■ランボルギーニの社食はカフェテリア形式
イタリアのサンタアガタ・ボロネーゼにあるランボルギーニの本社は、近年ウルスの工場が完成し、それに伴い工場で働く社員数も増加している。工場の刷新だけでなく、正面玄関右手のミュージアムやオフィスもリニューアルされている。
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ランボルギーニで働く人は、1800人ほどいるといわれているが、サンタアガタ・ボロネーゼはイタリアの田舎町。ランボルギーニ本社付近には、リストランテやピザ屋が点在するが、ランチ時にはとてもすべての社員の食事を賄うことができないだろう。
ただし、ランボルギーニ本社には社員食堂が完備されているので、本社スタッフたちは、その社員食堂でランチを済ませることが多いようだ。
正面玄関の先は、一般の人は立入禁止である。ランボルギーニの社員食堂は、その立入禁止エリアの1階にある。
社員食堂に到着したのは、ランチタイムのピークを少し過ぎた時間であった。そのため、席の確保は余裕だったが、すでにこの日のメインディッシュであったであろうローストビーフは売り切れていた。
メニューは、モニターに表示されているので、どんな組み合わせで料理をオーダーするかをまずイメージ。大学の学食にあるカフェテリア方式を思い浮かべてもらうと分かりやすいだろう。
まず最初にトレーを手に取り、食べたいメニューのある厨房のスタッフにオーダーすると、白いプレーンな皿に料理を盛り付けてくれるシステムだ。料理の量も頼めば調整してくれる(値段が変わるのかは尋ね忘れた)。
ショーケース内に並べられたステンレスの角バットには、調理された料理が分けられているが、ひとことでいうとシンプル。大学学食のカフェテリアのほうが、もう少し凝った料理だったりする。
ただし、イタリアで有名なトスカーナ料理は、素材を塩と胡椒だけで味付けしたシンプルな味付けが特徴。
四角いプラスチックのトレーに、厨房スタッフが盛ってくれた料理の皿を載せて、会計のためにレジへ。支払いはカードで済ます仕組みだ。ただし、クレジットカードではなくて、社員カードである。社員食堂での代金は、給料から天引きされるようだ。
オーダーしたのは、「鶏肉のケバブ」に「蒸したニンジンとほうれん草」、そして「トマトソースのペンネ」。量については何もオーダーしなかったので、ボリュームたっぷり。野菜もペンネも半分の量、ケバブも1枚でちょうどよい量だった。
イタリアではサラダをオーダーすると、味付けしていない野菜だけが出されることがよくあるが、オリーブオイル、バルサミコ、塩、胡椒で、お好みで味付けをするというスタイルだ。これと同じで、「鶏肉のケバブ」と「蒸したニンジンとほうれん草」にオリーブオイルをかけ、塩と胡椒で味を整え、席へと移動する。ドリンクはフリードリンクのようであった。
ランチタイムをとっくに過ぎていたため、空席が多かったが、チームでランチをとりながらミーティングしている様子は、いま、いかにランボルギーニが忙しいかを物語っているかのようであった。
さて、肝心の味だが、社員食堂の営業時間終了間際だったこともあり、すでに料理は冷めていたので、本来のジャッジは差し控えておこう。ただ、ランボルギーニのスタッフとの実りある会話を楽しめた最高の時間であったことは確かだ。
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