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ライバルはエクストレイル! 7シーターSUVの容姿一新 キア・ソレントへ試乗 オススメはディーゼル

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ライバルはエクストレイル! 7シーターSUVの容姿一新 キア・ソレントへ試乗 オススメはディーゼル

競合はプジョー5008 4.8mの7シーター

プジョーは、7シーターSUVの5008をモデルチェンジ。フォルクスワーゲン・グループのシュコダも、コディアックというSUVを欧州で一新した。これらをライバルとするキア・ソレントも、リフレッシュにはちょうど良いタイミングといえる。

【画像】容姿一新 4代目キア・ソレント 競合クラスの3列SUVと比較 BEVのE-5008も 全173枚

実は、ソレントの初代は三菱パジェロをベースとしていた。現行型は4代目で、登場は2020年。プラットフォームは、ヒョンデ・グループのN3を採用する。

同社の欧州でのラインナップの中で、ディーゼル・ターボエンジンを選べる唯一が、このソレント。2.2Lで192psを発揮する。プラグイン・ハイブリッドも提供されているが、全長4810mmというサイズとの相性が支持され、売れ行きは今でも好調だ。

四輪駆動も用意され、最大牽引重量は2.5tと有能。日産エクストレイルや5008と同じく、3列シートなことも魅力だろう。

このクラスでは競争力がまだ高いといえ、フェイスリフトを受けたソレントだが、メカニズム的な変更は受けていない。1.6Lガソリン・ターボエンジンのハイブリッドとプラグイン・ハイブリッド、先述のディーゼルという3種類が、2024年も選べる。

トランスミッションは、今回試乗した1.6Lのハイブリッドが6速オートマティック。ディーゼルには、8速デュアルクラッチ・オートマティックが組まれる。

キアの担当者は、ダイレクトな運転フィールを得るため、サスペンションに調整を加えたと説明する。だが、その変化は小さい様子。スタイリングとインテリアに、多くの力が注がれたようだ。

フロントマスクとインテリアを一新 車内広々

高い評価を集めるキアの大型電動SUV、EV9へイメージを寄せるべく、フロントマスクは大幅に一新。ヘッドライトは縦に長くなり、キアのロゴはグリルからボンネットへ移動した。ボディ塗装の新色と、新形状のアルミホイールも追加されている。

インテリアでは、少しクラシカルだったダッシュボードは交代。インフォテインメント用タッチモニターとメーター用モニターが一体になった、ワイドなパネルが載るスマートなデザインが採用された。

その下部には、エアコンとインフォテインメント用のショートカットキーを兼ねる、タッチセンサー。これは、バッテリーEVのEV6のデザインへ合わせたようだ。

エントリーグレードとなる2の内装は、暗い色調のクロスから、リサイクル素材を用いたクロスと合皮へ置き換えられた。従来より開放的な雰囲気ながら、人工素材的な匂いが少し強かった。

装備は充実し、シートヒーターとアダプティブ・クルーズコントロールが、2でも標準。1つ上のグレード、3を選ぶと、パワーシートと高音質オーディオ、大径アルミホイールなどが付いてくる。乗り心地では、2の17インチの方が優れるけれど。

インフォテインメント・システムの更新も、注目ポイントの1つだろう。機能としては余り変わらないものの、グラフィックやメニューは洗練された。アップル・カープレイとアンドロイド・オートには、無線で対応する。

広々とした車内はそのまま。後列のシートはスライド可能で、3列目にもエアコンの操作パネルが備わる。

走りは可もなく不可もなく オススメはディーゼル

ソレントの走りは、可もなく不可もなく。ドライバーが意図したとおりに進むが、ステアリングホイールの感触は間接的。乗り心地は柔らかめなものの、市街地では落ち着きに欠けるといえる。大きめのSUVとして考えれば、納得できる程度ではある。

最近好調なキアとして、少し期待外れなのがパワートレイン。今回試乗した1.6Lガソリン・ターボエンジンのハイブリッドは、発進加速に不満はないものの、追い越し加速などでのパワー感が物足りない。

静止した状態からの発進は駆動用モーターが担い、45km/h前後で内燃エンジンが始動。やや耳につくノイズを放つ。電気モーターと内燃エンジンが協働している間は、アクセルペダルの反応が一定でなくなる制御も気になった。

燃費は、今回の試乗での平均が10.6km/L。駆動用モーターの載るハイブリッドとして、優れる数字とはいえないだろう。コディアックのマイルド・ハイブリッドの方が、四輪駆動は選べないものの、走りは滑らかで燃費に優れる。英国価格もお手頃だ。

もしソレントをお考えなら、ディーゼルエンジンをオススメしたい。走りにはまとまりがあり、英国価格とランニングコストでライバルを上回る。優れた実用性や新鮮なスタイリングは、モデル全体での強みといえる。

◯:広々とした車内に充実した装備 実用的で大胆な見た目のインテリア ディーゼルエンジンの牽引能力
△:実力不足のハイブリッド・パワートレイン 洗練性に欠ける乗り心地と操縦性 電気だけでの走行距離

キア・ソレント HEV 2(英国仕様)のスペック

英国価格:4万2995ポンド(約877万円)
全長:4815mm
全幅:1900mm
全高:1700mm
最高速度:181km/h
0-100km/h加速:9.7秒
燃費:14.9km/L
CO2排出量:153g/km
車両重量:1959kg
パワートレイン:直列4気筒1598cc ターボチャージャー+電気モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:229ps(システム総合)
最大トルク:35.6kg-m(システム総合)
ギアボックス:6速オートマティック(四輪駆動)

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みんなのコメント

3件
  • デァーン・フジオカ
    ハイブリッドとはいえ、2トンの車にしてはエンジンが小さい。
    低速域ではモーターのおかげでスイスイ動くだろうけど、高速の追越しではそこらへんのミニバンみたいな加速になると思う。
    日本円で800万を超える価格帯でそれはキツイ。

    タイトルにある通り、もしファーストカーで買うとしたらディーゼルだな。
  • *******
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