現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 200台限定の「アヴェンタドール」と「ピレリ」のコラボモデルにはプレ値がつく? 「ロードスター」は「クーペ」よりも400万円増しが相場【真夜中のブローカー】

ここから本文です

200台限定の「アヴェンタドール」と「ピレリ」のコラボモデルにはプレ値がつく? 「ロードスター」は「クーペ」よりも400万円増しが相場【真夜中のブローカー】

掲載 5
200台限定の「アヴェンタドール」と「ピレリ」のコラボモデルにはプレ値がつく? 「ロードスター」は「クーペ」よりも400万円増しが相場【真夜中のブローカー】

ランボとピレリの関係を示す特別なエディション

 伝説のブローカーと美女のセールスレディが、毎回注目の中古車をピックアップ。ふたりのトークを読めば、現在の中古車相場や購入ポイント、クルマの来歴までわかります。第2回目は、ただいま中古相場がこの1年で1000万円近く高騰したランボルギーニ「アヴェンタドール」のなかでも、ピレリの名が入った限定モデルです。

いま「アヴェンタドール」に再注目! 最初期でも4000万円は最後の自然吸気V12モデルだから?【真夜中のブローカー】

今宵の入庫は、ランボルギーニ「アヴェンタドール ロードスター LP700-4ピレリ・エディション」

 ここは東京ベイエリア。工場や倉庫が立ち並ぶ地域に、一軒のガレージがひっそりと建っている。一見したところでは小さな倉庫なのだが、扉を開ければ、その内部は桃源郷のごとく、素晴らしいスーパーカーやプレミアムカーの数々が次なる顧客を待ちながら潜んでいる。

 このガレージの主は、かつて伝説のスーパーカーディーラーと呼ばれたブローカー。若き日には首都高アタックやゼロヨンで鳴らした猛者だったという噂もあるようだ

 あるときそんな彼のもとに、うら若きナゾの美女が「押しかけセールスレディ」として居座ってしまった。彼女はクルマについてはまったくの素人ながら、ウンチクを垂れるばかりで、売る気があるのかないのかも判らない社長の代わりに、天才的な営業センスで次々と入庫するクルマを売りさばいていく。

 さて今夜はどんなスーパーカー、あるいはプレミアムカーが入庫したのだろうか。

基本スペックはスタンダードと同じ

社長「こら、また勝手にランボルギーニ持ち出したな」

美女「あ、激おこ……。だってぇ~、お客さまにセールスかけるなら、ちゃ~んと乗っとかないと(笑)」

社長「壊してしまわないか、戻ってくるまでヒヤヒヤしてたよ。なんたって世界限定200台の特別なアヴェンタドール、LP700-4ピレリ・エディションだからな」

美女「ピレリって、タイヤのメーカーでしょ?」

社長「そう、1964年に正式リリースされた最初の市販モデル350GTにピレリ製のタイヤが選ばれてからというもの、ランボルギーニとピレリの緊密なパートナーシップは、いまも続いていて、この長年の良き関係へのオマージュとして製作された記念モデルとして、ピレリ・エディションが発表されることになったというワケさ」

美女「知りたいのはそこじゃなくってぇ、スタンダードのアヴェンタドールと、どう違うんですかぁ? このクルマはロードスターだから、それだけでも充分気分アゲアゲだったけど……」

社長「ピレリ・エディションは、スタンダードのアヴェンタドールの基本スペックと同じ。変更点は、エクステリアを大胆にドレスアップする2種類のカラースキームってくらいだな。まずひとつはルーフからピラー、ミラー、エンジンフード、エアインテークに至るまでマットブラックに塗装する一方で、メインボディは光沢のあるハイグロス仕上げ。こちらは全6色のボディカラーが設定されていて、もうひとつは、前述の各パーツがグロスブラック仕上げとなる代わりに、メインボディは全4色のマットカラーからセレクトできることになっていたんだ」

ロードスターはクーペの400万円増し

美女「ふーん、でもなんか、あちこちに差し色みたいなのも入ってません?」

社長「どのカラースキームを選んでも、エンジンフードやミラー、エアインテークには赤の細いライン仕上げが入っていて、前後のブレーキキャリパーもボディカラーによって赤か黄色にペイントされて、ブラック仕上げのアロイホイールが組み合わされてたんだ」

美女「そういえばこの差し色、インテリアでも使われてますね」

社長「そう、ブラックのアルカンターラとレザーを組み合わせたシートには、赤いステッチとともにランボルギーニとピレリのエンブレムが刺繍されてるな。ルーフライニングとシートにも、ボディと同様に赤いラインがあしらわれている。加えてすべてのピレリ・エディションに、ランボルギーニ謹製のスペチアーレであることを示すプラークが貼られるうえに、当然のことながらタイヤはピレリ“P-ZERO”が選ばれ、足元をビシッと引き締めて……」

美女「その話って、長くなるんですか?」

社長「おっと、つい調子にノリすぎたな。ともかく、ランボルギーニとピレリといえば、かつてP400ミウラで“チントゥラートCN36”が採用されたこと。そして、LP400S以降のカウンタックに採用され、アイコン的要素となった“P7ラリー”など、まさしく名コンビとして知られてきたんだ。また近年では、世界各国で開催されてる“ランボルギーニ・スーパートロフェオ選手権”でも、ピレリがテクニカルパートナーとして専用タイヤを一手に供給。つまり、ランボルギーニとピレリとの蜜月の歴史は……」

美女「……話の腰を折って悪いんですけど、さっき世界限定200台って言ってましたよね?」

社長「ああ、そうそう、世界限定でクーペが105台、ロードスターが95台だけ」

美女「じゃ、今回の値付けもレア度の分だけ高くしてあるってことでいいんですよね?」

社長「アヴェンタの相場は相変わらずの高値安定で、極上モノの正規ディーラー車なら4000万円近辺。で、ロードスターになるとプラス400万円くらい。ピレリ・エディションクーペも、プラス400万円くらいかな……。ということで、ピレリ・エディションで、しかもロードスターのこのクルマには、それ相応の売り値がつくワケさ。まあ、オレが仕入れてくるクルマはいつも極上だから、ちょっとくらい高くても当然だけどな」

美女「そっか~、そんな超レア車だったんですね。なら、さっき買うって決めてくれたお客さまにも、フツーのアヴェンタより2割増しくらいって、答えちゃったから、ちょうどよかったかもー」

社長「エッ? もう売っちゃったのか? こんどこそキープしておこうと思ったのに……」

【取材協力】アルティメットモーターカーズhttp://www.ult-cars.co.jp

【model】esteem

こんな記事も読まれています

ルクレール、”チームオーダー無視”のサインツJr.を批判「優しくすると、いつも損をするんだ!」
ルクレール、”チームオーダー無視”のサインツJr.を批判「優しくすると、いつも損をするんだ!」
motorsport.com 日本版
F1 Topic:ホテルでも空港でも遊べる“ギャンブルの街”ラスベガス。気になる賭け率とガスリーの躍進
F1 Topic:ホテルでも空港でも遊べる“ギャンブルの街”ラスベガス。気になる賭け率とガスリーの躍進
AUTOSPORT web
異形の「センチュリーロイヤル」!? 唯一無二の“Sワゴン型”なぜ存在?
異形の「センチュリーロイヤル」!? 唯一無二の“Sワゴン型”なぜ存在?
乗りものニュース
クルマはいまやボディだけじゃなくてシートもコーティングが基本! 車内で飲食するなら「布シートコーティング」は必須だった
クルマはいまやボディだけじゃなくてシートもコーティングが基本! 車内で飲食するなら「布シートコーティング」は必須だった
WEB CARTOP
エンブレムが立ち上がった! メルセデスベンツ『EQS』が「電気自動車のSクラス」らしく進化 1535万円から
エンブレムが立ち上がった! メルセデスベンツ『EQS』が「電気自動車のSクラス」らしく進化 1535万円から
レスポンス
4連覇達成のフェルスタッペン、レッドブル離脱は考えていたのか? 内紛とライバル猛追に苦しんだ2024年を回顧
4連覇達成のフェルスタッペン、レッドブル離脱は考えていたのか? 内紛とライバル猛追に苦しんだ2024年を回顧
motorsport.com 日本版
もう“永遠の2番手”じゃない。ヌービル、悲願のWRC初タイトルは「諦めず頑張り続けたご褒美。残る全てはオマケだ!」
もう“永遠の2番手”じゃない。ヌービル、悲願のWRC初タイトルは「諦めず頑張り続けたご褒美。残る全てはオマケだ!」
motorsport.com 日本版
「くっそかっこいいやん!」トライアンフの新型ミドルアドベンチャー登場にSNSは好感触
「くっそかっこいいやん!」トライアンフの新型ミドルアドベンチャー登場にSNSは好感触
レスポンス
「横で積む」それとも「縦に置く」? 知らないドライバーも多数! 外した「夏タイヤ」の「正しい積み方」正解はどっち!?
「横で積む」それとも「縦に置く」? 知らないドライバーも多数! 外した「夏タイヤ」の「正しい積み方」正解はどっち!?
くるまのニュース
メルセデス・ベンツ「Gクラス」の電動仕様「G580」のスゴさとは? 戦車みたいに“その場”で旋回! BEV化にて舗装路も悪路も「走りが格上」に
メルセデス・ベンツ「Gクラス」の電動仕様「G580」のスゴさとは? 戦車みたいに“その場”で旋回! BEV化にて舗装路も悪路も「走りが格上」に
VAGUE
初めてのスポーツバイクにオススメ 『境川サイクリングロード』を走ってみた
初めてのスポーツバイクにオススメ 『境川サイクリングロード』を走ってみた
バイクのニュース
サインツ予選2番手「マクラーレンに勝ってタイトルをつかむため、最大限のポイントを獲得する」フェラーリ/F1第22戦
サインツ予選2番手「マクラーレンに勝ってタイトルをつかむため、最大限のポイントを獲得する」フェラーリ/F1第22戦
AUTOSPORT web
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
Auto Messe Web
【カワサキ×IXON】初コラボでジャケットを設定!2024秋冬から販売中!緑がチラチラ、かっこいい!  
【カワサキ×IXON】初コラボでジャケットを設定!2024秋冬から販売中!緑がチラチラ、かっこいい!  
モーサイ
残す? それともクビ? レッドブル、ラスベガスでも大苦戦セルジオ・ペレス処遇を最終戦後の会議で決定へ
残す? それともクビ? レッドブル、ラスベガスでも大苦戦セルジオ・ペレス処遇を最終戦後の会議で決定へ
motorsport.com 日本版
4K映像 × EIS手ブレ補正機能搭載のバイク用ドライブレコーダー「AKY-710Pro」の予約販売が12月末スタート!
4K映像 × EIS手ブレ補正機能搭載のバイク用ドライブレコーダー「AKY-710Pro」の予約販売が12月末スタート!
バイクブロス
悲願の「全固体電池」が実現間近! ホンダが2020年代後半の量産開始を目標にしたパイロットラインを初公開
悲願の「全固体電池」が実現間近! ホンダが2020年代後半の量産開始を目標にしたパイロットラインを初公開
THE EV TIMES
ホンダ『N-BOX JOY』の走りを変える! ブリッツの「スロコン」「スマスロ」が登場
ホンダ『N-BOX JOY』の走りを変える! ブリッツの「スロコン」「スマスロ」が登場
レスポンス

みんなのコメント

5件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

5567.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2950.09680.0万円

中古車を検索
アヴェンタドールの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

5567.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2950.09680.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村