もくじ
どんなクルマ?
ー パワーで踏みつける
ー 2018年型 どう変わった?
どんな感じ?
ー 立ち位置に反し、快適
ー ワインディングの魅力
「買い」か?
ー ★★★★★ 心で選ぶべし
スペック
ー レンジローバー・スポーツSVRのスペック
どんなクルマ?
パワーで踏みつける
ジャガー・ランドローバー・スペシャル・ビークル・オペレーション部門によってチューニングされたこのクルマは、これ以上カスタムできないほど手が加えられたスーパーチャージドV8エンジンを積み、ノルドシュライフェのラップタイム大幅短縮のためにステロイドで増強されたといった趣だ。
狂気じみたエキサイティングな仕上がりで、ちょっと間違えればすぐに殴られるのではないかと思うような強烈な雰囲気を醸し出している。
結論から言えば、AUTOCARによる試乗が始まってすぐにわれわれは恋に落ち、このクルマに5点満点をつけることに決めたのだけれど。
2018年型 どう変わった?
2018年式の変更点はわずかだが、登場当初よりも野蛮なまでにスポーティネスが増した点は嬉しいニュースだ。
最も大きな変更はエンジンの強化だろう。パフォーマンスの不足など微塵も感じたことはなかったが、24ps、1.9kg-m増強され、今や574ps/6000rpm、71.2kg-m/3500rpmとなった。
シャシーにも手が入れられた。ランドローバーのエンジニアによりアクティブダンパーが再調整され、ターンインの挙動とグリップが向上、ボディロールが抑えられた。
重量が2310kgに達することを考えれば、かんたんな仕事でないのは容易に想像がつく。
ボディ同色のカーボンボンネットも標準で装備され、わずかではあるが前軸重量の軽量化に貢献している。穏やかな額ではないが、6225ポンド(93万円)でさらにボディのカーボンパネルを増やすオプションもある。カーボンではない、ふつうのパーツを選ぶこともできる。
われわれの試乗車にもカーボンパネルが追加されているが、どちらのルックスが好みかどうかは、ひとによるだろう。
インテリアについては、最新のデュアルスクリーン・インフォテインメント・システムが採用されている。これはヴェラールで初めて投入されたものだ。
どんな感じ?
立ち位置に反し、快適
ブラックの22インチアロイホイールやブライト・オレンジのカラー、多用されたカーボンファイバーなどの派手なエクステリアやパフォーマンス優先の足回りなどを考えればSVRはかなり快適で、運転すればよく躾けられた獣のような感じだ。
サスペンションは硬くとも、レンジローバーはかくあるべしといったマナーで道路の凹凸や轍をうまくいなす。着座位置は高く見下ろすようなポジションで、硬いが概ねサポート性の高いスポーツシートが備わっている。車内のスペースも不足ない。
キャビンはスタイリッシュかつラグジュアリーで、あらゆる点で10万ポンド(1500万円)近い最高級のクルマに期待する通りのものが得られる。落ち着いた雰囲気で、とてもリラックスできる。まさにレンジローバーだ。
早くアクセルを踏みたいと足が疼くが、これは地雷原の上で足踏みするようなものだ。まず始めに圧倒的な加速。2.3tの巨体ながら0-97km/hをわずか4.3秒でこなすのには倒錯的な楽しさすら覚える。
この大きさで、そんな加速をできるはずがないのに、事実、やりのけている。
次はサウンドだ。
ワインディングの魅力
サウンドはSVRの体験の全てを占めるといっていい。
アイドリング中の低く深い唸り声から、タコメーターの針がレッドゾーンの6500rpmに近づくにつれて不安定でどう猛な唸り声へと変わっていく。魅惑的で、反社会的、そして猛烈に陶酔する。
さらにアクセルを離すとエグゾーストシステムの中で残った燃料が爆発して、まるで何十もの銃をまとめて撃ったような音がする。なんと素晴らしいことか。
特にチャレンジングな田舎道でのSVRは印象深い。決してハッチバックほどの鋭敏さや順応性を示すわけではないが、ボディサイズを考えればよく止まるし、よく曲がる。
ボディロールも抑えられており、フィーリングが格段豊かというわけではないが、ステアリングは重くギアもクイックだ。もちろん低く小さいスポーツカーのような高い速度をコーナーで維持することはできないが、脱出時には爆弾のような怒涛の加速が待っている。
SVRにはランドローバーが誇るテレイン・レスポンス2と四輪駆動が搭載されている。これがあれば、普通のパフォーマンスSUVには行けない大抵のところを走破できる。
路面が凍っていたりぬかるみや轍があっても、SVRが足止めされることはない。それはサマータイヤを装備していても変わりない。
「買い」か?
★★★★★ 心で選ぶべし
正直に言おう。レンジローバー・スポーツSVRは分別ある理性的なひとのためのクルマではない。9万9680ポンド(1496万円)は高額だし、燃費も9.4km/ℓと悪い(実際に走ってこの数値が出たらラッキーだ)。294g/kmものCO2を排出し、自動車税は目も当てられない。
しかしこのようなクルマは、決して頭で買うものではない。心に訴えるように創出されたものなのだ。爆発的なパフォーマンスや騒々しいサウンドに憧れるいつまでも少年のような心の部分に突き刺さるのである。
とても特別なクルマだが、法外な価格や馬鹿げたガソリン代に耐えられるのなら、SVRを買っても後悔しないだろう。もしお金の問題がなければ、わたしは胸を高鳴らせて購入を急ぐにちがいない。
レンジローバー・スポーツSVRのスペック
■価格 9万9680ポンド(1496万円)
■全長×全幅×全高 –
■最高速度 280km/h
■0-100km/h加速 4.3秒
■燃費 17.0km/ℓ
■CO2排出量 294g/km
■乾燥重量 2310kg
■パワートレイン V型8気筒4999ccターボ
■使用燃料 ガソリン
■最高出力 574ps/6000rpm
■最大トルク 72.1kg-m/3500rpm
■ギアボックス 8速オートマティック
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