4代目カローラ購入時エアコンは後付けが一般的だった
毎年のことではあるが、日本の夏はまさに“酷暑”と呼ぶのがよく似合う。コロナ禍となる前は、7月もしくは8月にインドネシアのジャカルタへ出張に出かけていたのだが、日本より赤道に近い南の島々からなるインドネシアへ日本から向かい、空港に降り立った時の第一声は「涼しいなあ」であった。
クルマのエアコン「A/C」オフの送風モード! いったいいつ使うもの?
日差しの強い昼間はそれなりに暑いのだが(しかし日本の酷暑レベルではない)、日が沈むと、遠い昔の日本でも風物詩であった“夕涼み”のため外出したくなるほど気温が下がり、屋外テーブルで飲むビールがとてもおいしかった。ジャカルタへは台湾の台北経由で往来していたのだが、段々赤道から離れるに従い、どんどん蒸し暑くなっていくことを不思議に思っていた。
すでに関西圏ぐらいまでは気候区分が“亜熱帯”に変わっているのではないかともいわれる日本。その日本での夏のドライブに欠かせないのが“カーエアコン”。そのカーエアコンが我が家のマイカーに初めて装着された時のことはいまもハッキリと覚えている。
1981年3月に我が家のマイカーとしては2台目となる、4代目トヨタ・カローラ セダン 1.5GLが納車された。「マイナーチェンジでFFになる(そんなことはまずないが)」と、突然父が騒ぎ出した時は、すでにマイナーチェンジを控えてオーダーストップとなっていた。
そのためシリーズ唯一となる丸目4灯式ヘッドライトを採用する前期型の在庫車を購入した。在庫のみだったのでボディカラーも選択できずに、二番目の候補だった茶色系メタリックとなるパミールカッパーメタリックとなった。当時はカローラクラスではエアコンの標準装備というものはなく、ディーラーで後付けするのが一般的であった。新車ディーラー以外でも、カー用品店やホームセンター、確かガソリンスタンドあたりでも、カーエアコンの取り付けを行っていた。
納車時にはエアコンを装着していなかったのだが、梅雨明け間近のころと記憶しているが、父がカーエアコンをつけると言い出した。ディーラーへ取り付け作業に出し、帰ってきたカローラの空調操作レバーの進行方向左側には、青い“AC”というボタンがついていた。当時我が家には、居間にクーラーがあっただけなので、我が家としては2台目のエアコンとなった。当時は“気候変動”といった言葉もない時代。ACボタンを押すと、とたんに車内がよく冷えたのを覚えている。
マイナーチェンジ後(FFにはならなかった)には、一部グレードにオートエアコンが用意されるようになったが、我が家のカローラについているのはマニュアルエアコンだったので、微妙な温度設定のようなものが苦手だったものと記憶している。ただ、当時のオートエアコンは電子制御されているわけでもなく、サーモスタットによってON/OFFしたりするだけだったので、かなり眉唾もののオートエアコンであった。
アメリカは日本よりオートエアコン装着車が少ない
その後1988年に6代目カローラのSEリミテッドへ乗り換えたのだが、その時に予算的都合から、「カセットオーディオを着けると、エアコンはマニュアルになる」と父に言われたのだが、カセットオーディオは欲しかったのでマニュアルエアコンを選ぶことにした。
当時のカローラセダンでは、エアコンは全車オプションでマニュアル式とオート式が用意されていた。そして通常の“ACボタン”のほか“ECON”というエコノミーモードボタンがあった。しかし、“裏メニュー”的なECONボタンのない(安い)ものも存在していた。結局その後、1991年に乗り換えた7代目カローラ SE-L(SEリミテッドではない)に乗り換えた時に、オートエアコンが標準装備されており、我が家で初めてのオートエアコン装着車となった。
いまでは、全グレードとまではいかないものの、軽乗用車でもオートエアコンが標準装備されていて当たり前となるのが日本だが、アメリカではカムリクラスでも全車オートエアコンにはならず、いまでもレンタカーになるグレードではマニュアルエアコンになっている。ある事情通に聞くと、「アメリカ人は“マックスクール(超冷え冷え)”か“マックスウォーム(超あったか)”になるようにしかレバーやダイヤルなどを動かさない(微妙な調整はしない)」と冗談交じりに話してくれたが、アメリカでレンタカーを借りる時、車内に乗り込むと結構な頻度で“マックスクール(ロサンゼルスで借りることが多いので)になっているので、妙に納得してしまった。
ドイツあたりで夏にタクシーに乗ると、エアコンつけっぱなしということはなく、ガラスが曇ってきたり、車内がムシムシしてきた時だけエアコンを入れるドライバーが結構いた。インドネシアなど東南アジアでは、ヒーターはいらないのでクーラー(エアコンではない)だけという車種も珍しくなく、ヒンヤリとしており暑がりの筆者は大満足している。
筆者のカーエアコンの使い方は、前述したアメリカ人の使い方にかなり近い。とくにエアコンは、いま乗っている現行カローラはもちろんオートエアコンだが、ディスプレイには温度を示す数字を見ることは少なく、“Lo”という表示になっていることが多い。
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みんなのコメント
今どき安いレンタカー借りたって、エアコンの調節は室温設定(ただし、華氏℉、、、)。
このネット時代に、情弱記事平気で垂れ流す神経を疑う。
なので、オートエアコンである必要もない。