角田裕毅のレッドブル・レーシング加入が発表された。シーズン途中、第3戦日本GPからというイレギュラーな形でのチーム移籍となったが、昨年マックス・フェルスタッペンがドライバーズタイトル4連覇を成し遂げたトップチームで戦うチャンスを手にした。
そんな角田にとっては、開幕2戦でレッドブルから出走したリアム・ローソンが大いに手を焼いたマシン、RB21を手懐けられるかどうかが重要な点となる。ローソンが予選・決勝共に最下位に沈んだことからも、RB21が人を選ぶマシンであることは確かなようだが、フェルスタッペンに匹敵するパフォーマンスを発揮することができれば、日本人歴代最高成績の更新も夢ではない。
■角田裕毅レッドブル入り! “日本人F1ドライバー歴代最高”のシートとなる?
歴代の日本人F1ドライバーの最高成績は、予選2番手、決勝3位、年間ランキング8位となっている。文字通り“頂点”に立った者はいない。今回は上記の日本人ベストリザルトが記録された3つのシーズン、そしてそれを達成した3人のドライバーを振り返る。
なおこの他、中嶋悟が日本人ドライバーとしてF1に初めてフル参戦を果たした1987年、片山右京が度々上位を脅かす走りを見せた1994年なども、日本人が活躍したシーズンだったと言えよう。
■1990年:鈴木亜久里
所属チーム:ラルース
予選最高位:9番手
決勝最高位:3位
年間ランキング:12位
1988年の日本GPでスポット参戦しF1デビュー、1989年はザクスピードで全戦予備予選落ちとなった鈴木にとって、1990年は実質的なフル参戦初年度となった。エスポ・ラルースが同年投入したローラLC90は鈴木、そしてエリック・ベルナール共々時折予選トップ10に入るなど速さを見せ、鈴木はイギリスGPとスペインGPで6位入賞を記録し、母国日本でのグランプリを迎えた。
日本GPで9番グリッドからスタートした鈴木は、かの有名なアイルトン・セナ、アラン・プロストのスタート直後の接触をはじめ、上位陣が多く脱落したレースで生き残り、3位表彰台を獲得。日本人ドライバーが初めてF1のポディウムで日の丸を掲げた瞬間だった。
■2004年:佐藤琢磨
所属チーム:BAR
予選最高位:2番手
決勝最高位:3位
年間ランキング:8位
2004年シーズンはフェラーリのミハエル・シューマッハーが開幕から連勝を重ね、チームメイトのルーベンス・バリチェロもそれに追随する、いわば“フェラーリ一強”のシーズンであった。しかしそれに次ぐセカンドグループの争いは白熱し、ウイリアムズ、ルノー、マクラーレン、BARらがその輪に入った。
BARの佐藤は予選・決勝でしばしばトップグループに入り、第7戦ヨーロッパGPでは日本人初の予選フロントロウ2番手を獲得。決勝では接触やトラブルで散々となったが、大きなインパクトを残した。そして第9戦アメリカGPでは3番手からスタートし、一時はポジションを落とすも見事なオーバーテイクショーを見せて、3位表彰台を勝ち取った。
終盤戦は4戦連続でトップ6フィニッシュするなど、コンスタントに上位入賞を記録した佐藤。日本GPでは佐藤自身も「表彰台は確実に乗れると思っていました」と語るほど期待が高まったが、結局は4位でのフィニッシュだった。冷静になってみれば4位は好成績だが、それでも観衆がガックリと肩を落として家路に就いた。それくらい期待が高かったのだ。
しかしドライバーズランキング8位という記録は、現時点での日本人最高順位である上に、年間トップ10に入った日本人ドライバーも佐藤が唯一だ。
■2012年:小林可夢偉
所属チーム:ザウバー
予選最高位:2番手
決勝最高位:3位
年間ランキング:12位
開幕から7戦でそれぞれ異なるドライバーが優勝するなど、群雄割拠のシーズンとなった2012年。中堅チームであるザウバーもその中で何度か上位に顔を出し、セルジオ・ペレスは2度にわたって優勝まであと一歩というレースを展開した。
ペレスのチームメイトである小林可夢偉も、ベルギーGPでは日本人ふたり目となる予選フロントロウを獲得。決勝レースではスタートでロマン・グロージャンを発端とする多重クラッシュに巻き込まれリタイアとなったが、3レース後の日本GPでは母国ファンの応援を背にその雪辱を果たす走りを見せた。
3番グリッドという好位置からスタートした小林は、スタートで2番手に浮上。その後ピットでフェラーリのフェリペ・マッサに逆転されて3番手に落ちるも、最後はマクラーレンのジェンソン・バトンの猛追を振り切り3位フィニッシュ。これが日本人ドライバーにとって3度目、そして現状最後の表彰台だ。
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みんなのコメント
大変もどかしいのは
私の近くに一緒に
驚き、喜びを分かち合える人間が
全くいないと言うことです。
角田君にもマックスに物怖じしない走りを期待しています。