クルママーケットはSUVが大人気。それゆえランボルギーニもロールスロイスもSUV市場に参戦してきたが、根っからのアウトドア好きはSUVじゃ物足りない。やはり最終的に乗りたいのはクロカンになるのだ。そこで今回は今だから買えるオススメの中古クロカンモデルを相場価格・現存台数*とともにご紹介!!!
【画像ギャラリー】国産から輸入車まで!! 中古で狙えるオススメクロカンをギャラリーでチェック!!!
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※本稿は2020年5月のものです。中古車情報は大手中古車サイトの4月20日時点での情報です。カッコ内の台数は現在の流通台数です
文:伊達軍曹/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年6月10日号
■SUV好きはやがてクロカンに行き着く
人はなにかを始める場合、たいていまずは“形”から入り、その後、いわゆる“本質”を知ることになる。筆者が数年前に趣味として始めたルアーフィッシングにしてもそうだ。
始めるにあたり、釣り専用ウェア&道具のデザインのあまりのダサさに仰天した筆者は、「オレだけはおしゃれな釣り人になってやる!」と決意し、機能性ではなくデザイン性を最重視したウェア&道具選びを行った。
だがそんなナメた姿勢では、当然ながらお魚さんはまったく釣れてくださらない。あまりの釣れなさに悔しくなった筆者は、いつしか“おしゃれ”のことなど完全に忘れ、「見た目なんてどうでもいい! とにかく釣るための道具とウェアが欲しい!」…という感じで“本質”に目覚めていった。
そしてこれは、SUVに関しても当てはまる話だ。
まずは「SUVってなんかおしゃれ! ヨンクだから安心だし!」的なノリで、いわゆる生活ヨンク(簡易なスタンバイ式4WD)のクロスオーバーSUVを買う。
だがそのSUVで山へ川へと行ってみると、事前の脳内イメージほどにはガンガンに悪路を走れないことに気づく。
そして「もっとちゃんと走れるやつが欲しい!」と猛烈に悔しくなり、いわゆるクロスオーバーSUVではない「ヘビーデューティな本格クロカン」へと進んでいく。
もちろん、SUVユーザーの全員がクロカンへたどり着くわけではない。だが一定数のライトユーザーは必ずや数カ月後または数年後、ヘビーデューティなクロカンで山へ行き、火を起こし、そして「うまいっ!」とかなんとか言いながらコーヒーを飲むことになるのだ。
で、どうせそうなるんだから、今のうちから本格クロスカントリー車を買いましょうよ、というのが当企画なわけだが、あいにく今の新車市場において本格クロカンはかなりの少数派。買おうにもいいモデルがほとんどない。
だが世の中には中古車という便利なモノがある。自分のアタマを「新車脳」から「中古車脳」にちょいとチューニングしてやるだけで、本格クロカンは選びたい放題にも近い状態となる。
例えばトヨタランドクルーザー70。いわずと知れたクロカン界のミドル級世界王者で、新車は2004年に販売終了となったが、2014年に限定復活生産されたガソリン版を含め、その中古車は非常に豊富。
トヨタ ランドクルーザー70(1987-2004年、2014-2015年/76万~650万円・329台)
走る道をいっさい選ばない本格クロカンの大本命といえる選択肢だ。
70と比べれば若干乗用車的なフィールとなるが、それでも最近の軟弱なクロスオーバーSUVと比べればド硬派であることは間違いないランドクルーザー60と、その後継車種であるランドクルーザー80も捨てがたい。
トヨタ ランドクルーザー80(1989-1996年/70万~500万円・238台)
また80の後継であるランドクルーザー100は、新車当時は「若旦那専用車」という高級イメージ路線だったが、やや古びた今となっては図らずも“本格感”がにじみ出ている。
トヨタ ランドクルーザー100(1998-2007年/50万~510万円・291台)
そしてもちろん車両としての基本構造も、本格オフローダーとしてのそれであることは間違いない。
同じくトヨタのFJクルーザーは、本格オフローダーとしてのスペックと同時に「今どきのクロスオーバーSUVっぽいデザイン性」も楽しめる希有な1台。
トヨタ FJクルーザー(2010-2018年/130万~470万円・460台)
ランクルのカクカクしたデザインを好まない人は、FJクルーザーから“クロカン道”を始めてみるのもいいだろう。
■今はなきパジェロ、そして懐かしきいすゞのクロカンに注目するのも手だ
三菱では、なんといっても最終型のパジェロに注目したい。
クロカンというジャンル自体が不人気となったことで2019年に販売終了となってしまったわけだが、スーパーセレクト4WDIIがもたらす悪路走破性能は圧巻であると同時に、舗装路を走るのもけっこう得意。
三菱 パジェロ(最終・2019年/40万~430万円・201台)
端的にいって「いいクルマ」である。またパジェロの弟分というかスポーティ版である三菱チャレンジャーも気になるところだが、今となっては中古車の数がきわめて少ないのが難点。
三菱 チャレンジャー(1996-2001年/40万~80万円・2台)
日産では初代および2代目のテラノが有力だが、デザイン的にも中身的にもクロカン風味がより強いのは、ダットサントラックを源流とする初代のほうだろう。今見ても、というか今だからこそカッコいい、絶妙なカクカク系デザインである。
日産 テラノ(1986-2002年/25万~110万円・19台)
テラノ以上にデカいクロカンがお好みなら、日産の場合はサファリだろうか。これはトヨタランドクルーザーのライバルみたいなもので、人気はランクルのほうが圧倒的に高いが、人気薄なサファリにあえて乗るというのもいい。またミストラルもお薦め。
日産 サファリ(1980-2007年/110万~330万円・41台)
現在は乗用車の製造販売から撤退してしまっているいすゞだが、中古車市場ではそのクロカンモデルが割と豊富。
往年のクロカン(RV)ブームの立役者といえるビッグホーンは、初代も2代目も中古車はいまだ流通しており、そのシンプルな機能美は今見てもなかなかのモノ。
いすゞ ビッグホーン(1981-2002年/30万~140万円・33台)
そんなビッグホーンのコンポーネントを使って作られたショートホイールベースなミューと、その5ドア版であるミューウィザード、そして1998年からのウィザードは、ちょっとピックアップトラックっぽいデザインが魅力。
いすゞ ウィザード(1998-2002年/20万~80万円・8台)
未来的なデザインだったビークロスも忘れてはいけない1台だ。
いすゞ ビークロス(1997-1999年/50万~100万円・5台)
スズキでは、これはもう説明するまでもなくジムニーか、その登録車版であるジムニーシエラで決まりだ。
スズキ 先代ジムニー(1998-2018年/6万~240万円・2148台)
世界を代表する「はたらくクルマ」であり、ガタイは小さいがクロカンとしての諸性能はトップレベル。とはいえ現行型は中古であってもまだぜんぜん高いので、先代のほうがコスパは断然よろしい。
スズキ 先代ジムニーシエラ(1998-2018年/30万~250万円・130台)
■最近注目度高し! の輸入クロカンたち
輸入車では、やはりゲレンデヴァーゲンこと先代メルセデスベンツGクラスの性能と存在感が圧倒的だ。
ベンツ 先代Gクラス(1991-2018年/200万~4700万円(361台)
先代であっても末期のキラキラしてるやつは「夜の六本木スペシャル」といった感じだが、1999~2001年式ぐらいであれば特にキラキラはしておらず、もともとの軍用車感が濃厚。
中古車相場もまあまあ手頃ゆえ、臆することなく野山を駆け回ることができるだろう。
先代Gクラスとほぼ同程度の悪路走破性能を誇るのがジープラングラー。その名からわかるとおり、源流は米陸軍の軍用車だったいわゆるジープ。
ジープ 先代ラングラー(2007-2017年/120万~800万円・719台)
これも現行型は中古でもまだ高いため、買うなら先代(の後期型)がちょうどいい。3ドア版はどちらかといえば野山専用車で、5ドアの「アンリミテッド」は野山も夜の六本木も、どちらも似合うタイプの二刀流だ。
軍用車つながりでいけば、英陸軍特殊部隊に採用されていたランドローバーディフェンダーもかなりシブい。
ランドローバー ディフェンダー(1997-2015年/300万~1150万円・19台)
設計が古いため舗装路での乗り味は正直イマイチだが、その無骨なたたずまいは、Gクラスやラングラー以上におしゃれ。もちろん、野山を駆けるうえでの性能もほぼ完璧だ。
もう少し現代的な作りのランドローバー製クロカンではディスカバリー3とディスカバリー4、その後継の「数字が付かないディスカバリー」が注目株だが、おすすめは2013年から2017年まで販売された先代の「数字が付かないディスカバリー」。
ランドローバー ディスカバリー(2013-2017年/370万~580万円・14台)
ダウンサイジングされた3L V6スーパーチャージドエンジンと、しゃれくさいデザインに変わってしまった現行型とはずいぶん違う、スクエアで古典的なフロントマスクがナイスバランスなのだ。もちろんクロカンとしての諸性能も申し分ない。
ということで、今どきのSUVに若干の物足りなさを感じ始めたならば、ぜひ古式ゆかしい“クロカン”の中古車に注目してほしい!
ランドローバー ディスカバリー4(2009-2016年/240万~500万円・16台)
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