現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「いつかはクラウン」 15代目となったトヨタ高級セダンは何がスゴい? 初代コネクティッドカーの中身はいかに

ここから本文です

「いつかはクラウン」 15代目となったトヨタ高級セダンは何がスゴい? 初代コネクティッドカーの中身はいかに

掲載 54
「いつかはクラウン」 15代目となったトヨタ高級セダンは何がスゴい? 初代コネクティッドカーの中身はいかに

■高機能なスポーティセダンへと進化した現行クラウン

「クラウン」といえば、トヨタはもちろん日本を代表する高級車として、長きにわたって多くの人の憧れとなってきた1台です。
 
 一方、移りゆく時代の流れのなかで、クラウンに求められるものも変化してきていますが、15代目となる現行モデルはどのようなクルマなのでしょうか。

【画像】クラウンSUVってナニ? 発表された王冠付きSUVを見る!(29枚)

 クラウンは、1955年の初代モデルが登場以来、トヨタはもちろん日本を代表する高級車として多くの人の憧れの対象となってきました。

 15代目となる現行モデルは、2018年に登場。先代からの最大の変更点は、「もっといいクルマづくり」を具現化するための新しい思想である「TNGA」によって開発された「GA-Lプラットフォーム」が採用されたことです。

 GA-Lプラットフォームは、レクサス「LS」などにも採用されていますが、クラウンのものは、日本の道路環境や交通事情に合わせて調整された「ナロー版」となっています。

 そのため、現行クラウンのサイズは全長4910mm×全幅1800mm×全高1455mmと、先代に比べて全長と全高はわずかに拡大していますが、全幅は1800mmが死守されています。

 一方、新しいプラットフォームの採用に加え、欧州車のテストで使用されることの多いドイツ・ニュルブルクリンクで走行テストを繰り返したことで、「走る・曲がる・止まる」といったクルマの基本的性能が大きく磨かれたことも特徴です。

 また、トヨタでは現行クラウンを「初代コネクティッドカー」と銘打っていることからもわかるように、現代的な「つながるクルマ」としての機能が強化されています。

 具体的には、DCM車載器と呼ばれる通信装置を介して、車両やドライバーの状態が「モビリティサービス・プラットフォーム」へと集められ、状況に応じて、オペレーターによりコンシェルジュサービスを受けられたり、事故や急病時の緊急車両手配がおこなわれたりします。

 また、安全装備についても、最新の「トヨタセーフティセンス」が搭載され、夜間歩行者と昼間自転車運転者の検知機能がついたプリクラッシュセーフティシステムなどが追加されています。

 現行クラウンのグレード構成は、先代まであった「ロイヤル」と「アスリート」は廃止され、標準仕様の「G-Executive」「G」「S」「B」と、スポーティ仕様の「RS Advance」「RS-B」「RS」を中心としたものとなりました。

 パワートレインは2リッターのガソリン車に加え、2.5リッターのハイブリッド車、そして最上級グレードである「G-Executive」と「RS Advance」では、3.5リッターのハイブリッド車も選択することが可能で、ハイブリッド車ではフルタイム4WDも用意されています。

 WLTCモード燃費は、2リッターガソリ車が12.4km/L、2.5リッターハイブリッド車が18.2km/L-20.0km/L、3.5リッターハイブリッド車が16.0km/Lです。

 組み合わされるトランスミッションは、2リッターガソリン車では8速AT、2.5リッターハイブリッド車ではCVT、そして3.5リッターハイブリッド車では、トヨタブランドとしては初めての採用となるマルチステージハイブリッドトランスミッションとなります。

 現行クラウンの価格帯は、エントリーモデルである「2.5L HYBRID B」の489万9000円から、最上級グレードの「3.5 HYBRID G-Executive」の739万3000円です。

 最近の改良では2020年11月に仕様変更にて、内外装の質感向上や安全・安心機能の追加がおこなわれました。

 外装に関しては、新規開発色の「プレシャスホワイトパール」や「プレシャスメタル」、「エモーショナルレッドII」が採用されたほか、「RS Advance」グレード専用の18インチアルミホイールが追加されるなど、ホイールバリエーションがさらに充実。

 また、内装ではさらに多くのグレードで本革シートを選択できるようになったほか、12.3インチTFTタッチワイドディスプレイ採用のT-Connect SDナビゲーションシステムが標準装備されました。

 安全・安心機能については、体調急変などドライバーの無操作状態が継続している場合に、徐々に車両を減速させ自車線内に停車する「ドライバー異常時対応システム」や、ACC利用時にAI技術により前方カーブの大きさを推定しステアリングの切り始めで速度抑制を開始する「カーブ速度抑制機能」をトヨタとしてはじめて採用するなどの改良がおこなわれています。 

 また、2021年6月にはダークカラーで上質さとスポーティさを高めた内外装の特別仕様車「Limited II」と、エレガントで高級感のある内外装の特別仕様車「Elegance Style III」が新たにラインナップされました。

※ ※ ※

 高級車の代名詞ともいわれたクラウンですが、レクサスブランドの日本導入や、「アルファード」などの高級ミニバンの台頭で、その役割が変化しつつあります。

 また、SUV全盛の昨今では、クラウンでさえもSUV化するという噂も流れるなど、大きな変革期に差し掛かっていることがうかがえます。

 日本を代表する名車が、今後どのような道をたどるのか注目です。

こんな記事も読まれています

【全長以外は同じ?】 90とはどう違う ディフェンダー110 V8カルパチアンエディション
【全長以外は同じ?】 90とはどう違う ディフェンダー110 V8カルパチアンエディション
AUTOCAR JAPAN
早期スタートに終盤遅延。雨対策で6時間超のウエットタイヤ戦をトヨタのベルが制覇/NASCAR第18戦
早期スタートに終盤遅延。雨対策で6時間超のウエットタイヤ戦をトヨタのベルが制覇/NASCAR第18戦
AUTOSPORT web
“直6”×MT設定あり! 新型「“コンパクト”クーペ」公開! 後輪駆動“継続採用”でめちゃ楽しそうな「M2」独で登場
“直6”×MT設定あり! 新型「“コンパクト”クーペ」公開! 後輪駆動“継続採用”でめちゃ楽しそうな「M2」独で登場
くるまのニュース
WRC最高峰デビューのセスク車が公開。母国ラトビアカラーのフォード・プーマ・ラリー1は初のノンハイブリッドに
WRC最高峰デビューのセスク車が公開。母国ラトビアカラーのフォード・プーマ・ラリー1は初のノンハイブリッドに
AUTOSPORT web
イース・コーポレーションが露チェルノフケーブルのデジタルケーブル2アイテムを販売開始
イース・コーポレーションが露チェルノフケーブルのデジタルケーブル2アイテムを販売開始
レスポンス
車名の由来は「セクシー」&「エレガント」! 日野「セレガ」の最新モデルが最新技術のるつぼだった
車名の由来は「セクシー」&「エレガント」! 日野「セレガ」の最新モデルが最新技術のるつぼだった
WEB CARTOP
厳選値引き実例 X氏の値引き特報
厳選値引き実例 X氏の値引き特報
グーネット
『バルセロナで速ければどこでも速い』はもう幻想? F1マシンの実力テストコースと言われた評価にドライバー疑問符
『バルセロナで速ければどこでも速い』はもう幻想? F1マシンの実力テストコースと言われた評価にドライバー疑問符
motorsport.com 日本版
40歳になっても大丈夫。フェラーリF1代表、来季加入のハミルトンに全幅の信頼「チャンピオン経験者のノウハウが、我々には重要」
40歳になっても大丈夫。フェラーリF1代表、来季加入のハミルトンに全幅の信頼「チャンピオン経験者のノウハウが、我々には重要」
motorsport.com 日本版
“鏡”タイプの「ルームミラー」は時代遅れ!? カメラで後方を映す「デジタルミラー」なぜ人気なのか? 理由と装着時の「注意点」とは
“鏡”タイプの「ルームミラー」は時代遅れ!? カメラで後方を映す「デジタルミラー」なぜ人気なのか? 理由と装着時の「注意点」とは
くるまのニュース
人気のホンダ「モンキー125」が大変身! 改造なしに名車「CB750F」風にカスタムできる!! 気になる各種パーツの出来栄えとは?
人気のホンダ「モンキー125」が大変身! 改造なしに名車「CB750F」風にカスタムできる!! 気になる各種パーツの出来栄えとは?
VAGUE
カーインテリアデザイナー団体JAIDとワールド、廃材ファッションショー「HORUMON NIGHT」を青山にて開催
カーインテリアデザイナー団体JAIDとワールド、廃材ファッションショー「HORUMON NIGHT」を青山にて開催
レスポンス
ホンダ、N-VAN e:は、仕事も趣味も”使える”盤石のEV性能 
ホンダ、N-VAN e:は、仕事も趣味も”使える”盤石のEV性能 
driver@web
レッドブルのお膝元でフェルスタッペンの連勝は続く? 角田裕毅所属のRBは復活なるか|F1オーストリアGP DAZN配信スケジュール
レッドブルのお膝元でフェルスタッペンの連勝は続く? 角田裕毅所属のRBは復活なるか|F1オーストリアGP DAZN配信スケジュール
motorsport.com 日本版
車検の更新、「2か月前」からに拡大 2025年4月から変更 国土交通省
車検の更新、「2か月前」からに拡大 2025年4月から変更 国土交通省
グーネット
[音響機材・チョイスの勘どころ]「単体サブウーファー」の細かなスペックの見極め方を解説!
[音響機材・チョイスの勘どころ]「単体サブウーファー」の細かなスペックの見極め方を解説!
レスポンス
【MotoGP】マルク・マルケス「今のMotoGPは長期キャリアが難しい」なお当人は来年13年目に突入
【MotoGP】マルク・マルケス「今のMotoGPは長期キャリアが難しい」なお当人は来年13年目に突入
motorsport.com 日本版
天候不良の中、ドライバーたちは何を訴えていた? スーパーフォーミュラ第3戦SUGO、レース当日の無線交信を振り返る
天候不良の中、ドライバーたちは何を訴えていた? スーパーフォーミュラ第3戦SUGO、レース当日の無線交信を振り返る
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

54件
  • クーペスタイルにした現行モデルは失敗だって、もっぱらの噂だけど。
    若作りをするとどういう結果になるか、開発担当者も考えたはずなのだが。
    会心のヒット作になると思ったのかなあ
  • 今更何だ?この記事は?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

26.8879.0万円

中古車を検索
クラウンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

26.8879.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村