1月15日が最終日となる「東京オートサロン2023」(千葉県・幕張メッセ)。会場内には学生たちが手掛けたモデルも数多く展示されたが、なかでも目立っていた青いトヨタ「チェイサー」に迫る!
美しいボディパネルの仕上げ
トヨタ2000GTが現代によみがえった!? 精巧な3000GTに注目!
オートサロン常連のトヨタ東京自動車大学校は、若いひとたちのクルマへの志向が垣間見られるいいチャンスだ。
東京オートサロン2023の展示は、トヨタの初代「チェイサー」(生産期間1977~1980年)、7代目「マーク」(同1992年~1996年)、それにルーフを切り取った「RAV4」(現行型)。
同校は、「正確な自動車整備技術を備えた人材を育成」を、教育基本理念のひとつに掲げる。整備・板金・塗装・カスタマイズができる総合エンジニアを育成するボデークラフト科の存在をアピールするのに、オートサロンはひとつのいい舞台ともいえる。
時代、ボデークラフト科の学生たちが手がけた、上記チェイサーは、いまの若者の旧車好きのトレンドが感じられる。
まず目を惹いたのは、ボディパネルの仕上げの美しさ。1978年型のベース車両は、愛知県のトヨタ博物館から払い下げてもらったものだそう。
それをベースに“美しい野生”をキーワードに設定。学生たちは「車高を下げスポーティな印象を付けることで来場者の目をひくように」と、意識したレストアと改造をおこなった。
「アメリカ車のローダウンがカッコいいと思っていたので、(そのテイストを活かしながら)自分たちの好きなものに仕上げていきました」
実際に作業を行った、土橋柊斗(どばししゅうと)さん(21)と菅野雄一(すがのゆういち)さんは、コンセプトを説明してくれた。
車高を少し下げ、そこに当時とおなじ14インチのタイヤを入れた。ただし、ホイールのフランジはオリジナルのフロント4.5J、リア5Jから、今回ギリギリの6.5Jと7Jまでに拡大したのがこだわり。
「塗料は、当時の番手が廃番になっていたので、なんとかオリジナルに近いものを再現しました」
はたして、塗装の美しさとともに、ボディ面のゆがみのなさと、キャラクターラインのエッジの立たせかたはおみごと、というべき仕上げ。
「当初の状態は車体にへこみがあったり、パテで修復したところが浮いていたり、あまりいい状態ではなかったのですが、皆が、“面を出す”という板金の基本作業を徹底的にやりました」
ボデークラフト科で上級教員として教鞭をとる望月邦和さんは、そう解説してくれた。
車高の下げかたとか、内装のテイストとかは、はっきりいって、好みの分かれるところではある。マークIIの姉妹車として開発され、よりスポーティなイメージを強調したチェイサーだけに、それでも、いい感じに仕上がっていた。
ちなみにチェイサーのフロントマスク、いま見てもなかなかアグレッシブでいいなぁ、とは現場における個人的感想。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)
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