マクラーレン市販車史上初のハイパーGTであり究極のロードカーと呼ばれる「スピードテール」。日本でも実車が公開されたので、そのディテールを写真で紹介しよう。
往年の名車「マクラーレンF1」をインスパイアしたユニークな3シーター
スピードテールは、マクラーレンのアルティメットシリーズとなるハイパーGTだ。「スピード(=速さ)テール(=尾部)」という車名を具現化したような、いかにも空気抵抗の少なそうなボディはカーボンファイバー製。全長は5137mmあり、アルティメットシリーズの先代モデルであるP1よりも55cmほど長い。マクラーレンのロードカーとしては、もっとも空気抵抗が少ないモデルだという。
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マクラーレンのアイデンティティであるディヘドラルドアは電動開閉式で、コクピットは往年の名車「マクラーレンF1」をインスパイアして、中央にドライバーズシート、両脇にオフセットしたパッセンジャーズシートを備える3人乗り。ワンタッチでウインドスクリーン上部を暗くできるエレクトロクロミックガラスやチタニウムを蒸着したカーボンファイバーなども採用。もちろん、オーナーの好みでビスポーク(特別注文)のカスタマイズが可能だ。
パワーユニットの詳細は発表されていないが、4.0LのV8ツインターボに電気モーターを組み合わせたハイブリッドで、最高出力は1070ps、最大トルクは1150Nmを発生。最高速度はマクラーレン市販車史上最速の403km/h、0→300km/h加速は13秒未満。この数値は、実際のテストで達成されている。
通常の車高は1155mmだが、ヴェロシティモードという超高速走行時には1120mmまで下がる。フロントホイールのエアロカバー、アウターミラーの代わりをする格納式リアビューカメラ、そしてアクティブ リアエルロン(補助翼)などが優れたエアロダイナミクスを実現している。
マクラーレン市販車史上初のハイパーGTであり究極のロードカー、スピードテールの価格(税別)は175万ポンド(約2億5000万円)から。だが、限定の106台は発表時には既に完売している。日本にも数台は導入されるようだが、公道上でその姿を見ることはあるだろうか。
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