3月16日にアメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで行われるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦『モービル1・セブリング12時間』レース。すでに14日木曜からプラクティスがスタートしているが、1月の開幕戦デイトナ24時間とは異なったカラーリングで走行している車両が何台か見受けられる。
■レクサスRC F GT3に込められた“2重の意味”
『SC63』北米デビュー直前の衝撃、ランボルギーニMS責任者ジョルジオ・サンナが退職
先日、チップ・ガナッシ・レーシングとの2024シーズン限りでの離別を発表したキャデラック・レーシングの01号車キャデラックVシリーズ.R、今季世界デビューを飾った新型GT3車両シボレー・コルベットZ06 GT3.R(コルベット・レーシング・バイ・プラット・ミラー・モータースポーツ)の2台、そして14号車レクサスRC F GT3(バッサー・サリバン)の4台は、今週末のタイトルスポンサーであるモービル1の50周年を記念した、ゴールドのスペシャル・リバリーをまとっている。
このうち、ジャック・ホークスワースとベン・バーニコートの手により昨年GTDプロクラスのタイトルを獲得した14号車レクサスは、このゴールドのカラーで2023シーズンの戴冠も祝うという、ふたつの目的を有している。
また、デイトナではブラッド・ピット主演のF1映画撮影用のカラーリングが施されていたライト・モータースポーツの120号車ポルシェ911 GT3 Rは、セブリングでは装いが改められている。
デイトナではGEICOのブルーカラーが施されていた120号車だが、セブリングではグリーンとイエローの配色に改められた。これは、以前にGTワールドチャレンジ・アメリカへの参戦時に使用されていたものだ。
現在、120号車からは、デイトナで見られた架空の『チップ・ハート・レーシング』にちなんだロゴ類は、すべて廃されている。
昨年まではWEC世界耐久選手権と併催の『スーパー・セブリング』として行われていた伝統の12時間レースは、WECがカタール開幕へとカレンダーを変更した影響により、今年はIMSAの単独イベントとして行われている。ミシュラン・エンデュランス・カップの1戦にも数えられるこのイベントには58台の車両がエントリーしており、GTPクラスではランボルギーニSC63が北米デビューを迎えることになっている。
なお、今季のWECのアメリカラウンドは9月1日、テキサス州オースティンに位置するサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催される予定だ。
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