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GT-R、フェアレディZ、スカイライン…往年の日産名車は今?──最新モデルに一気乗り!

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GT-R、フェアレディZ、スカイライン…往年の日産名車は今?──最新モデルに一気乗り!

東京都港区にある東京プリンスホテルで行われた日産車のオールラインナップ試乗会。オールラインナップといってもひとりで全部に乗ったら何日かかるかわからないので、パパッと4台をリストアップした。

日産でまず乗りたいモデルといえばもちろん「GT-R」だ。「アルティメイトシャイニーオレンジ」というカクテルの名前みたいなGT-R Premium editionのキーを受け取り、タンの内装のコクピットに収まる。2007年のデビューだから干支が一巡したわけだけれど、内外装のデザインに古さは感じない。

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そういえば大阪なおみ選手に贈られたGT-Rのボディカラーは「アルティメイトメタルシルバー」だったなんてことを思い出しながら走らせる。

ハンドルから伝わる巌のような剛性感、硬質なエンジンフィールと乾いた排気音、そしてハードな乗り心地。市街地を流すような乗り方でも、GT-Rはタダ者ではない雰囲気を伝えてくる。

ランボルギーニ「ウルス」にしろポルシェ「718ボクスターGTS」にしろ、最新のハイパフォーマンスモデルは市街地ではプレミアムセダンのように走る。

けれどもGT-Rは都心部でもヤル気満々の武闘派だ。街中でシャドーボクシングをしながらスパーリングの相手を探している、ちょっとあぶない人みたいだ。

アクセルペダルを踏み込むと、3.8リッターV型6気筒ツインターボ・エンジンの570psが炸裂! 轟音とともにドカンと前に出る。こんなクレイジーな乗り物を颯爽と乗りこなす大阪なおみ選手は、めっちゃカッコいい。

余談だけれど、過去のスカイラインGT-Rの相場が高騰している。たとえば1973年から製造が始まったC110型のスカイラインGT-R(通称ケンメリ)は、最低でも5000万円から6000万円。バブル期のR32型スカイラインGT-Rは、程度によるバラつきが大きいものの、ビカもんは700万円から800万円だ。

このR35型GT-Rは生産台数が多いからさすがに相場が上がることはなさそうだけれど、歴史に名を刻むモデルであることは間違いない。

次に選んだのは「フェアレディZ」のVersion S。現行のZ34型は2008年のデビューだから、こちらも10年選手。けれども、このスタイリングはいまだに魅力的だ。ルーフラインの美しさ、いかにも速く走りそうなロー&ワイドなフォルムなど、FRスポーツカーの傑作だ。

そういえば、フェアレディZのデザインはどの時代のモデルでも素敵で、それはヒストリックカー相場でもわかる。たとえば1960年代後半から1970年代前半まで生産されたHS30型の240Zは軽く1000万円オーバー。ハコスカのGT-Rと同じDOHC4バルブエンジンを積んだPS30型のZ432Rにいたっては、5000万円~6000万円が相場となる。

閑話休題。GT-Rの場合は怪物の凄みがあって古いとか新しいとか関係なくなってしまったけれど、現行のフェアレディZ のVersion Sをドライブすると、ちょっと古かった。

どこが古いかというと、3.7リッターV型6気筒エンジンのラフな回転フィールや、路面からのドンという突き上げが、どんどんソフィスティケイトされている最新のスポーツカーに比べて見劣りがする。

ただし古さを感じるのは快適性に関する部分だけで、低いノーズが路面を舐めるようにスムーズに曲がるコーナリングフォームや、その時のタイヤからルーフまでがひとつの塊になったかのような剛性感は、優れたスポーツカーならではのものだった。

スタイリングといい、やっぱりスポーツカーはいいと強く思うのだった。

続いて乗った「スカイライン350GT HYBRID Type SP」には、ちょっとびっくりした。快適でスムーズ、しかもムチを入れればスポーティ。このクラスであればBMW「3シリーズ」やメルセデス・ベンツの「Cクラス」にばかり目がいってしまうけれど、スカイラインという選択肢もあるのだ。

と、思いながら値段を見てもう一度びっくり。車両本体価格が555万9840円で、試乗車には50万円近いオプションが載っかっていたから乗り出しで軽く600万円オーバー。値段でもドイツ勢といい勝負なのだ。

でも繰り返しになるけれど、スカイラインの出来はいい。値段の割には良く出来ているのではなくて、値段相応のプレミアムサルーンだ。

と、ここまで試乗して、「日産車は栃木モノに限る」と思った。

日産の栃木工場というのは世界のマザー工場という位置付けで、主にスカイラインやフェアレディZ、それにインフィニティブランドで販売されるFR車を生産している。この日試乗した、栃木工場から送り出されたモデルはどれもクルマ好きの琴線に触れる出来映えだった。

で、最後に試乗したのが「e-NV200」。つまりEVのワンボックスだ。

試乗しながら思うのは、EVは楽しいということ。アクセルペダルを踏んだ瞬間にピピッと電流が流れて、モーターは最大の力を発生する。

しかも振動はなくてほぼ無音。レスポンスがいいから、ワンボックスでさえ運転が面白い。

というわけで、4台の日産車の試乗を終えての結論は、ぜひ栃木工場でEVのFRモデルを生産してほしいということだ。もちろんヨンクでもいい。プレミアムでスポーティな、世界に類を見ないモデルに仕上がるのではないか。

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