2011年、F10M型のBMW M5が登場した。1985年にデビューした初代(E28型)から数えて5代目となるこのモデルは、先代のV10ユニットにかわって、ダウンサイジングされた4.4L V8ツインターボを搭載していた。
V8ツインターボはV10に負けないハイテクエンジン
競技用ホモロゲーションモデルをルーツに持つM3とは異なり、ハイスピードクルーザーとして誕生したM5は、世代を重ねるごとに、高性能の方向へと進化し続けてきた。そしてその5世代目M5のF10M型は、環境問題に配慮して、エンジンを先代M5(E60型)の自然吸気5L V10から4.4L V8直噴ツインターボへダウンサイジング、さらにエンジンのアイドリングストップ機能も備えていた。
【スクープ】新型ヤリスの「GR-4」がGRMNの正体? 3気筒ターボを搭載して2020年内に発売か
その狙いは燃費向上にあった。自動車を巡る環境は切迫しており、M5もそれと無関係でいることはできなかった。
それでも、直噴システム、バルブトロニックを搭載したこのエンジンは、最高出力560ps、最大トルク680Nmと、先代より53ps、160Nmの大幅な性能アップを実現。0→100km/h加速タイムを4.7秒から4.4秒へと大幅に短縮していた。しかもそれでいて、EU総合モードで10.1km/L、CO2排出量も先代を大きく下回る232g /kmを実現していたのには驚かされた。
ギアボックスは7速M DCTドライブロジック。駆動系にはリア左右輪間の駆動力を0~100%の間で自在に制御するアクティブMディファレンシャルを採用。ブレーキはフロントに6ピストンキャリパーを採用し、ローターもフロント400mm、リア396mmという大径サイズが奢られていた。
こうした充実した内容からしてみれば、内外装の仕立てはおとなしめだったが、走らせればMモデルらしい、限界の高い、正確な走りが楽しめた。再びモータースポーツ色は薄れたが、4代目M5のF1イメージは残像としてまだ漂っていた。オーソドックスで実用にも快適に使えるセダンでありながら、スポーツカー顔負けのパフォーマンスを実現するというM5の個性は健在だった。
翌2012年には6シリーズクーペ/カブリオレをベースとしたM6クーペ/M6カブリオレが同じパワーユニットを搭載して登場、2013年にはM6グランクーペも追加された。
BMW M5(2011年)
●全長:4910mm
●全幅:1891mm
●全高:1456mm
●ホイールベース:2964mm
●車両重量:1945kg
●エンジン:V8DOHCツインターボ
●排気量:4395cc
●最高出力:560ps/6000-7000rpm
●最大トルク:680Nm/1500-5750rpm
●駆動方式:FR
●トランスミッション:7速DCT
●サスペンション:前ダブルウイッシュボーン後インテグラルアーム
●0→100km/h加速:4.4秒
※欧州仕様
BMW M6クーペ(2011年)
●全長:4989mm
●全幅:1899mm
●全高:1374mm
●ホイールベース:2851mm
●車両重量:1925kg
●エンジン:V8DOHCツインターボ
●排気量:4395cc
●最高出力:560ps/6000-7000rpm
●最大トルク:680Nm/1500-5750rpm
●駆動方式:FR
●トランスミッション:6速MT
●サスペンション:前ダブルウイッシュボーン後インテグラルアーム
●0→100km/h加速:4.4秒
※欧州仕様
[ アルバム : F10M型5代目BMW M5(2011年) はオリジナルサイトでご覧ください ]
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
59万円で「3人」乗れる! 全長2.2m級の「コンパクトマシン」がスゴイ! 普通免許で乗れる“高コスパトライク”「VIVEL TRIKE」とは
免許更新時に勧誘される「交通安全協会」って何者? 年会費数百円だけど、入会メリットあるの? しかも「任意」なのになぜ強制っぽい雰囲気?
新車65万円! 斬新「めちゃ小さいクルマ」に反響殺到! 「高齢者にちょうどいい」「可愛い」 全長2.4m「普通免許」で乗れる“おひとり様モデル”「アントレックスEV-eCo」とは
日本製です「強力な地雷除去マシーン」ウクライナでの活動が動画で公開「ただの油圧ショベルじゃないから」
まさかの1000馬力オーバー!? 株価も急騰!!! [BYD]が6分で満タンになるEVを発表ってマジか!?
まさかの1000馬力オーバー!? 株価も急騰!!! [BYD]が6分で満タンになるEVを発表ってマジか!?
信号のない横断歩道で歩行者が「お先にどうぞ!」クルマを発進させたら一体どうなる? 「歩行者妨害」となるケースはどんな時なのか?
「日本はもっと車を買え!」ドル=120円も見えてきたトランプの“ドル安砲”でアメ車は売れるか?
免許更新時に勧誘される「交通安全協会」って何者? 年会費数百円だけど、入会メリットあるの? しかも「任意」なのになぜ強制っぽい雰囲気?
中国人男性「オービスが光りました」と出頭し、逮捕! 高速道路を“時速144キロ”で爆走で!? オービスが速度違反を検知か
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?