2023年10月10日(イタリア現地時間)、ピレリは2027年までF1世界選手権へのタイヤ独占供給を延長することになったと発表した。
先進的なサステナビリティにも積極的に取り組む
ピレリは2011年から独占供給を続けているが、2024年シーズンが契約最終年で、ブリヂストンがその後の参入への意志を示していた。今回ピレリはF1と2025年から2027年までの3年間の独占供給契約を結んだが、1シーズンをさらに延長するオプションも設定、F1世界選手権のほか、F2、F3の単独サプライヤーに指名された。
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F1世界選手権のタイヤサプライヤーは、ブリヂストンが1997年からF1に参入、2007年からの独占供給を経て、2010年に参戦を終了している。その移行時期、一時はタイヤサプライヤーがどこになるのか混乱した時期もあったが、2011年からピレリがタイヤ独占供給を開始して、それ以来13年にわたってF1の技術的進化を支えてきた。
2011年の13インチの高デグラデーションタイヤでのデビューから、2017年からのワイドタイヤ、そして2022年からの現行18インチへの移行に至るまで、ピレリはあらゆる路面や天候に対応するエキサイティングな製品を提供し、F1を柔軟にサポートしてきた。
F1会長会長兼CEOのステファノ・ドメニカリ氏は今回のピレリとの契約延長に対し、「2011年にF1 に復帰して以来、ピレリはかけがえのないパートナーであり、新世代のテクノロジーとテクニカルレギュレーションを通じてF1をサポートし、ファンのために素晴らしいレースを可能にするタイヤを提供してきました。F1はタイヤサプライヤーにとってユニークな挑戦であり、ピレリはこのような素晴らしいマシンの過酷な要求に応えるタイヤを製造することに大きなコミットメントを示してきました。ピレリは長年にわたりモータースポーツのトップレベルで活躍しており、今後も世界の舞台で革新と卓越性を発揮してくれるものと確信しています」とコメント。
また、ピレリはタイヤサプライヤーであるだけでなく、サーキットの内外でさまざまなイニシアチブを展開し、F1が2030年までにネット・ゼロ・カーボンを達成すると宣言しているのにあわせて、F1が設定した環境持続可能性目標をサポートしていくとしている。そしてその活動の実証として、2024年以降、F1で使用されるすべてのタイヤの森林由来の原材料が生物多様性を保全し地域社会や労働者の生活に恩恵をもたらす方法で管理され、同時に経済的持続可能性を促進していることを確認するため、FSC(森林管理協議会)の認証を受けることになっている。
マルコ・トロンケッティ・プロヴェラ、ピレリ代表取締役副社長のコメント
「リバティ・メディアの推進力とFIAの支援のおかげで、F1は世界的な広がりを見せており、若い世代からの支持も増えています。イノベーションとテクノロジーはピレリのDNAに組み込まれており、F1は新しい技術的ソリューションを試し、テストするだけでなく、タイヤ製造における新たな研究、開発、生産プロセスを加速させるための究極の野外実験室となっています。来年からF1タイヤに導入されるFSC認証が証明しているように、私たちのサステイナビリティへのコミットメントも強力です。少なくとも2027年までモータースポーツの頂点に立ち続けることは、わが社にもうひとつの重要な価値を付加するものです」
[ アルバム : ピレリがF1タイヤ供給契約の延長を発表 はオリジナルサイトでご覧ください ]
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