2015年4月23日は、ホンダの航空機事業子会社であるホンダ .・エアクラフト・カンパニーで製造した小型ビジネスジェット機「HondaJet」のワールドツアーが開始され、同日午後に羽田空港に着陸。報道陣にHondaJetが公開された。
今回のワールドツアーは、日本とヨーロッパの各地でデモンストレーション飛行を予定しており、日本では仙台空港、神戸空港、熊本空港、岡南飛行場(岡山)、成田国際空港で公開され、その後は13ヶ国以上を巡る予定だ。
ホンダは1962年に当時の本田宗一郎社長が航空機事業への参入を宣言。その後1986年から和光基礎技術研究センターが開設され航空機研究・開発を開始した。そして最終的に機体、エンジンの両方を自社開発することにし、アメリカを拠点に開発を進め、2003年に試作機の初飛行を行なっている。
2006年8月にはホンダ・エアクラフト・カンパニーをノースカロライナ州に設立し、量産計画をスタートさせている。量産型の開発は予定よりやや遅れ、量産型機体は2010年12月に初飛行。2013年からは量産化が開始されているが、型式証明は現時点では取得できていないものの今夏頃には取得予定とされている。なお新開発されたターボファン・エンジン「HF120 」はホンダとGEの合弁会社「GE Honda エアロエンジンズ」で製造される。
HondaJetは、主翼上面にエンジンを配置しているのが特徴。通常の胴体取付けに比べエンジン支持構造が必要ないためキャビンのスペースが大幅に拡大できることと、主翼上面配置により空気抵抗を低減できるとしている。
乗客は5~7名。機体は全長12.71m、全幅12.15m、全高4.03m。最大巡航速度は778 km/h。HondaJetはビジネス機で、富裕層のプラベートジェット機とされる。価格は450万ドル(約5億4000万円)。すでに富裕層や経営者を中心に100機以上を受注しているという。なお日本では、4月25日から5月4日までHondaJet以下の空港でデモンストレーション飛行や地上展示などを行なう。
・4月25日 仙台空港
・4月26日 神戸空港
・4月29日 熊本空港
・5月2~3日 岡南飛行場(岡山)
・5月4日 成田国際空港
詳細内容:http://www.honda.co.jp/jet/event2015/
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