モデル」に誕生した「エボリューションモデル」の気になる実力とは?
“直列6気筒ツインターボ”は529馬力を発生! 「BMWアルピナの中核モデル」に誕生した「エボリューションモデル」の気になる実力とは?
VAGUE
[15秒でわかる]ホンダ『N-VAN e:』…EV拡充計画の第1弾
[15秒でわかる]ホンダ『N-VAN e:』…EV拡充計画の第1弾
レスポンス
使いこなせば一流営業マンも夢じゃない? 紙カタログの廃止で変化する[新車営業術]
使いこなせば一流営業マンも夢じゃない? 紙カタログの廃止で変化する[新車営業術]
ベストカーWeb
ヘッドレストのレストは休憩の意味ではなかった! 正しい調整をしないと事故の際に「むち打ち」の可能性が大幅アップ
ヘッドレストのレストは休憩の意味ではなかった! 正しい調整をしないと事故の際に「むち打ち」の可能性が大幅アップ
WEB CARTOP

みんなのコメント

4件
  • 売れ行きにもよるだろうけど4WDは必須だろう
    今は東北と北海道の客を全部捨てているような状態だし
    あとどっかのビルダーが無名メーカーの社外品つかって5人乗り仕様つくってたけどあんな意味不明な改造させるなら最初からワゴンバージョンも持ってくればいいよ
    あちらじゃ10人乗りだってカタログにあるんだし
  • 4WDのベンツのスプリンターとか正規輸入してほしいね
    FFだと行ける範囲考えるしね
    日本はメルセデスに嫌われてる国だからハイマーからなんちゃって輸入しかないのが残念
    フイアットも安全アシストは日本仕様には対応していないのが残念
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

512.5547.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

185.02298.0万円

中古車を検索
デュカトの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

512.5547.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

185.02298.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村