トヨタ自動車は19日、スポーツSUV「クラウンスポーツ」にプラグインハイブリッド車(PHV)を追加し、発売したと発表した。エンジンを使わずバッテリーに蓄えた電力のみで走る「EV走行モード」の航続距離は約90キロメートルを確保した。月間販売目標は300台で、価格はハイブリッド車(HV)比で175万円高の765万円(消費税込み)。
現行の16代目クラウンは「クロスオーバー」を皮切りにスポーツ、「セダン」「エステート」の4モデル展開となる。スポーツは先行してHVを11月に発売しており、今回PHVを追加した。
〈試乗〉トヨタ「クラウン」スポーツ/セダン、タイプは違えど乗り味は「クラウン」
パワートレインはHVよりも高出力モーターを採用したことでシステム最大出力は225キロワット(306馬力)と、力強い加速を実現する。フロアトンネル部にブレースを追加するなどボディー剛性も引き上げた。ブレーキでは対向6ピストンアルミキャリパーを設定して制動力を引き上げるとともに、見た目のスポーティーさも醸成する。
大容量車載電池により、日常生活のほとんどをEV走行モードでカバーする。ガソリンタンクの容量も55リットルと、航続距離は最大で1200キロメートルを実現する。急速充電機能を備え、満充電(8割)に要する時間は約38分。最大1500ワットの外部給電機能を標準装備し災害時などに対応する。
内装はスポーティーさを際立たせるためにダッシュボードやセンターコンソール、シートベルトなどに赤色を採り入れた。
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