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[R35 GT-Rマフラー]を生み出す匠の技に感激!! FUJITSUBOの熱を感じたベストカーMate工場見学ツアー

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[R35 GT-Rマフラー]を生み出す匠の技に感激!! FUJITSUBOの熱を感じたベストカーMate工場見学ツアー

 マフラーメーカーとして絶対的な信頼があり、創業90年を迎えた藤壺技研工業株式会社(静岡県裾野市)。「スポーツマフラーの老舗」とファンに愛されるFUJITSUBOの工場見学ツアーが、ベストカーMate主催のイベントとして開催された。日産GT-Rの元統括責任者で、現在は日産のブランド・アンバサダーを務める田村宏志氏のスペシャル講義もあり、中身の濃いイベントとなった!

文・写真:ベストカーWeb編集部

[R35 GT-Rマフラー]を生み出す匠の技に感激!! FUJITSUBOの熱を感じたベストカーMate工場見学ツアー

【画像ギャラリー】ベストカーMate「FUJITSUBO工場見学ツアー」画像はまだまだあります!(20枚)

■FUJITSUBOのマフラー製品ラインナップは、新旧あわせて1200品番!

R35 GT-Rのマフラーはもちろん、さまざまなタイプのマフラーを製造するFUJITSUBO

 ベストカーのもうひとつのWebサイト「ベストカーMate」。誰でも無料会員登録できるファンサイトで、会員さんが参加できる特別イベントは、ベストカーMateの人気コンテンツのひとつ。

 2024年10月1日(火)に実施した「FUJITSUBO工場見学ツアー」はその一環で、平日にかかわらず10名の会員さんが、事前登録のうえ参加していただきました(遠くの方は茨城県から参加!)。

 FUJITSUBOのマフラー製品ラインナップは大きく、「レガリス・シリーズ」(2010年3月以前に生産された車両向け)と、「オーソライズ・シリーズ」(2010年4月以降に生産された車両向け)となり、新旧あわせて、なんと1200品番の設定があるという。

 新しいクルマを開発することと並行して、旧車をリメイク、再ラインナップ! 旧車も大切にするFUJITSUBOの企業方針がにじみ出ている、製品ラインナップだ。

 さらに、OEMメーカーのサプライヤーとして、商品開発やマフラー製造も担う一面もある!

 そして、日産GT-R用マフラーもかなり有名で、現行R35用の出荷実績は2016年から現在まで1万本以上(凄い!)。しかも、不良品ゼロという部分に品質の高さが伝わってくる。

 ……それらの企業情報を、藤壺政宏社長が話した後、工場見学へいざ出発!!

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■「パイプ曲げ」マシンを目の前で見て、参加者大興奮!!

まず訪れたのは「パイプ加工」ライン。新車用はもちろん、旧車にも対応していることがわかるラインの様子だった

 最初に訪れたのは「パイプ加工」ライン。ステンレスや、高価で軽量のチタンなどの素材を使った、マフラーのベースとなるパイプを加工するライン。

 まずは参加した会員さんに、実際にステンレスとチタンのパイプを持っていただき、「軽さの違い」を実感してもらった。「軽い!」とみなさんから声があがるのも納得。チタン、驚くほど軽い!

黄色い機械が「パイプ曲げ」マシン

 続けて、「パイプ曲げ」マシンを間近で見学。パイプに塗る専用の油にもこだわり、ひとつひとつ丁寧に迅速にパイプが曲げられる様を、参加者はしばし見とれる……。FUJITSUBOマフラーのスタート地点を見ることができ、貴重なひとときだった。

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■技術力の高さを実感! 人の手で溶接され、生まれるFUJITSUBOマフラー

 次に見学したのは、「マフラー製造」ライン。今回の工場見学ツアーのハイライトがここ!! 一般の方に公開していない、マフラー製造工程を特別に見させていただきました。参加者のみなさんも、興奮気味にラインの現場へ!

 ここでの撮影はもちろんNG。詳しくは書けないが、職人による「手作業溶接」などの説明を受け、FUJITSUBOの技術力の高さと凄さを実感した!

「例えば溶接。ここでは機械ではなく人間が手作業で溶接します。弊社内で腕に自信がある精鋭が集結しており、それはFUJITSUBOの強みでもあります」と現場担当者は語る。

「匠」と呼びたくなる職人さんの手により、マフラーは誕生! その瞬間を見られて、参加者のみなさんも取材スタッフも、まさに感激もひとしお!!

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■FUJITSUBOマフラーの完成度の高さを体感できた「騒音試験路」

参加者の目の前でフェアレディZが走行。「騒音試験」の様子も体感できた

 感激冷めやらぬなか、続けて見学したのは「研究開発部」。現行R35 NISMOとR35の2017年モデルがリフトアップされており、各車のフロア下がドーンと見えるだけでも、みなさん大興奮!

こちらが「研究開発部」。2台のR35がリフトアップされている!

 異なる2台のR35の、マフラー形状とその取り付け部を確認しつつ、今後の開発に活かす狙いがある部門だ。

リフトアップされる、手前がR35 NISMOで奥にあるのがR35 2017年モデル。みなさん、つぶさに見ていました!

 今回の工場見学、最後のメニューは屋外の騒音試験路(見出し下の画像)。ここでは、車両に取り付けられたマフラーの騒音が、その車両の基準値内であるかどうかを確認する、という行程。

 デモンストレーションでは現行フェアレディZが走行し、基準値内の騒音であるかどうかを確認。FUJITSUBOマフラーの完成度の高さと、その極みの部分を見た思いだ!

先ほどのZが走行した跡を見ながら「騒音試験路」をあとにする、参加者のみなさん

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■「FUJITSUBOさんなしでは2024年モデルは誕生していない」(田村宏志氏)

今回、スペシャルプログラムとして講演いただいた、日産GT-Rの元統括責任者・田村宏志氏(写真右)と、藤壺技研工業(株)の藤壺政宏社長(写真左)

 すべての工場見学が終えたところで、こちらもお楽しみの「田村宏志氏のスペシャル講義」の始まり!

 ケンメリ・スカイラインが大好きだった青年時代の話から、歴代GT-Rの開発秘話。さらに、R35がタイムアタックなどで「世界一」を達成した時の裏話など、田村さんのお話すべてを紹介するにはスペースがまったく足りないほど、濃い中身のお話。

写真は講義の後、田村宏志氏(写真左)への質疑応答の様子。熱い問答でした!

 R35の2024年モデルを開発するうえでの苦労話として、新技術搭載の新型マフラー(もちろん、FUJITSUBO製)に関する、田村さんの話が実に興味深かった。

「動力性能を犠牲にせずに排気音(低音)を低減し、厳しい車外騒音法規に対応するスポーツマフラーを求めていましたが、FUJITSUBOさんは見事にそれに対応していただいた」と田村さん。

 続けて、こう加えた。

「今日、この場だから言うわけではないですが、FUJITSUBOさんがいなかったら、R35 2024年モデルはこの世に存在していないと思います」

 今回の工場見学ツアーの結びとして、とても重みのあるメッセージだと感じた。

最後にみなさんで記念撮影! 工場見学に田村宏志氏の講義。厚みのある内容でした~!

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