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先進安全装備も充実!スポーツカー並みのパフォーマンスを堪能できるBMW「i4 eDrive40 Mスポーツ」

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先進安全装備も充実!スポーツカー並みのパフォーマンスを堪能できるBMW「i4 eDrive40 Mスポーツ」

BMWの「4シリーズ」は「3シリーズ」の派生モデルとして、2012年に初代が誕生している。その後、2020年10月に2代目へと進化した。4ドア+リアゲート付きモデルはスポーティーでエレガントな外観と、クーペルック+ラゲージスペースというスタイリッシュさと実用性を兼ね備えたモデルとして話題を集めた。

「i4」は、その「4シリーズ」をベースにパワーユニットを純電気モーターに代えたモデルとして、2022年2月にラインアップに加わった。プレミアムミドルクラスの4ドア+リアゲート付きクーペモデルはモーターのチューニングの差で、eDrive40とM50が用意されている。

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 車両本体価格はeDrive40が750万円~、M50は1080万円~、となっている。ちなみに2.0ℓガソリンエンジンの「420i」は577万円~なので、価格差は500万円ほどになる。EVはまだまだ高いのだ。



「eDrive40」の電気性能だが、最高出力は340PS、最大トルクは430Nmを発揮する電気モーターを車体後部に搭載し、後輪を駆動する2WD車。床下に収納されているリチウムイオン電池の容量は83.9kWh。満充電での走行可能距離は604kmと公表されている。

 充電テクノロジーも最新の技術が投入されている。充電は普通充電(200V)と急速充電(CHAdeMO)に対応している。普通充電は自宅での充電で、6.4kWのBMWウォールボックスだと一晩(約15時間)で0%~100%まで充電することができる。急速充電では90kWの充電器なら約40分で充電開始時が0%でも約80%まで充電できる。約10分の急速充電で最大90km分の充電ができる計算だ。

「i4」の撮影車両を受け取った時の充電量は99%、可能走行距離は314kmだった。EVの場合、距離での表示は、直前の運転状況でも大きく変わるので、充電量を気にしたい。「i4」は「4シリーズ」のグランクーペをベースにしている。多くのEVが床下に電池を敷きつめるので、必然的に床面が高いSUV系になってしまう。

しかし、BMWは電池の形状や容量、場所などを研究し、ノーマルのエンジン車の4ドアクーペボディーに押しこめたのだ。何の違和感もなく、運転席に座り、スタートする。ドライビングモードは、COMFORT、Dレンジで走り出す。アクセルオンではブォーンという小さな音が耳に入る。街中ではやや耳障りなこの音は消してほしいところだ。

 加速は強烈だ。軽々アクセルを踏んでもクルマは力強くスタートする。今までの「4シリーズ」(420i)の要領で、アクセルを踏み込んでいくと、軽い唸り音を発しながら、アッという間に並んでいるクルマや後続車は離れてしまう。それもそのはず。

0→100km/hは手持ちのストップウォッチでも3秒台。V8ツインターボのスーパースポーツ並みなのだ。しかも立ち上がりからスーッと加速する。うなり音も、車速に応じて高まるわけではないので、比較的冷静に、急加速が体感できる。これが、新しい4ドアクーペの姿なのだ。

 EVの新しい体験として回生モードがある。減速ブレーキエネルギーを電気に代えて、蓄えるメカニズムだ。「i4」の場合もCOMFORTモードでも回生は強め。SPORTモードはさらに強力に回生のために減速する。Sモードでは回生音も若干発生していた。

 乗り心地とハンドリングだが、これまでのEVにありがちだった、床下の重さ感覚はない。ノーマルのエンジン車と同じような感覚で走らせることができる。4ドアクーペ形状のクルマなのだ。この感覚は、今までのEVとは異なる。

 乗り心地はCOMFORTモードでは硬さもなくしなやか。これがSモードを選択すると低中速ではタイヤのザラザラ感が室内に伝わり、目地では上下のハネが気になる。もちろん、Sモードでの硬さは、コーナリング時には、ロールをしっかり抑え、スポーツセダンらしい動きを楽しませてくれる。



 安全、先進技術も充実している。まず、BMWが国内認可取得モデルとして初めて導入したハンズ・オフ機能が搭載されている。これは限られた道路ではあるが、渋滞時にハンドルから手を離しての走行が可能になるという機能。運転支援は3眼カメラとレーダー、高性能プロセッサーによる解析で行なわれている。これを標準装備している。

 BMWの独自の先進技術として以前から装備されているのがリバースアシスト機能で、これは自車が時速35km以下で直前に前進したルート50mまでを記憶し、同じルートを自動でバックで正確に戻ることができるアシスト機能が実用化されている。試乗中に、狭い道のバックにこの機能を使ってみたが、見事に同じルートでバックしてくれた。

 このほか、AI技術を活用した音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能になる機能も、以前のものよりも、”物わかり”がよくなっていた。日本でもEVが多くなってきたが、この「i4」レベルならば、所有しやすいかもしれない。ただし、電費は4kWh台だったので、もう少し向上させてほしい部分だ。

■関連情報
https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/bmw-i/i4/2021/bmw-i4-highlights.html

文/石川真禧照(自動車生活探険家) 撮影/萩原文博

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