■メーカーのリリースはなかったが…
4月23日、マツダはCX-3に1.5リッターガソリンモデルを追加した。価格は、FFが189万2000~199万1000円。4WDは212万2000~222万1200円。CX-3として初めて200万円を切るグレードが設定された。
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ちなみに今回の内容は、メーカーとしては現時点(4月28日)リリースを発表していない。新型コロナウイルス感染症対策として、店舗への集客のための告知を避けたかたち。マツダ広報部としては、「インターネットなどで車種情報を確認して検討してほしい」とのこと。公式ホームページ上ではちゃんと情報が掲載されているので、その詳細を知ることができる。
さて追加された1.5リッターガソリンモデルについてだが、グレード体系は下記のとおり。
〈FF〉※全車6速AT
15Sツーリング 199万1000円
15S 189万2000円
〈4WD〉※全車6速AT
15Sツーリング 222万1200円
15S 212万2200円
これまでCX-3は1.8Lディーゼルターボと、2Lガソリンのみだったが、ここに最廉価グレードとして1.5Lガソリンを追加。エンジンスペックは、最高出力111ps/6000rpm、最大トルク144Nm/4000rpm。マツダ2に搭載されている1.5Lガソリンと同じスペックだ。WLTCモード燃費は、FFで17.0km/L、4WDで15.7km/L。燃料はもちろんレギュラー。6速ATのみをラインアップ。
先進安全装備を見ると、電動パーキングブレーキは備わるものの追従クルーズコントロールは未設定。ステアリング&シフトノブは、15Sはウレタンだが15Sツーリングは本革巻きだ。ホイールはいずれも16インチアルミホイールとなっている。
■なぜ今、1.5Lガソリンなのか?
CX-3は登場当初、国内では2015年の登場当初は1.5Lディーゼルエンジンのみからスタート。2017年には2Lガソリンを追加し、そのラインアップを拡充した。だが、かっこよさを極めたエクステリアに対して、やはり室内の狭さが起因したのだろうか、売れ筋のコンパクトクロスオーバーSUVでありながら、販売台数だけみれば「大ヒット」と呼べるまでの人気を集めることはできなかった。
そんななか、2019年にCX-30がデビュー。CX-30は、CX-3よりも大きく、CX-5よりも小さい。つまりCX-3とCX-5の隙間にうまく収まる車格で、日本でもちょうどいいサイズ感で誕生した。
そこで、CX-3の役目が見直されることに。Bセグメントでありながら、価格が高めで競合Cセグメントと比較されることの多かったCX-3には、本来のBセグメントらしい価格が必要だった。「小さいわりに、価格が高い」と評価されることが多かったからだ。
CX-3は、街乗りにも最適なサイズ感で、過不足ないスペックの1.5Lガソリンエンジンはピッタリ。何しろスタイリングは今でも図抜けてかっこいい。それが安価に手に入るなら、お客も放っておかないだろう(だからこそ、1.5Lガソリンには16インチではなく18インチタイヤのほうがいいと思うのだが…オプションでも設定がない)。もう少し早く手を打ってもいいのではとも思ったりするが…。
CX-30の登場で、CX-3は姿を消すのではなどともウワサされたが、そんな心配は当分必要なさそう? 1.5Lガソリンの投入で、CX-3は販売台数を伸ばすことができるだろうか? 今後も注目していきたい。
〈文=driver@web編集部〉
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