この記事をまとめると
■2025年全日本ジムカーナ選手権ではPE2クラスに参戦したTeam CP2に注目
サニーにスターレットにレビンが爆走! 全日本ジムカーナ”箱D”に旧車ファン悶絶必至
■CP2はマスタードライバーとルーキードライバーが1台のマシンでダブルエントリーする
■5号車河本選手と6号車高屋選手と19号車瓜本選手によりPE2クラスでCP2が表彰台を独占
若手ドライバーの育成を目指したプログラムCP2
2025年の全日本ジムカーナ選手権が開幕し、3月8~9日、筑波サーキットを舞台に第1戦が開催。各クラスで激しいタイム争いが展開されたのだが、そのなかでもっとも注目を集めていたのが、2ペダルの2輪駆動車で争われるPE2クラスに参戦したTeam CP2だといえるだろう。
チャレンジPE2プログラム、通称“CP2”は、2ペダル車両によるジムカーナ競技の普及と若手ドライバーの発掘および育成をターゲットに全日本ジムカーナ選手権で活躍してきた河本晃一選手が主宰するプログラムで、経験豊富なマスタードライバーと公式戦初挑戦のルーキードライバーが1台のマシンでダブルエントリー。マン・ツー・マン方式でアドバイスを受けながら、若手の女性ドライバーの育成を実施するユニークな内容だ。
Team CP2は設立初年度となる2024年から3チーム、計3台のマシンを投入するなど積極的な活動を展開しており、スバルBRZを駆るマスタードライバーの高屋隆一選手がPE2クラスでチャンピオンに輝いたほか、3名のルーキードライバーも着実なスキルアップを実現。ジムカーナ界の全体が注目をするほどの実績を残してきたのだが、2年目を迎えた2025年は、トライアウトの結果、ルーキードライバーが一新。さらに講師役となるマスタードラバーおよびマシンの一部も変更されたことから、さらなる飛躍が期待されている。
まず、CP2のTeam EASTにルーキードライバーとして加入したのが、カート出身の土田美夢選手で、「5歳から17歳までカートをやっていましたが、運転免許証を取ったのは5カ月前です。大学の自動車部の先輩にCP2のことを教えてもらって、スキルアップのためにCP2に加入しました。まだカートの感覚が残っているので、そこを修正していきたいと思います」とのこと。
マスタードライバーは引き続き河本選手が担当するほか、マシンに関しても引き続きマツダ・ロードスターを投入している。
さらに、Team WESTのルーキードライバーに抜擢されたのが、自動車部出身の瓜本琴葉選手で、「ロードスターに乗っていて、自動車部で活動はしているんですけど、モータースポーツの経験はほとんどないので、スキルアップしたいと思ってCP2に参加しました。自動車部の活動でも自分のクルマで優勝できるように経験を積みたいと思います」とのこと。
マスタードライバーは高屋選手で、主力モデルは昨年のチャンピオンマシン、スバルBRZが継続投入されている。
一方、Team CENTRALはまったく新しい体制で、ルーキードライバーには自動車部出身の今西 桜選手が抜擢。「大学の自動車部で2年間ぐらい活動していましたが、公式戦は初めてです。フォーミュラ・ジムカーナで河本選手とお会いしてCP2の活動を知りました。自動車部は不完全燃焼で終わっていたので、自分がどこまで行けるのか、試してみたくて、CP2に参加しました。モータースポーツ活動を続けるためのノウハウや技術を学んでいきたいと思います」と今西選手は語る。
マスタードライバーにはFF車両の名手、高江 淳選手が新たに加入したほか、気になるマシンもジムカーナ競技では珍しいミニ・クーパーSが採用されるなど新鮮なチームだ。
Team CP2が表彰台を独占する活躍
このCP2の3チーム、6名のドライバーは8日の公開練習から素晴らしい走りを披露。さらに9日の競技本番でも抜群のパフォーマンスを披露していた。
CP2の3チームともに、タイヤを温めるべく、マスタードライバーが先に出走を行なっており、第1ヒートでは5号車の河本選手がトップタイムをマークしたほか、6号車の高屋選手が2番手タイムをマーク。一方、3号車の高江選手は痛恨のパイロンペナルティで7番手タイムに沈んでいた。
これに対して、ダブルエントリーの後発出走で挑んだルーキードライバーたちもまずまずの走りを披露。残念ながら18号車の土田選手はミスコースをしてしまったほか、16号車の今西選手もパイロンペナルティで8番手タイムに終わったが、19号車の瓜本選手が3番手タイムをマークしていた。
まさに、第1ヒートから明暗がわかれることとなったCP2の6名だが、第2ヒートでもその傾向は続いていた。第1ヒートを制した5号車の河本選手がベストタイムを更新してシーズン初優勝を獲得したほか、自己ベストの更新こそ果たせなかったものの、6号車の高屋選手も2位入賞。さらに3号車の高江選手もタイムアップを果たして5位に入賞を果たすなど、3名のマスタードライバーがポイントを獲得している。
一方、16号車の今西選手は「第1ヒートは路面が冷えていたので、様子を見るために冷静に走ったんですけど、第2ヒートで突っ込みすぎて、リズムに乗り切れませんでした」と語るように、パイロンペナルティでタイムアップを果たせなかったことから8位でデビュー戦を終えたほか、「第1ヒートは勢い余って曲がりきれずにミスコースしましたし、第2ヒートはパイロンに触ったほか、結果を残すために慎重に走りすぎました」と語るように、18号車の土田選手もパイロンペナルティにより9位でフィニッシュ。
さらに、19号車の瓜本選手はタイムアップを果たせなかったが、それでも第1ヒートのタイムで3位に入賞、「第1ヒートは冷静に走れました。第2ヒートはアタックしたんですけど、腑に落ちていない感じ。それでも表彰台を獲得できたのでうれしいです」と語るように、瓜本選手がデビュー戦で表彰台を獲得した。
この結果、CP2はチーム設立後、初めてPE2クラスで表彰台を独占。「トライアウトの合格後、それぞれに練習を重ねていたのでルーキーズは、自信をつけて筑波に挑みましたが、やはり緊張していたんでしょうね。実力を出しきれずに第1ヒートを終えていたようですが、第2ヒートはクレバーに攻めていました。この週末に一気にスキルアップしたので今後が楽しみですね」とCP2を主宰する河本選手は手応えを語る。
事実、3名のルーキーズの走りはレベルが高く、地方選手権でも上位争いを展開できそうなほどの内容となっているだけに、今後もCP2の動向に注目したい。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
軽自動車を買おう! でも「ターボ」って必要ですか? 街乗りは「安いノンターボ車」で良くないですか? だけど「パワー」は欲しい… 「新生活の軽選び」で考えるべきこととは
「WR-V」一部改良に賛否。好意的な声の一方「値上げでは」との批判も…なぜここまで評価が分かれるのか?
「車中泊トラブル」なぜ後を絶たない…!? 「ご遠慮ください」案内を無視する人も… 背景にはキャンプと「混同」も? 現状はどうなっている?
日産新社長は開発部門出身!! 日産が生まれ変わるために「すぐやるべきこと」とは?
ついに公正取引委員会がトヨタモビリティ東京に対し独禁法違反にあたる えげつない「抱き合わせ販売」をやめるよう警告!! ユーザーの怒りが通じた!!!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?