現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > MotoGPは2027年に新たなステージへ!? ドルナがさらにアグレッシブで安全で持続的な新レギュレーションを発表

ここから本文です

MotoGPは2027年に新たなステージへ!? ドルナがさらにアグレッシブで安全で持続的な新レギュレーションを発表

掲載 6
MotoGPは2027年に新たなステージへ!? ドルナがさらにアグレッシブで安全で持続的な新レギュレーションを発表

エンジンサイズが1000ccから850ccへ縮小

 MotoGPが、2027年から新型マシンを導入し、より安全で持続可能な、そしてより見応えのあるスポーツとなるよう新たなレギュレーションを設定すると発表。

【画像】2027年から新型マシンの導入が決まったMotoGPを画像で見る(12枚)

 新型マシンは、より公道走行に適した効率的なマシンとなり、地球規模のサステイナビリティを実現する、さらに優れたレースとオーバーテイクを生み出すよう開発されます。

 エンジンサイズは現在の1000ccから850ccに縮小。これによって最高速度が低下し、より安全なスポーツになるとともに、燃費が向上することで、より効率的で持続可能なスポーツとなります。

 最大ボア径は81mmから75mmに縮小され、性能も制限。さらに効率的なスポーツとするために、各ライダーが1シーズンに使用できるエンジンの最大数も7基から6基に削減される予定です。

 そして燃料については、すでに発表されているとおり、100%持続可能な燃料でレースが行われます。

 新しいレギュレーションの一環として、燃料タンクの容量も22Lから20Lに減らされ、スプリントレースで使用できる容量は11Lです。

 さらにエアロダイナミクスは、その悪影響を最小限に抑えることを目的に縮小され、より厳しく制御されることになります。

 フロントフェアリング上部の幅が50mm狭くなり、ノーズが50mm押し戻されることで、ストレートやブレーキングエリアなど重要な部分でのエアロの効果を低減。

 これにより、さらに接戦となるレース展開が期待でき、オーバーテイクの確率がさらに増えることになるでしょう。

 そしてマシン後部の空力パーツも、エアロボディの一部としてホモロゲーションを受ける必要があり、コストを管理するために、チームはシーズンごとに1回のみアップデートが許可されます。

 また、レースのスタート時のみに作動するホールショットデバイスなど、車高調整デバイスを装備することは全面的に禁止となります。

 これにより、パフォーマンスがコントロールされ、特にレーススタート時の安全性が高まる事に加え、エアロと同様に各ライダーのオーバーテイク能力を向上させることに貢献します。

 さらに競技の条件を公平にするため、各セッション終了後、全ライダーのGPSデータが全チームに提供される事に。

 すべての競技者にデータを提供することで、パフォーマンスの低いチームやライダーにも進歩の機会が提供されます。

 このようなさまざまなデータへのアクセスを可能とする事は、スポーツの安全性を高めるだけでなく、世界中のファンに提供される見識のレベルも向上する事が期待されます。

 なお、2023年シーズン終了後に導入された現行の優遇措置は継続されますが、2027年に新たなテクニカルレギュレーションが施行されるため、すべてのメーカーはランクBでシーズンをスタートすることになります。

 この新たなシステムは、シーズンのスタート時点からメーカーの成績が考慮されることを意味し、新時代の幕開けに際し、可能な限り公平な条件で競技をおこなう事を可能にするものです。

 ライダーにとっても、スポーツとしても、ショーとしても、2027年のMotoGPは、これまで以上に安全で、持続可能で、見応えのあるものとなるでしょう。

関連タグ

こんな記事も読まれています

2026年、F1マシンはこうなる! パワーユニット規則に続いてマシンレギュレーションも決定
2026年、F1マシンはこうなる! パワーユニット規則に続いてマシンレギュレーションも決定
Webモーターマガジン
【MotoE第4戦イタリア大会】スケジュールは変則的に。レース間2時間で充電は間に合ったのか?
【MotoE第4戦イタリア大会】スケジュールは変則的に。レース間2時間で充電は間に合ったのか?
バイクのニュース
ホンダ「DJ-1R」のF-1バージョン!! 地上最速のロマンを持つ誇り高き原付スクーター
ホンダ「DJ-1R」のF-1バージョン!! 地上最速のロマンを持つ誇り高き原付スクーター
バイクのニュース
発表された2026年レギュレーションに向けられる、チームやドライバーからの懸念。FIAは協議の上変更される可能性を示唆
発表された2026年レギュレーションに向けられる、チームやドライバーからの懸念。FIAは協議の上変更される可能性を示唆
motorsport.com 日本版
ストレート途中で減速しなきゃ……なんてことにはならない? 2026年F1のPU規則、FIA自信「その懸念についてはもう大丈夫だ」
ストレート途中で減速しなきゃ……なんてことにはならない? 2026年F1のPU規則、FIA自信「その懸念についてはもう大丈夫だ」
motorsport.com 日本版
50ccエンジンバイクの新車が国内から消える!! 二重規制で2025年6月に前倒しか?
50ccエンジンバイクの新車が国内から消える!! 二重規制で2025年6月に前倒しか?
バイクのニュース
アクティブエアロのXモード、運用は”先輩”DRSに近いものに? FIA「自動化はせず、ドライバーが操作する」と説明
アクティブエアロのXモード、運用は”先輩”DRSに近いものに? FIA「自動化はせず、ドライバーが操作する」と説明
motorsport.com 日本版
フルカウルなのに乗りやすい! スズキ「GSX250R」はどんなライダーも楽しませてくれるオールマイティーな1台 レーシングライダー石塚健の市販車インプレッション
フルカウルなのに乗りやすい! スズキ「GSX250R」はどんなライダーも楽しませてくれるオールマイティーな1台 レーシングライダー石塚健の市販車インプレッション
バイクのニュース
WRC、ようやく来季の規則が確定? FIAの提案に猛反発、現行規則が2026年まで継続へ
WRC、ようやく来季の規則が確定? FIAの提案に猛反発、現行規則が2026年まで継続へ
motorsport.com 日本版
いよいよ来年に迫った「バイクの2025年問題」! その概要とは
いよいよ来年に迫った「バイクの2025年問題」! その概要とは
バイクのニュース
市販車に近いパーティーレースとS耐マシンの「ロードスター」を徹底比較! なぜ富士スピードウェイで10秒も違うのか?
市販車に近いパーティーレースとS耐マシンの「ロードスター」を徹底比較! なぜ富士スピードウェイで10秒も違うのか?
WEB CARTOP
ハイパーカーのホモロゲーションサイクルが2029年まで延長。水素クラス導入は2028年へ4度目の延期
ハイパーカーのホモロゲーションサイクルが2029年まで延長。水素クラス導入は2028年へ4度目の延期
AUTOSPORT web
ヤマハ「XSR900GP」を往年のレーサー風に 「YAMAHA Yard Built」最新プロジェクト公開
ヤマハ「XSR900GP」を往年のレーサー風に 「YAMAHA Yard Built」最新プロジェクト公開
バイクのニュース
WRC、2026年まで技術レギュレーション変更せず。FIAの提案に反発したチームも安堵
WRC、2026年まで技術レギュレーション変更せず。FIAの提案に反発したチームも安堵
motorsport.com 日本版
次世代マシンの軽量化、フェルスタッペンにとっては“お話にならない”目標? 「100kg減は少なくとも欲しい」
次世代マシンの軽量化、フェルスタッペンにとっては“お話にならない”目標? 「100kg減は少なくとも欲しい」
motorsport.com 日本版
BMW Motorrad「R 12」はフラットツイン入門に最適!! クルーザースタイルで抜群の親しみやすさを実現
BMW Motorrad「R 12」はフラットツイン入門に最適!! クルーザースタイルで抜群の親しみやすさを実現
バイクのニュース
アルファロメオ『ジュニア』が「ミッレミリア」に出走…イタリアのヒストリックカーレース
アルファロメオ『ジュニア』が「ミッレミリア」に出走…イタリアのヒストリックカーレース
レスポンス
予選好調キャデラック、ル・マン24時間本戦では最高速が“足かせ”に? パロウ「コーナーは速いんだけど……」
予選好調キャデラック、ル・マン24時間本戦では最高速が“足かせ”に? パロウ「コーナーは速いんだけど……」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

6件
  • きみちゃん
    ドゥカティが、どうせ何かイカサマして許されるから、益々魅力が無くなるよね。公道走るのにウイングレットとか必要無いし、見た目が悪い。
  • cbx250rs@wmw
    電子制御のレギュレーションはどうなるのだろうか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村